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こんにちは!梅ボーイズです。

こんにちは!梅ボーイズです。

梅ボーイズって何?

 こんにちは!梅ボーイズリーダーの山本将志郎です。今回ご縁をいただき、MouLaさんで書かせていただくことになりました。より多くの方に、僕たちがつくる、"すっぱいしょっぱい梅干し"を、また梅ボーイズとしての活動を知っていただきたいと思っていたところなので、大変ありがたい限りです、、!梅ボーイズとしての活動紹介をメインに、皆さんに楽しんでいただける発信をしていければと思います。

 まずは僕自身のこと、梅ボーイズとして活動する理由を紹介させてください。僕の実家は和歌山県みなべ町という日本一の梅の産地で100年以上続く梅農家で、現在は兄が継いでいます。一方、僕は北海道大学〜大学院にて薬学を学んでいました。(当時は、北区の北大すぐ近くに住んでました!)

 たまに地元に帰省していたんですが、兄が「梅を育てても全て同じ調味液の味になる、やりがいを感じられない」と嘆いていたんです。梅農家は梅を栽培して塩漬けをした後、問屋さんを介して梅干し屋さんに卸しています。その結果、農家さんは自分の梅がどの梅干し屋さんに流れているのか、どんな商品になっているのかが全く分からないということを知りました。

 梅干しには、「調味梅干し」と昔ながらの「梅干し」の2種類があることをみなさんはご存知でしょうか。調味梅干しとは、塩漬けした梅干しを一度塩抜きし、調味液で味をつけたり、日持ちするように防腐剤を加えたりした梅干しのことです。

 塩分が抑えられたり、長持ちしたりしますが、塩を抜く過程で梅の成分や本来の味が抜けてしまいます。減塩ブームによって、塩分をいかに下げるかが重視された結果、調味梅干しが主流となり、現在、スーパーで見かける梅干しはほとんどが調味梅干しとなっています。

 自分が大事に育てた梅が、どのようにお客さんに届いているのか分からないということ、味にこだわっても、結局は調味液で味付けしてしまうことなどによって、兄はやりがいを感じづらくなっていたんです。そこで、梅農家の兄が納得するような梅干しを作りたいと思って、大学院を中退し、梅干しの事業をすることに決めました。

 加えて、どの梅農家さんにも共通して大きな問題となっているのが、後継者がいないことです。日本一の梅産地であるみなべ町で行なった調査でも、23%の農家さんにしか後継者がいないということがわかっています。

 梅農家さんがお客さんと繋がり、農家さんのこだわりを詰め込んだ梅干しを直接お客さんに届けることができたら、やりがいも感じられるし、梅農家になりたいと思う若い人も増えるのではないかと考え、今の事業に至りました。

梅干し日本一周!


 自分が作った梅干しへの反応を見たり、販路を確保したりするために日本一周をしました。まず、自分たちが届けたいと思っていた昔ながらの梅干しは、多くの人にとっては全く馴染みがないものであるということを感じました。

 実食販売をしていたんですが、食べた瞬間、そのしょっぱさにびっくりして怒られたり、吐き出されたりすることもありましたね。僕たち梅農家にとっては当たり前に馴染みのある梅干しが、一般のお客さんには全然知られていないことにまずとても驚きました。

 一方で、僕たちの梅干しのファンになってくれる方もいました。「何十年も前に食べたおばあちゃんの味がする」、「子どもの時に食べていた本当の梅干しの味のままで涙が出ます」と言ってくださる方もたくさんいました。

 みなさん共通して、この梅干しを探していたけど、スーパーには全然置いていなくてやっと出会えたと。この昔ながらの梅干しを熱烈に求めている人がいるということがわかり、ただシンプルに美味しくて日常的に食べられる梅干しを作っていこうと心に決めました。

 そして、令和元年に株式会社うめひかりを創業しました。和歌山県日高郡みなべ町という梅の生産量日本一の町を拠点に、塩と紫蘇だけで漬ける昔ながらの梅干しの生産・販売をしています。梅干し以外にも、梅酢や梅塩など、梅干しを使った加工品も作っています。

 また、地域の若手梅農家と僕の7人で「梅ボーイズ」というブランドを立ち上げ、梅の栽培や梅干し作りの過程についてSNS等で情報発信をしています。これらの活動を通して、みなべ町に移住して梅農家に新規就農する人が増えることを目指しています。



 創業前後の時期は札幌に住んでいたので、市内だけでなく、道内のたくさんの店舗さんを巡り、営業活動をしていました。若造だったからか、みなさんすごく応援してくださって、いまでも「梅ボーイズ」の梅干し取扱店舗の過半数は北海道内にあります。そういうわけで、たくさんのご恩がある北海道。少しずつ恩返しをしていきたいな〜と思っています。



この記事を書いたモウラー

モウラー

梅ボーイズ