【Hiker Natsu Photo Story】北見・オホーツクの生活情報『DOSHINプラウ』デジタル vol.22

9月になると日本一早い紅葉が黒岳からスタートします。朝焼けの光が反対側の空まで届き赤い帯状に染まるのをビーナスベルトと呼びます。太陽が昇ってくるとシーソーのようにビーナスベルトは下がってきます。この作品はその瞬間に黒岳山頂にて赤く染まっていたウラシマツツジと重なる瞬間に収めた物です。
ビーナスベルトが現れる時間は僅かで、東の空の雲の量や天候にも大きく左右されるためチャンスは数分。それを逃さないために、日の出１時間前くらいから当たりをつけてカメラを連続撮影（タイムラプス、ホーリーグレイル撮影）させます。ビーナスベルトが画角に上手く収まらない場合を想定してカメラは2台、時には3台セットします。
この時期は平地で20℃ある日でも山頂の夜明けはマイナス気温まで下がりますので、さながら真冬の格好で背中に太陽があたる瞬間を待つのでした。