
提供:北海道マイホームセンター
新築に和室はいらない?メリット・デメリットから和室の使い方まで紹介!
最近の新築は、和室なしの間取りが増えており、「若者の和室離れ」という言葉もあります。
しかし、従来の和室にとらわれない“新しい使い方”があるのをご存知ですか?
今回は、新築に和室をつくるメリット・デメリットをお伝えします!
活用方法も紹介するので、間取りづくりの参考にしてみてくださいね。
新築に和室をつくるメリット
まずは、和室のメリットを紹介します。
畳の良さだけでなく、あると便利な理由もお伝えします!
用途の幅が広い
和室をつくる最大のメリットは、用途の幅が広いこと!
客間や老後の寝室になるのはもちろん、子どもの成長に合わせておもちゃスペースにしたり、勉強スペースにしたりと、ライフスタイルに合わせていろいろな使い方に変えられます。
また、
- 書斎
- 家事室
- 家族のくつろぎスペース
など、限られた坪数の中でいくつも専用スペースをつくるのは難しいですよね。
筆者も書斎やランドリールームは絶対!と思っていましたが、間取りや予算の都合上、諦めないといけないことに…涙
多目的に使える和室があると、幅広い使い方ができますよ♪
くつろげる
和室にいるとなぜか落ち着きませんか?
畳に横になるとリラックスできるのは、イ草に含まれる「フィトンチッド」が心や体を落ち着かせる効果があるからです。
畳の香りは「森林の香」とも呼ばれ、森林浴と同じ効果だと言われています!
学習効果も期待できるので、子どもの勉強スペースにするのも良いでしょう。
他にも、調湿効果や清浄効果など、洋室にはない心地良さがあります。
自然素材によってつくられる和室は、くつろぎスペースにぴったりですよ!
転んでもケガをしにくい
適度な柔らかさがある畳は、クッション構造になっています。
そのおかげで、転んでもケガをしにくく、
- 足に優しい
- 疲労感が少ない
- 転んでも大事に至りにくい
と、乳幼児にはもちろんですが、高齢になってからも身体への負担を少なく過ごすことができます。
また、畳は、直接座っても足やお尻が痛くなりにくいのが嬉しいポイント。
家事スペースとして洗濯物をたたんだり、アイロンがけをするのもおすすめです。
和室のデメリット
たくさんメリットがあるのに、和室のない間取りを選ぶ人が多いのはなぜでしょうか?
ここでは、和室のデメリットをお伝えします。
解決策も合わせて紹介するので、参考にしてみてくださいね。
LDKのスペースが狭くなる
最近は、LDKを広くとった間取りが人気を高めています。
しかし、限られた坪数の中で和室も入れようとすると、LDKが狭くなってしまうのがデメリットです。
また、余裕を持って布団2枚が敷ける広さを考えると、和室は4.5畳以上欲しいところ。
押入れやクローゼットなどの収納スペースの確保も必要です。
LDKとの繋がりを重視する人は、3畳ほどの和室がおすすめ!
小上がり和室にすれば、段差部分にも収納スペースを設けることができます。
さらに、仕切りは引き戸ではなくロールスクリーンにすると、必要な時だけ空間を仕切ることができて◎。
LDKとの一体感が保てますよ!
間取りづくりが難しくなる
近年、平屋の需要が増えてきていますが、北海道の住宅は2階建てが主流です。
1階に水回りとLDK、さらに和室もつくるとなると、間取りづくりが一気に難しくなるそうです。
と言うのも、
- 日当たり
- LDKとの位置関係
- 1階に坪数が必要になる
などの理由があり、配置の自由度が下がるからです。
和室は、カビやダニの発生を抑えるためにも、日当たりの悪い位置に持ってくるわけにはいきません。
多くはリビングやダイニングを1番日当たりの良い場所にするので、TVやソファなどの位置も考えると、空間をどう繋げていくかがカギとなります。
営業担当者曰く、「和室がある間取りづくりは永遠の課題」らしく、しっくりくる間取りになるまでは試行錯誤が必要です。
間取りで後悔しないように、生活する姿を具体的にイメージしながら決めてくださいね!
畳の掃除とメンテナンスが大変
畳は、お手入れや扱いが大変なのもデメリットの1つです。
掃除するときは、畳の目に沿って掃除機がけをしたあと乾拭きします。
他にも、
- 水に弱い
- 傷みやすい
- 重いものを置くと凹んでしまう
と、フローリングと違ってデリケートな素材です。
子どもが小さいうちはジョイントマットを敷くなどの対策をしましょう。
また、畳のメンテナンスは
- 3〜4年で裏返す
- 7〜8年で表替え(張り替え)
- 15年で新調
と、手間とお金がかかります。
筆者も、畳よりフローリングの方が安いと営業担当者に言われました。
手間を少しでも減らしたい人は、和紙を樹脂コーティングした「和紙畳」がおすすめ!
耐久性や撥水性があり、お手入れが簡単です。
イ草特有の香りはなく、通常の畳よりも価格が高めですが、和紙畳の寿命は20年以上と言われています。
メンテナンス費用があまりかからずに、長期間美しい状態を保てますよ!
和室の活用方法6選
自由に使える和室は使い勝手抜群!
定番の活用方法から新しい和室の使い方まで、幅広く紹介します!
客間
客間は、和室をつくる目的の中で真っ先に思いつくのではないでしょうか?
現代のライフスタイルでは友人や知人が訪れることが減ってきていますが、
- 家族ぐるみで仲の良い友人がいる
- 親族が遠方に住んでいる
- 人を招くのが好き
こんな人は、和室がおすすめです。
寝室や子ども部屋以外にフリーの部屋があることで、来客が泊まることもできます。
お盆やお正月などで人が多く集まるときは、食事スペースにするのもいいですよね。
老後の寝室
2階建てだと、高齢になったときに階段の昇り降りが辛くなったり、できない可能性があります。
そんなとき、布団を敷いて寝室にできるのが和室のメリット!
押入れやクローゼットも設けて、引き戸で仕切りをつければ、リビングと空間を分けられます。
水回りも1階にまとめておくと、生活が1階で完結しますよ!
キッズスペース
子育て世帯にあると便利なキッズスペース。
和室は、畳が適度な柔らかさで、子どもが転んでもケガをしにくいだけでなく、
- 赤ちゃんのお世話やお昼寝スペースに
- リビングがおもちゃで散らからない
- 大きくなったら学習スペースに
と、子どもの成長に合わせて使い方を変えることができます。
また、2階建てで水回りが1階にある間取りの場合、ほとんどの家事は1階で行います。
一日の大半を1階で過ごすので、子どもが常に見える範囲にいるのは安心・安全です。
キッチンから和室が見えるようにしたり、仕切りをつけるなどの工夫をすると、より過ごしやすい空間になりますよ!
療養部屋
家族が体調不良のとき、同じ部屋で過ごすのは不安ですよね。
和室は、療養部屋に使うのもおすすめです!
家族一緒に寝ていると移ってしまう可能性が高いですが、部屋を分けることで回避できます。
日中も、家事をしながら様子を確認できて安心です。
キッチンが近い場合であれば、飲み物や湯たんぽをすぐに用意してあげることもできて、効率的に看病できます!
ワークスペース
在宅ワークの普及に伴い、人気が高まっているワークスペース。
ただ、仕事専用部屋をつくろうとすると、土地の広さやお金が必要になってきます…
でも、和室をワークスペースにすれば、仕事はもちろん、家事やくつろぎスペースとしても併用できます!
子どもの様子を見ながら作業できたり、集中したいときは扉を閉めるなど、臨機応変に使えて便利です。
ただ、デスクやチェアをそのまま置くと畳が傷んでしまうので、あらかじめスペースを考えておくのがポイント。
- カウンター
- 本棚
- 足を下ろせるスペース
など、造作でつくっておくと本格的な仕事部屋として使えますよ!
予算や間取りの都合で造作までは難しい人は、ラグやマットを敷いて対策しましょう。
デスクやキャスター付きのチェアを置いても畳が傷つく心配がありません。
個人的には、カウンターにひな人形や兜も飾れて、床の間を作る必要がないのも利点だと思います!
小上がり和室にする
和室に段差をつけて小上がり仕上げにすると、
- 収納スペースUP
- 腰を掛けられる
- LDKと繋がりのある空間になる
と、メリットがたくさん!
小上がり和室は、3畳程のコンパクトなものが多く、LDKの広さも和室も両方諦めたくない人に人気の間取りです。
より開放さを求めるなら、壁や戸をつくらずに、必要なときはロールスクリーンを下ろせるようにすると◎。
来客の寝室や子どものお昼寝スペースとしても使えますよ!
まとめ
仏壇や障子のイメージが強い和室。
現代の和室は、お手入れが簡単な畳があったり、フリーな部屋として使えたりと、昔とは違う魅力があります。
和室本来の良さと新しい活用方法を取り入れて、和室のある生活をしてみてはいかがでしょうか?