北海道新聞2023年9月8日(金)に 映画「カムイのうた」に関する記事が掲載されました。
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知里幸恵の生涯描く映画*「カムイのうた」漫画版が登場*なかはらかぜさん製作
大正期のアイヌ文化伝承者、知里幸恵(1903~22年)の生涯を描く映画「カムイのうた」の漫画が発売された。漫画家なかはらかぜさん(67)が、映画の菅原浩志監督(68)と台本の変更点や漫画の下描きをやりとりして製作した。
漫画は、主人公テルが差別や病気に苦しみながらも生き抜く姿を柔らかいタッチで描いた。なかはらさんは知里の日記や評伝を調べて製作に臨み、ユカラ(神謡)の掲載や映画に出てこないアイヌ民族の儀式の描写も盛り込んだ。
菅原監督は、なかはらさんが特任教授を務める周南公立大学(山口県周南市)の映画の授業で講師をしていたことから、なかはらさんに依頼した。
菅原監督から「映画と少し違う、子どもでも読みやすいものに」との意向を受け、動物のカムイが話すなど漫画らしい表現を取り入れた。
なかはらさんは「漫画ならではのテルを見てもらいたい。世代に関係なく歴史や知里のことを知ってもらえれば」と話す。
B6判152ページ。990円。ジュンク堂旭川店やコーチャンフォー旭川店、全国の書店で購入できる。インターネットで電子書籍の配信もしている。(和泉優大)
◇「ユカラ」の「ラ」は小さい字
北海道新聞 2023年9月8日(金)掲載