【Hiker Natsu Photo Story】北見・オホーツクの生活情報『DOSHINプラウ』デジタル vol.18
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『DOSHINプラウ』とは
北海道新聞 北見版に第2、第4金曜日に折り込まれている生活情報誌です。
山岳写真を中心に動物、ランドスケープ、ポートレートなど幅広いジャンルで撮影している北見市在住の写真家 三浦奈津美さんのフォトコラムが、プラウの紙面上でスタートしました。
このコラムでは、普段見る景色とは少し違う、非日常的な景色を、三浦さんの物語を込めた写真と、撮影にまつわるストーリーを添えて読者のみなさまにご紹介していきます。
薄紅の刻に見る幻夢の朝 写真家 三浦奈津美さん
『それはまるでスローテンポのメトロノーム。心地よく刻まれるシャッター音を聞きながら、山肌に抱かれてうたた寝をする私。カメラと私の呼吸が合った時、ファインダーの画像と私の幻夢が重なり合う…』
山岳にてタイムラプス撮影をしている時の事を表現しました。カメラは3時間以上取り続ける様に設定して朝を待ちます。その一定リズムのシャッター音はメトロノームの様に闇夜に響き、眠気が…。マイナス2桁の気温の中、5時間に及ぶ停滞撮影では体温を維持するのに本来眠ってはいけないのです。しかし、うたた寝を繰り返し夢を見る事も…。『月のほほ笑みが消えそれを追いかけていく星達を朝日が大きな腕で包み込んでいきます』
そんな幻想的な夢の中に居た私がシャッターと同じ呼吸で目覚めたとき、カメラはひたすらそれを撮り続けていました。この写真はそんな朝に撮影した一枚です。薄紅に染まる山肌の向こうに斜里岳がありました。冷たい山肌に抱かれた私は朝日に包まれていき、この日のクライマックスを迎えたのでした。
次回もお楽しみに!
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