【地域みらい留学 in 北海道】「やるしかない」で一歩踏み出す。地元を離れて手にした“自分の居場所”

【地域みらい留学 in 北海道】「やるしかない」で一歩踏み出す。地元を離れて手にした“自分の居場所”

北海道石狩市出身の岩坂千菜(いわさか・ちな)さんは、石狩市から約340km離れた北海道南部の福島町にある福島商業高校に道内留学しました。中学時代の不登校経験から一歩を踏み出す不安を抱えながらも「やるしかない」という強い気持ちでスタートさせた高校生活。総合文化部での活動、寮生活を通して、他者の視点を理解する柔軟さと自分への自信を深めていきました。新たな環境で自らの居場所を手にした岩坂さんの経験や気づきをたどります。

新たな場所でひたすら頑張ろうと決めた高校生活


  • 地域みらい留学や福島商業高校を知ったきっかけは何だったのでしょうか?

    地域みらい留学から高校を知ったわけではなく、たまたま福島商業高校のパンフレットを見かけたのが最初でした。そこから「いろんな地域から人が集まる学校なんだな」と地域みらい留学の仕組みを知り、色々調べて選んだという流れです。

  • なぜ地元を離れて寮生活をしようと思ったのですか?

    中学校のときに不登校を経験していて、どこか別の場所で心機一転、自分の力でやってみたいという気持ちがありました。中学生のときに「人生でやりたいことリスト」を作っていて、その中に「一人暮らしをしてみたい」という項目があったんです。高校で寮がある学校なら、大学まで待たずに夢が叶うと思いました。海が近くて自然豊かな環境で生活してみたいという思いもあり、進学を決めました。

  • 進学を決めたとき、ご家族の反応やご自身の不安はいかがでしたか?

    当時は「良いんじゃない?」と後押ししてくれたのですが、後から聞いたら「本当はすごく心配だった」と言われました。特に母は心配性でした。それでも私のやる気を買って見守ってくれていたようです。私自身も、頼れる人が近くにいない環境で勉強や生活についていけるか不安はありました。でも、「やるしかない」という気持ちでひたすら頑張ろうと思って飛び込みました。


新たな学びと部活動で広がった自分の世界


  • 福島商業高校での授業で、印象に残っているものはありますか?

    商業高校ならではの授業として、夏休みや冬休みにドローンを操縦して資格を取る取り組みがあり、みんなで操縦の経験をしました。学科の授業では簿記が好きになりました。最初は勉強が得意ではなかったのですが、一から努力して知識を身につけていく感覚が楽しかったです。日商簿記3級を取得し、今は2級に挑戦しています。



  • 部活動では総合文化部の部長を務めているそうですね。具体的にどのような活動をしている のですか?

    総合文化部は、文化系の活動がまとまった部活です。私は主に書道を担当していて、文化祭で書道パフォーマンスをしたり、古典の臨書(※昔の名品をお手本にして書くこと)作品を作って全道大会に出場したりしました。もともと左利きということもあり書道には苦手意識があったのですが、1年生のときに「人数が足りないからやってみない?」と誘われました。やってみると「意外といけるかもしれない」と面白さを感じ、気付けば書道が大好きになっていました。軽音の活動も兼部しており、文化祭では3年連続でボーカルとして歌いました。



  • 部長として部員をまとめる中で、大変だったことや意識したことはありますか?

    総合文化部の中にいくつかのサークルがある形態なので、私が一人で全体に細かく指示を出すのは難しいです。そのため、各サークルのリーダーに動いてもらい、私はそれを裏でサポートしてみんなが楽しく活動できるように意識していました。


寮生活と地域でのアルバイトが教えてくれたこと


  • 寮生活や地域の人との交流を通して、変化や思い出はありますか?

    寮生活では、他者との関わり方を大きく学びました。常に人と一緒に生活していると、価値観の違いでモヤモヤすることもあります。それでも「この人はこう考えているからこう行動するんだな」と、自分だけの目線ではなく相手の視点で物事を捉えられるようになりました。

    地域との関わりで一番思い出深いのは、人手不足に悩む地元漁業を支えるために取り組んだ、昆布干しのアルバイトです。朝4時から6時まで、登校前に昆布を干す仕事なのですが、地域の方々と一緒に作業する中で進路の相談に乗ってもらうこともありました。地元の方々と深く関われる温かい場所ができ、卒業してからも「また遊びに行きたい」と思える大切な居場所になっています。


  • 高校生活の中で、一番成長したと感じる部分はどこですか?

    安全志向で変わらない道を選ぶより、「とりあえずやってみる」という挑戦する心が身についたことです。大変なこともたくさんありましたが、乗り越えてやってこられたからこそ、これからも色んなことに勇気を持って挑戦していきたいと思えるようになりました。


将来の夢のために、ここでしかできない学びを


  • 卒業後の進路や、将来の夢について教えてください。

    卒業後は札幌の専門学校に進学し、美容や経営、マネジメントについて学ぶ予定です。もともと美容部員に興味があったのですが、商業高校で学ぶうちに人財開発やコンサルティング、人の動かし方といった領域にも興味が湧いてきました。美容と商業の学びを掛け合わせて、将来の選択肢を広げていきたいと考えています。


北海道福島商業高等学校

住所
049-1331 北海道松前郡福島町字三岳161番地
電話番号
01394-7-2131

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この記事を書いたモウラー

モウラー

北海道地域みらい留学

地域みらい留学は、都道府県の枠を越えて全国の中学生が地域の高校に進学する新しい選択肢です。豊かな自然や多様な大人がいるコミュニティと出会い、3年間をかけて主体性・協働性・探究性・社会性を育みます。