MouLa HOKKAIDOを
一緒に盛り上げてくれる
大切な仲間を募集します。
MouLa HOKKAIDOって
なんなんだ?対談
MouLa HOKKAIDO(モウラ ホッカイドウ)は、北海道のムーブメントやその裏側をはじめ、まだあまり知られていない旬でリアルな北海道のヒト、モノ、コトを日々発掘し、発信するオンラインメディアです。
MouLa HOKKAIDOの主役は北海道で暮らすあなた。生活者の視点でピックアップした道内各地の情報を発信してくれる仲間を、私たちは「モウラー」と呼んでいます。たくさんのモウラーと出会いたい。そんな思いから、今回は、MouLa HOKKAIDOとは一体何者なのか? どこを目指しているのか?など、MouLa HOKKAIDOの詳細について、編集長辻とコンテンツディレクター柴田が対談形式でお届けします。
【プロフィール】
MouLa HOKKAIDO編集長
辻 豊大
コピーライター、クリエイティブディレクターを経て現在はデジタルマーケティングを軸に企業や自治体のコミュニケーションの設計に従事する。デジマにアナログも含めたあらゆる手法を組みわせた独自のメソッドで常に最適解を模索、提示し続ける。
株式会社ジイツウ代表取締役
MouLa HOKKAIDOコンテンツディレクター
柴田 涼平
「あらゆる境界を融かし、未来が歓迎する環境を想像×創造する」ことを理念に、コミュニティやプロジェクトの設計を行う。本質的な解につながる問いと、手を取り合える共通の目的設定を大切にしながら、あらゆる事業を推進し続ける。
株式会社とける代表取締役
違和感から生まれた強い動機
辻
こうやって改めてかしこまった感じで話しをするってなんか照れるね。
柴田
ですね(笑)
辻
今回はMouLa HOKKAIDOっていったい何者なのか? どこを目指しているのか?の答えについて解像度を上げていこう!という趣旨です。
柴田
今までちゃんと発表できる場所もなかったので、ここで整理しつつ、たくさんの人に知ってもらえると嬉しいですね。
辻
そもそもなぜMouLa HOKKAIDOを作ろと思ったかと言えば、個人的には何年も、ずっと北海道ブランドの見せ方や、伝え方に「違和感」を感じていた。
北海道といえば、ラーメン、ジンギスカン、海鮮、大自然、以上!的なステレオタイプな見せ方に、いやいや、もっとたくさん自慢したいことはあるよ!と、違和感を感じていて。ある時この話をしたら深く共感してくれる人たちがいて、それがきっかけで、MouLa HOKKAIDOの立ち上げメンバーが集まってきた。
柴田くんも日頃の活動を通してその辺は深く共感してくれたもんね。
柴田
ステレオタイプな北海道の魅力も、間違いなく自慢したい要素ではあるけど、他にも自慢したいことや道外、海外の方に知って欲しいことはたくさんあります。僕はゲストハウスの運営もやっているので、日頃たくさんの旅人と出会いますが、彼らが北海道に来る理由もほんと様々で。
真っ白い雪を見るだけで感動するアジア人もいれば、日本全国を歩いて縦断するアメリカ人、夫婦でツーリングを楽しむヨーロッパ人など、コモディティ化した旅行プランを楽しみたいというより、北海道という土地を自分たちの感性やアイデアで自由に楽しんでいる印象です。
北海道って、札幌みたいな都会からでも1時間以内でスキー場に行けるし、都市と田舎がちょうど良いバランスで融合していて、そこがとても魅力的だと言っている方もたくさんいました。
辻
ずっと北海道に住んでいると、それってなかなか気づけなかったり、見逃しがちなポイントでもあるよね。
柴田
そうそう。だから旅人から北海道の新しい魅力やポテンシャルを気付かされることはたくさんあります。
辻
北海道ってとにかくでっかいから、各地にはまだまだ埋もれている「魅力」がたくさんある。逆にほとんど手つかずのまま眠っているのでは? と感じるくらい。今まで自分も含めて誰も意図的に埋もれた魅力を積極的には「発掘」してこなかった。もちろん各地には、個々で頑張って発掘&発信されている方はいるんだけど、情報をとりまとめて発信しているメディアはまだまだ少ない現状。
柴田
無いなら自分達で作っちゃおうか! がMouLa HOKKAIDOの始まりでしたね。(笑)
想像を超える検索ワードを見つける
辻
まだあまり知られていない北海道の魅力や情報を発掘することがMouLa HOKKAIDOのミッションですが、もう一つのこだわりとして、単純にヒト、モノ、コトの情報を集めるだけではなく、それらに「時間」を掛け合わせてさらに深掘することにもこだわりたい。
柴田
この前、道内のとある町に行ったのですが、その時、普段なら絶対に入らないような佇まいのスナックに入ってみたんです。
そのスナックのママさんが、実は大分県出身で、さらに元ミス大分だったらしく、紆余曲折あって40年ほど前に北海道に移住したのですが、なんかもう、まさかのキーワードの連発で、びっくりが渋滞しちゃって(笑)
スナックの情報だけなら、検索したら出てくるかもしれないけど元ミス大分のくだりはググっても絶対出てこない。(笑)
辻
目の前で見える、ヒト、モノ、コトを扱うメディアは多いけど、それらに「時間」を掛け合わせることで、検索だけでは辿り着けないもう一つの「事実」と出会うことができる。まさにMouLa HOKKAIDOでやりたいことのわかりやすい一例だね。
柴田
とにかくそのスナックは素敵すぎました(笑)
辻
MouLa HOKKAIDOのコンセプトとして、ムーブメントとその「裏側」までを網羅すると表現しているけど、裏側とはまさに、ヒト、モノ、コトに時間を掛け合わせることで見えてくるそれぞれの背景やバックボーンも含まれる。
普段デジタルマーケティングの仕事をしているから特に感じるのかもしれないけど、今って、情報が溢れているし、検索すればなんでも知ることができる、という安心感の中で生きているんだけど、でも実は、自分が見ているネットの情報は配信側のアルゴリズムによって管理され「あなたにおすすめ」の情報に囲まれているので、実は物凄く狭い世界に閉じ込められているとも言える。
柴田
推薦アルゴリズムですね。まさにほんとそうですよね。僕たちが心からワクワクできる情報と出会うためには、アルゴリズムの網の目をくぐることができる、独自の「検索ワード」を見つける必要がありますね。
辻
MouLa HOKKAIDOにアクセスすることで、自分の想像を超えた検索ワードと出会えたり、閃いたりできて、場合によってはその場で「最適解」が見つけられるそんな場所になれると嬉しいな。
何気ない日常をトリミングしてみる
辻
MouLa HOKKAIDOはオンラインメディアだけど、誰もが自由に集まり、メディアを飛び出して、イベントやコミュニティが生まれる装置としての機能も備えたいと考えています。
柴田
北海道のリアルな情報が集まってくるわけだから、それらの情報をきっかけに人が集い、新しい文脈が生まれて、さらにまたそこに人が集い、新しい魅力が生まれる。そんな幸せのループが作れると最高ですね。
辻
柴田くんもゲストハウスでたくさんイベントやってきたよね?
柴田
コロナ前だったらおそらく月に25本はやってたかも。ほぼ毎日のように企画していました。うちのゲストハウスは、海外からの旅行者も多いので、例えばインドの人が滞在しいている時には本場インドのカレーが楽しめる「インディアンナイト」というイベントをやったり。(笑)ジャンル問わずいろんなイベントをやっています。
辻
それは間違いなく面白いイベントだね。そして間違いなく美味しいはず! そのカレーは(笑)
柴田
他にも、自治体の方が特産品のプロモーションの場所を探していたので、うちのゲストハウスを使ってもらったことがあります。
特産品のこだわりや、開発・生産秘話を聞きながらその場で実際に特産品を食べるというイベントでしたが、めっちゃ良かったですよ。こだわりを聞きながらその場で食べることで、物にも、人にも、土地にも愛着が湧くので、理屈抜きにその自治体のことが好きになっちゃいます。
辻
特別な観光資源がなかったとしても、その土地の暮らしや、習慣、カルチャーなど、ありのままの日常を必要な部分だけトリミングして情報として伝えるだけで、ワクワクする人はいっぱいると思う。それがその土地に行ってみたい!と思う明確な動機にもなると思うんだよね。
柴田
僕もイベントを企画する際には、参加者にとってわかりやすい「共通項目」を作るように心がけています。本場インドカレーや〇〇町の特産品の発表会など、誰もがわかりやすい「共通項目」があれば参加しやすいし、集まった人同士の関係性も築きやすいですからね。
辻
3年くらい前、とある雑誌で、福岡県久留米市で地域コミュティを作っているローカルプレイヤーの特集を読んだことがあって、その彼の活動がとても魅力的だったので、全然縁もゆかりもない、見ず知らずの方でしたが、突然連絡して久留米まで会いに行ったことあって。
柴田
え?それはまた、すごい行動力ですね。(笑)
辻
この場合も、日常をトリミングしただけの情報だよね。自分は久留市や福岡県の観光情報に触れたわけではなく、ただただ、そこに住む人たちの日常をトリミングしただけの情報に触れたことで、久留米に惹かれて、わざわざ北海道から行くことになった。一瞬で関係人口が成立しちゃった。(笑)
柴田
MouLa HOKKAIDOでも、北海道の日常を、道民の人の視点でトリミングした情報が投稿されて、様々な「共通項目」が揃うことで、メディアの枠を超えて、コミュニティが生まれる装置として機能できると思っています。
こんなことやってみたい
辻
こうやって話していると、今まで以上にMouLa HOKKAIDOとは何者なのか?何をすべきなのか?が自分達でも再認識できて、改めてテンションが上がってきました。(笑)
ちょっとこの辺で、MouLa HOKKAIDOでやってみたい企画アイデアのブレストしてみようか。なんかグッドアイデアが生まれそうな予感。(笑)
柴田
確かに色々あるな~。やりたいこと。今も辻さんと話しながら、実はすでにやりたいことのアイデアが浮かんでいました。
仕事で道内の自治体を回っているので、各地の地域おこし協力隊の人たちと話す機会も多いのですが、ほんと皆さん個性的で、アイデア豊富なので、ローカルプレイヤーとして実際にどんどん新しいチャレンジをしている。例えば地域おこし協力隊の人に町の紹介をしてもらい、それをリレー形式で繋いで紹介する企画をぜひやってみたいですね。
辻
まさに、今、MouLa HOKKAIDOのスタッフが、道内各地を回って、美味しい物や掘り出し情報を探す旅に出ているから、それはすぐに企画化できそう。絶対やろう!
実は、自分も以前からやってみたい企画があって、道内各地の「漬物」と「人」を紹介する、漬物紀行文を作ってみたい。
柴田
漬物??
辻
うん。北海道は広いから、例えば、同じ種類の漬物を比べてみても、きっと地域によって作り方も味も違うような気がしていて。これは自分の個人的な体験なので実際は違うかもしれないけど、辻家ではおばあちゃんが作る漬物が一番美味しかった。さっき言った、漬物と「人」の人とは実は「おばあちゃん」をイメージしてまして。(笑)
北海道中の漬物上手なおばあちゃんを探し歩いて、漬物の作り方からおばあちゃんの人生まで丸ごと取材してみたい。
柴田
それは面白そう! 今、じわじわその面白さが伝わってきてる!(笑)
越冬の知恵で思い出したのですが、以前人づてに聞いた話なので詳細は不明ですが、北海道のどこかの地域では、夏の間ずっと焚き火を続けてその熱を地下に貯め、熱がこもっている範囲は床暖房のようになるらしく、越冬の知恵として受け継がれてきたという話を聞いたことがあって、その詳細についても調査してみたと思っていました。
辻
それすごい技術だね。全然知らなかった。取材してやり方がわかったら、自分達でも実験してMouLa HOKKAIDOでレポートしたいね。
柴田
以前から、北海道の各エリアが開拓されてきた順番も気になっていたので、平成の大合併前の212市町村をベースに開拓された順番を調べてみたい。
辻
漬物とおばあちゃんも、焚き火の謎も、自治体の開拓の順番も、ヒト、モノ、コトに「時間」を掛け合わせたMouLa HOKKAIDOらしいコンテンツだよね。ブランドのトンマナが確立されてきたね。
こんな人たちに参加してほしい
辻
今回は改めて「MouLa HOKKAIDO」の本質的な部分を丁寧に掘り下げ、整理できて良かった。これを読んでいただくことで、MouLa HOKKAIDOが何者で? どこを目指しているかが少しでも伝わるといいな。
柴田
今まで、ありそうで、でも実は前例に無いことをやろうとしているし、今後走りながらブランドのトンマナもアップデートすることになると思うので、全てをスッキリ理解するのは難しいかもしれない。自分達も未知数な要素はたくさんあるし。でも我々の熱量とか、何を面白がっているかが伝わっていると嬉しいですね。
辻
いろいろ話しましたが、結論、MouLa HOKKAIDOの個性を端的に表すとこの3行に集約されます。
みんなでつくる。
みんなでつかう。
みんなのどうぐ。
皆さんから寄せられる情報でこのメディアは成り立ちます。
MouLa HOKKAIDOではそんな情報発掘&発信者をモウラーと呼び、1人でも多くの方にモウラーとして参加してもらえるととっても嬉しいです。
柴田
この対談を読んでMouLa HOKKAIDOに興味が湧いてきた! とか、地元の取り組みをもっといろんな人に知ってもらいたい! など少しでも心が動いた方にはぜひ気軽に参加してもらいたいです。
辻
MouLa HOKKAIDOの概要や、モウラーの活動内容についてもう少し詳しく聞いてみたい! という方からのお問合せもたくさんお待ちしています。
柴田
モウラーになるための特別な資格も経験も不問です。うちの地元ってこんなに素敵なのに全然知られてないんだよな~って思っている、地元愛に溢れる方はきっと私たちと一緒に楽しんでもらえると思います!
辻
ぜひ一緒に北海道をアップデートしましょう!