【スマイルプロジェクト】気になるあの人に聞いてみた!vol.1-堀江虎太郎君-
皆さんはアイスホッケー日本代表の現在の世界ランキングをご存知ですか?
国際アイスホッケー連盟より毎年発表されていますが、
男子日本代表25位(58チーム中)
女子日本代表7位(44チーム中)
2023年のランキングはこんな感じになっています。
私は現役時代にオリンピックでメダルを取ることを目標にプレーしていました。
残念ながらその目標には届きませんでしたが、いつか男女ともにオリンピックでメダルを取るような国になっていてほしいという思いから、スマイルプロジェクトとして活動をしています。
インタビューから見つけてみよう!
どうしたらランキングを上げていけるのか、メダルを取る代表になっていけるのか、日本が世界で勝っていくために何が必要なのかを見つけるきっかけをスマイルプロジェクトの活動の中でもできたらと思い、世界にチャレンジしている色々な世代の選手にインタビューをしてみようと思います!
各世代のインタビューを通して、日本と世界のレベルはどんなところにあるのか?いつから?どこが分岐点なのか?元々スタートラインが違うのか?そんなことを知るきっかけになればと思っています。
今回はその第一弾として、いまアイスホッケー界では知らない人はいないであろう話題の選手、堀江虎太郎くん(11歳)にあれこれ質問させていただきました!
広島から世界へ・・・
虎太郎くんは北海道の清水町御影を拠点にしている11歳のアイスホッケー少年です。
出身は広島県、アイスホッケーのために家族で御影に移住をし、日々チャレンジし続けています。
SNSでのアイスホッケー動画は、日本国内のみだけではなく、海外でも話題に!
世界最高峰と呼ばれるアイスホッケーリーグのNHLでも話題になっているほど!
↑私のお気に入りの動画です♪
早速、虎太郎くんにあれこれ聞いていきます!
大澤 初めまして!私のこと分かりますか?
虎太郎くん 知ってます!オリンピック見てました。
大澤 おお〜嬉しい、ありがとうございます。今日はよろしくお願いします!
早速ですが、まずはアイスホッケーを始めたきっかけを教えてください。
虎太郎くん お父さんとよく一緒に行っていた一般滑走のリンクで、『アイスホッケー体験してみませんか』というチラシがあって一度体験してみようとなってやってみたら、ものすごく楽しくて始めました!
大澤 そっか、じゃあ最初は地元広島のチームに入ったんだね。ちなみにそれは何歳のとき?
虎太郎くん ん〜5歳です!
大澤 今は広島から御影のチームに入っているけど、どうして御影を選んだの?
虎太郎くん 朝練できるような環境や指導者の方に惹かれました!
虎お父さん 苫小牧のコーチの方からSNSを通して、いつか北海道にもきてねというお話があって、北海道にホッケーしに遊びに行ってみようかと思ったのが最初のきっかけです。そこから、苫小牧修行みたいな感じで初めて北海道でアイスホッケーをしたことで、北海道の環境に惹かれました。何度か北海道を訪れるうちに、少年チームに入るのであれば十勝という選択肢もあることを知って、移住する直前に受けた御影でのレッスンに魅力を感じて、ここにしようとなりました。
大澤 今はお父さんと虎太郎くん2人で御影にいるんですか?
虎お父さん いえ、家族全員で御影に移住しました。
大澤 全員で広島から!すごいですね!そして苫小牧がきっかけなのが嬉しいですね!
(私大澤は氷都・苫小牧出身です)
御影に移住してからはアイスホッケー漬け!
大澤 SNSで朝練している様子をよく見ますが、学校もある中でどんな生活をしているの?
虎太郎くん 週に2、3回6:30〜7:30の間に朝練をして、急いで家に帰ってご飯を食べて、そこから学校に行って夕方からはチームの練習かアカデミーの練習。夕方に練習がない日は家でトレーニングしています。
大澤 朝練のリンクは貸切?お父さんと2人きり?
虎太郎くん 朝練は貸切の時もあれば、他の人とシェアして使っているときもあります。
虎お父さん 私もできるだけリンクを自分たちだけでなく周りの皆さんにも使っていただきたいので、リンクのシェアは大歓迎なんです。全面使って一人で練習する必要はないので...
大澤 じっくり練習できていいね!朝練のメニューはどうやって決めているの?
虎太郎くん SNSを参考にお父さんが考えてくれたり、自分の足りないなと思うメニューを考えてやっています。
大澤 じゃあもう完全に自分達で決めてやっているんだね!今ハマっている練習ある?この練習は絶対やりたい!みたいなメニューってあるの?
虎太郎くん 1on1からのシュート!
大澤 おお〜!めっちゃ試合でも活かされる練習だね!
個人練習の時と、実際の試合の時ってプレッシャーの環境だったりが全く変わってくるけど、個人練習では出せるのに、実際の試合では出せない!みたいなストレスって感じたりする?
虎太郎くん 海外の試合だったらバックチェックも早くて、出せたり出せなかったり。個人練習では出せているから、本当はもっと出したいのにって思っています。
大澤 そうだよね〜どんなにプレッシャーかけられても自分のプレーを出せるようになれたらいいよね!
11歳の虎太郎くんが海外で感じていることは…?
大澤 海外というワードが出てきたけど、SNSでは海外での練習の様子や試合にチャレンジしている様子もよく見ますが、最初に海外に挑戦してみようと思ったきっかけは?
虎太郎くん 日本だと自分のプレーを結構出せるから、物足りないと思った。もっと高いレベルで上手くなりたいと思ったことがきっかけです!
大澤 わかる!まさに私も同じような思いがあって、スウェーデンリーグへの挑戦を決めたんだよね。
じゃあどうやって参加するチームを決めたり、交渉しているのかな?これはお父さんかな?
虎お父さん そうですね、SNSを通して海外のチームからコンタクトをもらうことが多いです。その中でもトロントにいるコーチから積極的な連絡をもらって、まずはトロントをメインに行ってみようかと。虎太郎が来るぞ、と噂を聞きつけたトロントにいる色々なコーチから連絡をもらい、いろいな練習に参加するようになりました。
大澤 なるほど。SNSの動画で知ってくれて、色々なチームからオファーが来るんですね。オファーがあったら全てのチームに行く感じですか?
虎お父さん AAAもしくはエリートであることを前提にしているけど、時間の都合が合えば別カテゴリーの練習にも参加しています。
大澤 色々な国での練習や試合に参加していると思うけど、日本との違いを感じたりすることってある?
虎太郎くん カナダ・アメリカ→ガッツ、スピード、執着心
スウェーデン→判断コーディネーション、スピードがない
チェコ→スキル系
ラトビア→ケンカみたいな(笑)ファイトがたくさん!
大澤 ラトビア(笑)虎太郎くんもファイトしてきた?
虎太郎くん してきました!
ラトビアの選手はスウェーデンの選手を殴って目つぶれてました(笑)
大澤 ええ!小学生で!!?すごいな〜〜
虎太郎くんが言ってくれたそれぞれの国の特徴、実は女子アイスホッケーの世界でも全く同じ!それが小学生の時点ですでに色として出ているのは驚き。
国によって色々な特徴がある中で、虎太郎くんはどの国でプレーしたい?
虎太郎くん カナダ・アメリカです。
大澤 そうなんだ!スキル系のチェコとかでプレーするのが楽しいのかと思っていたから意外でした!
カナダ・アメリカはスキルっていうよりはフィジカルを駆使する感じだけど、そっちが良いんだね。
虎太郎くん カナダ・アメリカの選手たちの、パックが取られたあとは死ぬまで追いかける!みたいな執着心とガッツの中でプレーするのが楽しい!常に戦っている感覚が強い。
大澤 素晴らしい向上心!その環境の中で自分の練習してきたスキルを出せるようになると最高だよね。
ちなみにU12世代の日本の特徴はどう感じている?
虎太郎くん ん〜〜、日本はないと思います。国としての特徴は特になくて、チームによってカラーがある感じ。
大澤 なるほど、確かに地域によってプレースタイルはあるよね。
お父さんにも質問ですが、客観的に見ていて海外との差はどう感じていますか?
虎お父さん スキル的な部分は負けていないと思うが、プレッシャーの速さ、ガッツみたいなものは足りていないです。現にプレッシャーが早くなると自分のスキルを出しきれない場面が多いです。海外の選手はスキルがなくても、スピードやガッツで点数を取る。そういうところはまだ彼にはないので、伸ばしていきたいところ。今それを想定した練習をしています。
将来はNHLでプレーしたい!
大澤 夢に向かってチャレンジを続けていると思うけど、虎太郎くんの将来の夢はなんですか?
虎太郎くん NHLでプレーしたい!
大澤 いいね〜〜!チームはどこに入りたいとかあるの?
虎太郎くん ミネソタワイルド!好きな選手がいるのと、緑が好きだから!
大澤 だからTシャツも緑なんだね!笑 好きな選手は誰?
虎太郎くん 背番号97番のKirill Kaprizov選手、ロシア人です。
大澤 ロシアのホッケーって面白いよね!今後私もこの選手注目してみます!
虎太郎くんが憧れているミネソタワイルドで、緑のユニフォームを着てプレーしている姿を見れる日を楽しみにしています!
今日は色々と質問に答えてくれてありがとうございました!
U12世代での世界との差は…
スキルでは劣っていないけど、野生的な感覚がアメリカ・カナダの同世代の選手たちに比べると足りていないということが虎太郎くんの感じていることでした。
私もSNSを通して見る限り、U12世代では世界との差はない、むしろ日本の方が高いのかなと感じる瞬間が多いです。
ただインタビューの中で話してくれたように、日本以外の国はU12世代でそれぞれのホッケースタイルが見え始めているけど、日本はあまりカラーがないことが気になりました、、
(もしかしたら海外の選手からしたら、日本の国としてのスタイルが見えているのかもしれないですが)
U12世代から国としてのスタイルを確立していくことがレベルアップに繋がるのか、将来的に有効的なのか、気になりますね。
虎太郎くん、お父さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました!
スマイルプロジェクトの新たな試みにご協力いただき感謝です。
今後の活躍を楽しみにしています!!
次回、U15世代の選手にも話を聞いてみたいと思います!
何か繋がるものがあるのか、全く感じ方が違うのか楽しみです。