【札幌ママ】孤立子育てをなくしたい!育児しやすい街を目指す『Sapporo Mama Project』
子どもが生まれると、生活が大きく変化しますよね。
実際に子育てをしてみて「こんなに大変だと思わなかった」と悩んだママが多いのではないでしょうか。
孤立しがちな育児中は、悩んでいても「助けて」が言えないママがほとんど。
【今】困っているママに手を差し伸べられる場所が必要ではないか?
そういった思いから「札幌をより子育てしやすい街にしたい」と活動しているママたちが発足した
【Sapporo Mama Project】についてご紹介します。
・Sapporo Mama Projectってなに?
・どんな人たちがSapporo Mama Projectを立ち上げた?
・Sapporo Mama Projectの活動内容は?
深掘りしてお伝えいたします!
子育ては楽しいだけじゃない!札幌在住ママの本音
「子育てって、そんなに大変なの?」と思う方もいるかもしれません。
実際に子どもと一日中一緒にいると、今までに感じたことがない不安や孤独を味わうことがあります。
特に、コロナ禍の子育ては大変な思いをされた方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
札幌市が毎年行う子育て世代へのアンケートをもとに、ママが抱える不安や葛藤をみてみましょう。
「子育てしづらい」と思っている札幌在住ママは約5割
札幌市子ども未来局子ども育成部子ども企画課では、毎年子育て世代にアンケートを実施しています。
その中で
『札幌市が、子どもを生み育てやすい環境にあると思うか』
という質問がありました。
札幌に住むママの回答結果は
「あまり思わない 38.8%・全くそう思わない 9.7%」となっています。
約5割のママは、札幌市を子育てしやすい街とは思っていないことがわかりました。
もちろん、育児を楽しいと感じているママも多くいます。
しかし、子育てを心から楽しめていないママもいるのが現状。
約5割という数字は、多数の札幌ママが子育てに関して大変な思いをしている結果といえるでしょう。
ママが「子育てしづらい」と思う理由
札幌ママが「子育てのしづらさ」を感じる理由には以下のようなものがあります。
- ・冬の間に子どもが遊べる場所が少ないから
- ・子育て支援サービスが不足しているから
- ・子連れでも出かけやすい場所が少ないから
- ・子育てに関する情報が得づらいから
札幌市は北海道の中心都市。
遊ぶ場所や子育て支援サービスが充実していると思いきや、行き届かない家庭があるのも事実です。
実際に、子連れで外出しにくい、孤独を感じる、と悩むママは多くいらっしゃいます。
特に新型コロナウイルスが大流行してからは生活スタイルが代わり、孤立子育てになりがちでした。
札幌ママたちが発足したSapporo Mama Project
札幌には、子育てで不安や悩みを抱えているママがいることがアンケートからわかります。
「育児は想像以上に大変だと子どもを産んでからはじめて知った」というママが非常に多いのが現状。
そこで、札幌をより子育てしやすい街にしたい!との思いから発足したのが
【Sapporo Mama Project(以下:SMP)】です。
SMPは札幌在住ママが発足し【孤立子育てにならない、みんなで助け合える子育て環境をつくる】を目指しています。
そのために
【育児中に悩んでいるママと、ママのために活動しているママをつなげる】ための活動をしています。
本当に困っているママの力になりたい!という考えから、多方面で活躍するママが集結。
「子育ては楽しいだけじゃない。苦しい思いもたくさんした」
そんなご自身の経験をもとに「どうしたらもっとママたちが子育てを楽しめるのか?」と考え行き着いたのが、SMPだったそうです。
SMPは、悩んでいるママがすぐに解決法に出会える、自分に合った場所や環境の方とつながって自分で選択できるマッチングアプリの開発を目標に掲げています。
例えば
・短時間子どもを預かってほしい
・子どもの都合に合わせた時間だけ働きたい
・子どもの悩みを相談できる人を知りたい
といった、ママがピンポイントで知りたい情報を得てつながりを持てる場。
日々子育てに向き合うママも「いざとなったら誰かに頼れる!」という拠り所があるだけで、気持ちが楽になるでしょう。
「もっと早く知っていたら……」が子育てでは多くあります。
必要な情報を知る場所や機会があれば、もっとママが子育てを楽しめるのでは?との考えから、アプリの企画中だと教えてくださいました。
今後は市政とのつながりを視野に入れ、アプリ開発実現に向けて活動中とのことです。
開発段階の現在も、SMPの試みは冊子配布や口コミで広がってきています。
さらにSMPの認知度を上げるべく、ママのために活動しているママを掲載した冊子の作成第2弾を企画中だとか。
子育てをするなかで孤独や不安を感じる、誰かに頼りたいのにどうしたら良いかわからない、と悩むママは必見ですよ。
Sapporo Mama Projectを立ち上げた札幌ママメンバー
札幌市の孤立子育てをなくしたい!とSMPを発起したのは、札幌在住のママ4名。
想像以上の大変さを経験した発起人の皆さんは、ママたちに寄り添う気持ちから活動をされています。
ここでは、SMPを考案したママと、考えに賛同した発起人のママをご紹介します。
SMP考案者 梁田千香さん【MaMamo代表】
SMPを考案した親子美容室×ごはんや「MaMamo」代表の梁田千香さんは、2人育児に奮闘中の現役ママ。
子どもを通じて仲良くなったshihoさんとともにMaMamoを経営しています。
「ママも諦めない ママも楽しむ ママも笑顔で」と願いを込めたお店MaMamoは、口コミで広がり多くのママから支持を得ていますよ。
ママにも心から子育てを楽しんでほしいけれど、困った時に助けを求められる人や場所を知らなければ、ママも子どももつらいまま。
『1人で悩むママに手を差し伸べられる環境を札幌市につくりたい』
ご自身の育児経験も活かし、札幌をより子育てしやすい街にしたいとSapporo Mama Projectを考案したそうです。
SMP発起人 三星裕里香さん【合同会社OFFICE Waon-輪音- CEO】
「みんな"輪"になり"音"楽を」が企業理念である合同会社OFFICE Waon-輪音-のCEO三星裕里香さんは、1児のママです。
音楽教室や音楽療法など、総合音楽家として活動されており、現在は世界初の音楽学習アプリを開発中。
親子で楽しめるリトミックのイベントは、リピーターが多く大人気です。
三星さんは、ご自身の経験を通して「趣味特技は人生の宝になる」を多くの方に伝え、活躍されています。
SMP発起人 宿谷真梨絵さん【腸活アドバイザー】
腸活アドバイザーの宿谷真梨絵さんは、1児のママです。(もうすぐ2児……!母子ともに健康な出産を願っております!)
産後は忙しく食生活が乱れ「このままでは病気になるかも」との不安から、腸について勉強を開始。
奥深い腸活の世界は家族の未来を守ることにつながると気付いた宿谷さんは、たくさんの人に腸にやさしい知識を発信されています。
"小さな腸活からはじめよう"を合言葉に、毎日大忙しのママでも取り入れやすい腸活方法が人気を集めていますよ。
SMP発起人 高橋奈美さん【産前産後ケアホテルCocokara代表】
北海道初の産後ケアホテルをつくりたい!と奮起し、産前産後ケアホテルCocokaraを立ち上げた高橋奈美さんは一児のママです。
「幸せなはずなのに、子育てがつらい」高橋さんは産後うつになった経験から、ママを充分にケアできる施設づくりに尽力されています。
すでに産後ケアホテルとして体験宿泊プランを実施しており、多くのメディアが高橋さんのご活躍に注目。
子どもの健やかな成長とママのケアをサポートする産後ケアホテルのオープンを、多くのママやご家族が心待ちにしています。
札幌ママに届けたい!Sapporo Mama Projectの活動
SMPは、どうしたらママに必要な情報が届くのか?話し合いをもとにさまざまなイベントや発信をしています。
特にイベント開催は、ママと子どもが気軽に足を運べるので、毎回大きな反響がありますよ。
主な開催イベントはこちらです。
- ・ママのために頑張るママのプレゼン会
- ・札幌平岡音楽祭
- ・白石警察署×Sapporo Mama Project ちびっこ警察になって写真撮影しよう!
ほかにも、親子で楽しめる機会を多数企画されています。
SMPのイベントは、子どもはもちろんママが楽しめる内容になっているので注目度が高いですよ。
大反響!Sapporo Mama Projectプレゼン会の様子をレポート
ここでは、SMPの活動の中でも反響が大きい「プレゼン会」をご紹介します。
札幌市には、ママのために活動するママが非常に多くいらっしゃいます。
しかし、活動している方の存在を知らないと、助けを求めることもできないですよね。
そこでSMPが企画したのがプレゼン会。
プレゼン会は、以下のような嬉しいメリットがあります。
・さまざまなジャンルで活躍中の札幌ママを知れる
・活動中のママ同士でつながりが広がる
・プレゼンターのママは自分の目標が明確になる
ママのためにどんな活動をしているママがいるのか?
活動内容や今後の活動展望の情報をシェアし合える貴重な機会です。
SMPプレゼン会に、わたしもオブザーバーとして参加してきました。
今回は、第2回プレゼン会の様子についてお伝えしますね。
SMPプレゼン会は、過去2回開催。
どちらも反響が大きく、開催するごとに注目度が増しています。
第2回プレゼン会は、白石区にあるMaMamo店舗にて行われました。
事前に応募したプレゼン参加者11名と、傾聴するオブザーバーが集まり、和やかな雰囲気でプレゼン会がスタート。
プレゼン会では、ママのために頑張るママがプレゼンターとして登壇。
・現在の活動内容
・今後の活動展望
・ママや子どもにどうなってほしいか
5分間で、わかりやすく具体的な発表を行います。
我が子の育児と向き合い感じたことを活かし、ママのための活動につなげていらっしゃる方ばかりです。
プレゼン後には質疑応答時間もあり、参加者同士で気になるところを深掘り。
参加者全員ママのプレゼン会は「わかる~!」と共感の嵐です。
時にはプレゼン内容に共感の笑いや涙もあり、終始あたたかい雰囲気でした。
プレゼンター11名それぞれ活動内容が異なります。
今まで知らなかった職業をプレゼン会で学んだ、という参加者の方もいました。
プレゼン内容は、困っているママに届くと有益であろう情報が盛りだくさん。
プレゼンターの発表は、すぐに実践できる内容も満載で学びが多い時間でしたよ。
自分の活動に誇りを持ち、キラキラ目を輝かせて発表しているプレゼンターの皆さんの姿が非常に印象的でした。
「ママの力になりたい」とみんなで同じ気持ちを共有し、お互いの活動をシェアして今後に活かす有意義な時間となりました。
お互いの存在と活動を知れる機会はとても貴重。
プレゼン会を通して「より目標が明確になった!」と話すプレゼンターの方もいましたよ。
プレゼン後は、全員でMaMamo特製ランチを堪能。
参加者同士で名刺交換や会話を楽しみ、交友関係も広がりました。
「一緒にイベントやろう!」「またお話聞かせて!」といった声がたくさん聞こえていましたよ。
我が子と一緒に参加OKのプレゼン会。
お子さんがぐずってもみんなでフォローし合い、ママへの労いが飛び交っていました。
子育て中は「知らなかった」がもったいないときがあります。
・困っているのに誰を頼ればいいかわからない
・このサービスをもっと前に知っていたかった
【今】子育てで悩んでいることが、情報を得ることで解決するかもしれません。
リアルタイムで困っているママに『こんなときは〇〇さんがいるよ!』と必要な情報が届くことが、孤立子育てを防ぐ解決策の1つになることも。
SMPプレゼン会では、ママのために頑張るママがつながり、活動をシェアしています。
知り合いの輪が広がり、ママに手を差し伸べられる環境づくりを目指して、今後もプレゼン会を実施する予定とのことですよ!
Sapporo Mama Projectに今後も要注目!札幌ママが「助けて」を言える環境へ
子育ては、想像以上に過酷です。
子どもとの時間は幸せなはずのに、つらいと思うなんて……と自分を責めるママは少なくありません。
ママも1人の人間ですから、つらいときは助けを求めていいんです!
ママが「助けて」を言える子育て環境づくりを目指すSapporo Mama Projectは、今後もイベントや発信をしながら活動を展開していくとのこと。
1人で悩むママは、ぜひSapporo Mama Projectをチェックしてみてくださいね。