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北海道新聞2023年9月12日(火)に 映画「カムイのうた」に関する記事が掲載されました。

北海道新聞2023年9月12日(火)に 映画「カムイのうた」に関する記事が掲載されました。

知里幸恵の思いや功績 全国に*「カムイのうた」試写会に400人超*東川、旭川


【写真説明】旭川の試写会で舞台あいさつする(右から)菊地町長、島田さん、島さん、菅原監督(宮永春希撮影)

 大正期のアイヌ文化伝承者、知里幸恵(1903~22年)の生涯を描く映画「カムイのうた」の完成披露試写会が、製作に協力した東川町と知里が育った旭川市で開かれた。東川町では町複合交流施設「せんとぴゅあⅠ」に約300人が、旭川市では映画館「シネプレックス旭川」に約150人が集まった。
 試写会はいずれも10日に行われた。旭川の試写会で、菅原浩志監督は「イランカラプテ」とあいさつ。「みなさんの協力で3年かかってできた映画。これからみなさんにこの映画を育ててほしい」と述べた。
 主人公の叔母を演じた歌手で俳優の島田歌穂さんは、父が美深町出身であることに触れて「残酷で悲惨な歴史を何も知らずがくぜんとした。民族の誇りを胸に本を書き残した知里さんに感動した」と語った。夫で音楽家の島健さんは主題歌について「自分が感じたメロディーを大事にして作曲できた」と振り返った。
 試写会では町民らが真剣なまなざしでスクリーンを見つめた。東川の試写会に参加した町内の会社員、手塚理恵さん(46)は「ここまでひどい差別があったと知らず、涙が止まらなかった。アイヌの誇りを持った知里さんの功績を全国の人に知ってほしい」と語った。
 映画は11月23日からシネプレックス旭川、イオンシネマ旭川駅前、サツゲキ(札幌市)など道内各地で公開する。東川町の菊地伸町長は「来年以降は各地での地域上映や世界での上映を行い、北海道とアイヌ文化を知ってもらいたい」と話している。(和泉優大)

◇「イランカラプテ」の「プ」は小さい字

北海道新聞 2023年9月12日(火)掲載


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