提供:北海道マイホームセンター
注文住宅の土地の探し方!知っておきたい8つのチェックポイント
家を建てる時にまず始めるのが「土地探し」。
近年は土地不足により、条件の良い土地は1〜2週間で売れてしまう傾向があります。
コツを知らないまま漠然と進めると、せっかく良い土地に出会っても決断できないことに…
今回は、事前準備や土地を見る際のチェックポイントなど、土地探しのコツを紹介します!
つい最近まで土地を探していた筆者の経験談もあるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
事前準備
すぐに土地情報を調べたいところですが、事前準備こそがとても重要です。
土地探しの判断材料となる「基準」を家族で考えていきましょう!
予算やエリアを決める
マイホームに必要な費用は土地代だけでなく、建築費や外構費、手数料などさまざまなお金がかかります。
まずは、希望の建物がいくらになるのか営業担当者と打ち合わせしながら、土地にかけられる金額を決めていきましょう。
一方、エリアを決める時は
- 交通アクセス
- 利便性
- 治安
- 地盤の強さ
など、さまざまな視点から考えるのがおすすめ!
最初から範囲を絞りすぎずにいろんな土地を見ていくことで、自分たちの方向性が見えてくることがありますよ!
札幌市の区ごとの特徴については、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
また、札幌近郊エリアの特徴はこちらの記事にまとめています!
希望の条件を話し合う
増築や改築ができる建物と違い、土地は一度購入すると変更がきかないもの。
エリアと予算を決めたら、土地に求める希望条件を家族で話し合ってみましょう。
例えば、
- 50坪以上
- 最寄り駅までの交通アクセスが良い
- 日当たりの良い庭が欲しい
- 閑静な住宅街
など、理想の暮らしを具体的にイメージすることが大切です!
家族の中でも価値観や考え方が違うこともあるので、みんなで共有するのがポイントです。
さらに、おすすめなのが「重視しない点」も話し合っておくこと。
というのも、毎日のように土地情報を見ていると、自分たちの決めた条件以外にも気になる点が出てきて、軸がブレてしまうからです。
- 買い物施設が徒歩圏内になくてもいい
- 庭は道路側・裏側どちらでもOK
- ご近所の年齢層は気にしない
と、リストアップして言語化することで、どんな土地を求めているのかが明確になってきますよ!
優先順位を決める
今まで決めたエリア・価格・希望条件の中で、土地に対して絶対に譲れないことは何か、優先順位を決めていきましょう。
筆者は優先順位が曖昧なまま土地を探していたので、好条件の土地が出てきても決断できませんでした。
また「通学が大変そう、騒音が気になる…」と、デメリット探しをしてるうちに売れてしまうことも…
結局、土地購入までに1年かかったので、
- 優先順位を決める
- 「この条件をクリアしていたら購入」というボーダーラインを決めておく
- 家族で意見をまとめる
この3点は、かなり大切だと実感しています!!
「土地は6割の合格点であれば購入の余地あり」と、営業担当者が言っていました。
全ての希望が叶う完璧な土地は、存在しないと思っていた方がいいでしょう。
(実際1年探してありませんでした)
決め手となる基準が軸となり、今後の土地探しに役立ちますよ!
土地探しのコツ
時間がかかる土地探し。
少しでもスムーズに進められるように、経験をもとに土地探しのコツをお伝えします!
自分の目で確かめる
気になる土地が見つかったら、必ず自分の目で確かめましょう。
実際に現地に行くことで、土地情報サイトに掲載されていないこともわかるからです。
例えば、
- 高速道路に近くて騒音が気になる
- 隣の家が高くて日が当たらない
- 匂いが気になる
音・日当たり・匂いなど、細かなところまでとことん確認することが大切です!
写真では好印象な土地も、現地に行ったら急な坂道だったり、鉄塔が近くにあって景観が気になったりと、いろいろなことがありました…
写真や地図だけで全てはわからないもの。
土地は早い者勝ちと言いますが、買ってから後悔したくないですよね。
これから長く住み続ける家だからこそ、念入りにチェックすることをおすすめします!
お手頃価格の土地にはご注意を!
土地を見続けていると、エリアごとの相場が徐々にわかってきます。
土地購入は大きな買い物。
なるべく安く購入したいものですが、相場と比べて安い土地は、何か理由があるかもしれません。
実際にあったのは、
- 山のふもと
- 通り抜けできない道路沿い
- 土地の目の前に電柱がある
- すぐ近くに墓地がある
と、エリアごとにさまざまな理由がありました。
他にも、地盤が悪いエリアや高低差が激しい土地など、現地で確認しただけではわからないことが安さの理由になっていることも。
その場合、せっかく安く購入しても土地改良で余計なお金がかかってしまいます。
他の土地よりも割安だからと安易に選ぶのではなく、契約前に不動産担当者や営業担当者に確認や相談をして判断しましょう!
土地探し8つのチェックポイント
ここからは、土地探しの際にチェックすべきポイントを8つ紹介します!
情報サイトや現地で確認する際に参考にしてみてくださいね。
周辺環境
周辺環境は住みやすさに直結します。
- スーパーやドラッグストア
- 病院
- 銀行や郵便局
など、生活しやすい範囲に必要な施設があるかを確認しましょう。
また、子どもがいる場合は幼稚園や小学校までの距離もチェックしておくと◎。
地域によっては、中学校へバスや自転車で通う学区もあります。
また、施設以外に確認してほしいのが「騒音・匂い・治安」です。
筆者が土地を見に行った際、家の前の交通量が多すぎて子どもが生活するには危ないと感じたことがあります。
お寺が近くてお線香の匂いが気になることもありました。
地図や土地情報サイトを見るだけではわからないことがたくさんあるので、自分で確かめることが大切ですよ!
日当たり
日当たりと聞くと、南向きが1番良いというイメージがあるのではないでしょうか?
でも実際は、必ずしも南向きが良いとは言い切れないんです!
各方角のメリットやデメリットを紹介するので、参考にしてみてくださいね。
南向き
日当たりの良さが魅力の南向きの土地。南側が道路なので、他の建物の陰になることがありません。
1日中日差しが入り込み、明るくて暖かい部屋を保てるでしょう。
多くの人が南側にリビングを作ると思いますが、もしも道路側にリビングや庭を作った場合
- 通行人の視線が気になる
- 玄関との兼ね合いで大きな窓がとれないことがある
- カーポートによって日差しが遮られる可能性がある
など、デメリットになる場合もあります。
間取りを決める際は、十分な光が入るよう配慮しましょう。
北向き
北向きの土地は道路が北側にくるので、
- 南側に大きくリビングを配置できる
- プライベート感のある庭が作れる
- カーポートや玄関と干渉することがない
など、意外とメリットが多いです。
筆者も家の裏側にリビングや庭を設けたくて、北向きの土地を探しました。
ただ、小さい土地の中で日当たりを確保するには工夫が必要で、間取りづくりに苦戦中です…
また、玄関まわりは雪が溶けにくい場合もあり、
特に北西向きは吹き溜まりができやすいので、除雪対策を考えておくと良いでしょう。
東向き
南向きに次いで日当たりが良い方角。
朝日が入り込む方角のため、午前中の日当たりが良いです。
カーポートを目隠し代わりにして庭をつくることができ、プライバシーを保てます。
ただ、お隣に面した庭になったときは、BBQや子どもが遊ぶ際は配慮が必要かもしれません。
西向き
西向きの土地は夕方に日が差し込むため、冬場は夜まで室内の暖かさを保ちやすくなると言われています。
しかし、北海道は冬の日照時間が短い分、光の入り方があまり期待できないことも…
ちなみに、リビングや庭の日当たりは東向きを反転させた配置となり、メリットやデメリットは同じ考え方になります。
土地の形状
土地の形状によって建てられる家の規模や間取りが変わってきます。
整形地
- 正方形や長方形
- 設計上の制約が少なく、自由に建てられる
- 価格が高くなる傾向がある
- 早く売れてしまう
不整形地
- 三角や台形、旗竿地など
- 整形地に比べて価格がお手頃
- 特殊な間取りにする必要がある
- デッドスペースが生まれやすい
整形地を求めて土地探しを行う人が多いですが、中には好条件の不整形地もあります。
暮らしやすさにも影響するので、希望の間取りが作れるか確認しましょう。
前面道路の幅
雪の降る北海道では、前面道路の幅もチェックしてみてください。
札幌市の場合、8m以上の道路に除雪が入り、6m以下の道路や私道は除雪が入らないので注意が必要です。
また、歩道がない道路もあります。
子どもが通学することを考えて、周辺の交通量を確認するのもおすすめです!
高低差
高低差が激しい土地は、高低差処理に費用がかかることがあります。
低い土地は大雨による浸水を防ぐために、道路と同じ高さにする”盛土工事”、反対に高い土地は、崩れないように斜面を安定させる”擁壁工事”が必要になります。
また、周辺の高低差が激しいと、通勤や通学が大変になるという点も。
筆者の高校は自転車通学で、毎日急な坂道をヘトヘトになりながら登っていました…
高齢になった時にどうするかも考えながら土地を見てみましょう!
地盤
エリアによって地盤の強さは異なり、一般的に海や川が近いと地盤が弱く、山は地盤が強いと言われています。
ただ、地盤の強さは土地によってさまざまで、隣の土地と違うこともあるほど。
地盤が弱い土地は、地盤改良のための費用が50〜200万円ほどかかります。
土地を購入する前にわかればいいのですが、土地購入後に行う「地盤調査」によって地盤の強さがわかることが多いです。
気になる土地の地盤は、営業担当者や不動産屋担当者に確認するのが◎。
災害リスク
安全に暮らすためにも、災害リスクは要チェックポイント!
ハザードマップでは、洪水・地震・津波・高潮・内水・土砂災害の災害リスクが確認できます。
土地の契約時にも重要事項説明がありますが、事前に確認しておくのが安心です。
インフラ
上下水道・ガス・電気のインフラが敷地内に引き込みされているか確認しましょう。
引き込みされていない場合は、工事の費用が発生します。
また、もともと家が建っていた土地は整備されていることが多いですが、
- 古い地域
- 前の家がオール電化だった
- 劣化している
などの理由で、引き込み工事が必要な可能性も…
特に上下水道は、年数が経っていると劣化していることがあり、新築時に取り替えるケースが多いそうです。
まとめ
建築会社選びとは違い、土地は一期一会。
探し方のコツを押さえておくと、良い土地に出会えた時に迷わず決断できますよ!
納得のいく土地選びができますように…♪