
藍井エイル、不死鳥の如く舞い戻ったライブ「BLUE FLAiR」 熱狂と感動の一夜を完全レポート【前編】

2025年3月1日、EX THEATER ROPPONGIは、特別な熱気に包まれていた。
数々の困難を乗り越え、不死鳥の如く蘇った藍井エイル、待望のエイルギルド(ファンクラブ)限定ライブ「BLUE FLAiR」が開幕する。約2年半の沈黙を破り、彼女が帰ってきたのだ。会場に足を踏み入れた瞬間、高鳴る鼓動が止まらない。待ち焦がれたこの日を、どれだけのファンが待ちわびていただろうか。
彼女の3度目となる復活を祝う宴、「BLUE FLAiR」は、単なるカムバック公演ではなく、新たなステージの幕開けを告げる、記念すべき一夜となった。
ステージに光が灯り、エイルが登場した瞬間、会場は爆発的な歓声に包まれた。目に飛び込んできたのは、以前にも増して輝きを増した彼女の姿。その歌声は、ブランクを感じさせないどころか、さらに力強く、そして優しく、私たちの心に響き渡る。
エイルギルド限定という特別な空間で、藍井エイルとギルメン(エイルギルドの会員)が作り上げた18曲の物語。それぞれの曲が持つ意味、ギルメンの心に刻まれた想い、感動を、あの瞬間を追体験するように振り返る。
追体験するような完全レポートということで、かなりの長文になっている。
その点を覚悟して読んで欲しい。

セットリストは、まさに「藍井エイル」の集大成!
今回のライブは、「殺人セットリスト」と巷で囁かれているように、熱すぎるナンバーが勢揃い!
セットリストは以下の通り。
1.POLYHEDRA
2.シリウス
3.HaNaZaKaRi
4.シンシアの光
5.ラピスラズリ
6.BEYOND GAZE
7.翼
8.空のカタチ
9.心臓
10.シューゲイザー
11.AURORA
12.ツナガルオモイ
13.グローアップ
14.INNOCENCE
15.IGNITE
[encore]
16.MEMORIA
17.レイニーディ
18.青く、青く
このセトリを見ただけで、ライブ後の筋肉痛がぶり返してきそうな気がする…
1曲目から全開!エイルの帰還を告げる「POLYHEDRA」
オープニングを飾ったのは、最新曲「POLYHEDRA」。静寂を破るように鳴り響いたイントロ。
暗転の中から出てきたのは約2年半待ちに待った藍井エイルだ。ギルメンは皆この瞬間「本当に帰ってきたんだ」と思ったに違いない。
まさに「感動」の二文字しかないだろう。
川田まみと中沢伴行という、アニソン界を牽引する最強タッグが提供したこの楽曲は、エッジの効いたサウンドと、力強いメッセージが込められた歌詞が印象的なナンバー。重厚なサウンドとエイルの力強い歌声が、一気に会場のボルテージを最高潮へと引き上げる。
研ぎ澄まされたエイルの歌声、高らかに響き渡るハイトーンボイスは、会場を震わせ、聴く者の魂を揺さぶる。確かな才能の奔流を感じさせる、圧巻のパフォーマンスだった。

ギルメンからは、
「このライブがどんなものになるのか、一瞬で理解した」
「1曲目からブチ上げるエイルさんの思いが伝わった」
「復帰後、目の前での一声目にホントに戻ってきた!っていう実感と嬉しさで涙が止まらなかった」
という声が上がっていた。
私もイントロが流れた瞬間、鳥肌が立ち、約2年半の想いが爆発した。
立ち止まっていた時間も必要だった「シリウス」
みなさんこんばんはー!
藍井エイルでーーす!
BLUE FLAiRへようこそー!
オープニングMCを聞いて、「おぉ、肉声だー!」と思ったのではないだろうか。
いつもエイルコネクト(FC限定の配信番組)でしか聞けなかったあの声を、今は目の前で聞いている。
今日は目一杯
楽しんでいきましょーーー!
いくぞ!!
MC終わりで間髪入れずに「シリウス」が披露された瞬間、鳥肌が立った。天元突破グレンラガンを手掛けた今石監督のTVアニメ「キルラキル」 のオープニングテーマだ。この曲で藍井エイルを知ったというファンも少なくないはず。
エイルの力強い歌声が、アニメの世界観と見事に融合していた。歌詞に込められた不屈の精神は、立ち止まっても、また前に進んできた藍井エイル自身の姿と重なり、胸を熱くする。
ギルメンからは、
「初めて聞いてエイルさんを好きになった曲」
「みんなで叶えいるーって言える」
「この曲にこれまで何回奮い立たせてもらったか」
「立ち止まってたそんな時間も必要だったのかな...エイルの気持ちに合っているのではないか。復帰のたびに思う」
という声が上がっていた。
この曲を聴くと、何度立ち止まっても、歌をみんなに届けるんだという強い思いでまた立ち上がる、藍井エイルの生き様を体現しているように思える。
願い事は全部この手で叶えいる
未来は全部この手で叶えいる
会場を一体に!「HaNaZaKaRi」でボルテージ爆上がり!
「HaNaZaKaRi」がセットリストに入るとは思ってなかった人も多かったのではないだろうか。
BLUE FLAiRでは唯一のCP曲(シューゲイザー)。
イントロが流れた瞬間
「うぉぉぉぉーー!」
会場の熱量が一気に上がった。
会場全体が一体となって「♫舞い上がれ花盛り(ヘイッ!)」と叫び、熱気がさらに加速していく。軽快なメロディに乗せて、未来への希望を歌い上げるエイルの歌声は、聴く者に勇気を与える。
「みんなで飛ぶよ〜、スリー、ツー、ワン、ジャーンプ!も一回!スリー、ツー、ワン、ジャーンプ!」
会場全体がジャンプし、歌い、踊り、熱い盛り上がりを見せた。休止期間を経て、再びこの空間で、この一体感を味わえる喜び。言葉では言い表せない感動が押し寄せる。
「ヘイッ!」一発で、藍井エイルと観客の全員が一つになれてしまう、ライブでは最高に盛り上がれる曲の一つだ。
ギルメンからは、
「最初の方で、まだ慣れてない(戻ってない)ファンを『ヘイッ』で呼び戻したなぁ感を感じた」
「この曲をライブで聴くと、エイルが楽しんでいるのが伝わってくる」
「エイルの楽曲は跳び曲多いけど、タイミングが1番好き」
「みんなで一斉に跳べる気持ちよさがある」
という声が上がっていた。
私もこの曲で一気にライブモードに切り替わった。
心に響く美しさ「シンシアの光」
この曲はイントロなしでいきなり歌から入る。
一転してしっとりとした空気が流れた。会場は静寂に包まれ、藍井エイルの歌声にじっくりと耳を傾けた。
♫
ずっと鳴り止まないのは
光、輝きの音
遠くの空
♫
ギルメンからは、
「個人的にこの曲とこの曲のMVは1番のお気に入り。カラオケでもよく歌うし普段からよく聞いていた曲」
「曲調といい、勇気づけてくれる曲。とても盛り上がる」
「光をテーマにした歌詞が心に沁みる」
「ライブならではの生の歌声が、一段と感動を深めた」
という声が上がっていた。
特に「心に寄り添ってくれるような優しさを感じた」という感想が多く、藍井エイルの歌の力を再認識させられる一曲となった。
私も彼女の透き通るような歌声と力強いメロディが心に深く響き、感動を覚えた。ライブならではの一体感も格別で、会場全体が美しい光に包まれたような雰囲気だった。
エイルの代表曲「ラピスラズリ」
イントロが鳴ると、会場の空気が一変。「待ってました!」と言わんばかりの歓声。
異国情緒あふれる旋律と、藍井エイルの透明感あふれる歌声が、聴く者を幻想的な世界へと誘う。歌詞に込められた旅立ちの決意は、新たな道へと進む藍井エイル自身の姿と重なり、聴く者の心を強く打つ。
もちろんご存知だと思うが、この曲はTVアニメ「アルスラーン戦記」のED曲。
余談だが、私自身「アルスラーン戦記」が非常に好きで、つい先日も一気見したところだ。見たことないという人は見ることを1万%オススメする!
ギルメンからは、
「エイルの代表曲の一つ、エイルを知らない人でもこの楽曲は聞いた事があると言う人がかなりいる」
「エイルさんと言えば青。青は蒼。蒼はラピスラズリ」
と、藍井エイルの象徴的な楽曲として認識されていることがわかる。
この曲は藍井エイルの力強い歌声と、青を象徴する歌詞が相まって、まさに彼女の真髄を表現しているかのようだった。
ギルメンと藍井エイルが一体となって作り上げる「ラピスラズリ」の世界は、ライブでしか味わえない特別な体験だった。
心を震わせる告白。「BEYOND GAZE」が紡ぐ、エイルとファンの強い繋がり
会場が熱狂に包まれる中、突如、ステージは静寂に包まれた。そして、藍井エイルは活動休止期間中の葛藤や苦悩、そして未来への決意を静かに語り始めた。
その言葉一つ一つが、胸に深く突き刺さる。
その言葉は、まるで心の奥底から絞り出すような、痛切な響きを帯びていた。会場は静まり返り、すすり泣く声がかすかに聞こえる。
私も言葉を失い、ただただ、彼女を見つめることしかできなかった…
改めましてこんばんは、藍井エイルです。
ただいま!
お久しぶりだね
いつも待たせてばっかりでごめんね
もしかしたら読んだことあるかも知れないんですけど
今回、活動するにあたって記事で自分のこと発表しました
持病を持ったまま歌を続けて良いのか
歌を好きなままでいていいのか
歌い続けて良いのかどうか
分からなくなったこともありました
不安に苛まれることもいっぱいありました
病を恨んでは
「いや、治ったんじゃないかな」
「いや、気のせいだったんじゃないかな」
って
何度も思って
何度も勘違いしました
そのせいで、みんなにたくさん迷惑をかけました
だけど
夢を見たんです
ライブをしてて
みんなと関わり合ってて
起きたら
涙が出てて
待ってくれる人がいるなら
わたしは
歌い続けたい
歌を好きでいたいって
強く思いました
私たちにはさ
言葉では表せない
かけがえのない思い出が
あると思ってるんですけど
皆さんには
そう同じように思ってもらえてますかね
それではじゃあ
今までの思い出と
感謝と
そしてこれからの
未来のために
歌いたいと思います
聴いてください
BEYOND GAZE
。゚(゚´Д`゚)゚。 号泣!
こんなもん絶対泣いてまうやないかーい!!
すいませんちょっと取り乱してしまいました。急にキャラが崩壊してしまったこと、お詫び申し上げます。
再始動後初の楽曲「BEYOND GAZE」が披露された瞬間、会場は感動の涙に包まれた。歌詞に込められた彼女の想い、再び歌い続けようという決意、そしてファンへの感謝の気持ちが、痛いほど伝わってくる。
幾重もの困難を乗り越え、再び歌い始める決意を込めた、エモーショナルなバラード。音楽プロデューサー安田史生氏が手がけた歌詞は、藍井エイルの苦悩と決意を繊細に描き出し、聴く者の心を深く揺さぶる。
♫
うつむいては 立ち止まり 泣きじゃくる
今に そっとサヨナラを
♫
彼女の歌声は、まるで、過去の自分に別れを告げ、新たな未来へと歩み出す決意を表明しているかのようだった。
ギルメンからは
「MCがあったので感情移入できて最高な1曲になった」
「エイル自身の気持ちを曲に込めたような曲で、一つ一つの歌詞が自分の心にも響いてくるいい曲」
「エイルの表情が印象的で、まるで何かを見つめているようだった」
という声が上がっていた。
MCで活動休止中の思いを語った後にこの曲が披露されたことで、より一層感動的な瞬間となった。ギルメンにとっては、藍井エイルの復活を象徴する曲として受け止められており、多くの人が涙を流しながら聴いていた。
「翼」を広げ、新たな空へ
困難を乗り越え、未来へと羽ばたく決意を込めた楽曲。
力強さと繊細さを兼ね備えた藍井エイルの歌声が、まるで翼を広げて飛び立つかのような解放感を与えてくれる。
彼女の歌声とともに、私たちも自分の翼を広げ、新たな未来へと飛び立つ勇気をもらえる一曲だ。
ラスサビの転調してからのジャンプ!ここからのボルテージの上がり方がヤバい。残りの体力なんて考えずに全員が腕を振り続けた。
ギルメンからは、
「活動休止期間中に「翼」を聴き、心を落ち着かせていた」
「辛い時期に支えられた」
「エイルと一緒に羽ばたいていきたいという想いを抱いた」
「BEYOND GAZEからの流れで聴くと、歌詞がより一層心に刺さる」
という声が上がっていた。
「翼」は藍井エイルの復帰、そしてギルメンそれぞれの未来への希望を象徴する曲として、特別な思いを抱かれているようだ。辛い時期に聴いて勇気づけられた、今回のライブで改めて好きになった、など、楽曲を通して藍井エイルとの絆を再確認したギルメンたちの熱い想いが伝わってきた。
もちろんご存知だと思うが、この曲はTVアニメ「アルスラーン戦記 風塵乱舞」のOP曲。
しつこいようだが大事なことなのでもう一度言おう。私自身「アルスラーン戦記」が非常に好きで、つい先日も一気見したところだ。見たことないという人は見ることを100万%オススメする!
どんな空も、きっと繋がっている。それぞれの「空のカタチ」
「空のカタチ」は、疾走感のあるアップテンポな曲。
先程の「翼」で翼を広げ、そして「空のカタチ」で大空を颯爽と飛んでいく。
サビでは人差し指を天に向けて伸ばしリズムに合わせてジャンプし、まるで全員で空のカタチを描いているようだった。
曲終わりに合わせて振り返る彼女の笑顔で、光るボッコを振りまくった疲れも一気に吹き飛んだ。

ギルメンからは、
「力強くて希望に溢れ、前向きなこの歌はスポーツにピッタリ。エイルと一緒に思いっきり歌いながらジャンプしまくった」
「エイルの歌声が空と繋がるように感じた」
「心が軽くなった」
という声が上がっていた。
BLUE FLAiRの2025年3月1日は、どんな空だったか覚えているだろうか?
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