
【連載VOL.50】KOREA DO?ソウル編【話題の健康法!はだしウォーキング】
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カジャ!コリアでは、韓国在住の皆さんからライブ感あふれる情報を毎週配信!
今週は、北海道新聞社ソウル支局 玉邑記者のコリア通信です。
ソウル市内の自然豊かな公園をはだしで歩こう!
足裏の刺激が心地よい黄土の散歩道
私が暮らしているソウル西部の麻浦(マポ)区の広報誌を見ていると、はだしで歩くための歩道が、区内の複数の公園で整備されていると紹介されていました。
韓国では、足の裏に刺激を与えて健康増進を目指すはだし歩行 が、特に中高年以上の年代でちょっとしたブームになっています。
はだしで歩くための歩道は「黄土(ファント)」と呼ばれる粘土質の土が敷かれています。
ソウル市内の公園や遊歩道の一部などあちこちに設置され、急速に増えています。
黄土は、韓国の伝統家屋「韓屋(ハノク)」の材料に使われるなど、韓国人の生活に古くから関わっているそう。
ドーム形サウナの汗蒸幕(ハンジュンマク)の壁や床、湯たんぽなどにも使われています。
5月に黄土の道が新たに整備された麻浦区の「臥牛(ワウ)近隣公園」に行ってみました。
若者が多い繁華街の弘大(ホンデ)から歩いて15分ほどの距離で、マンションが立ち並ぶ都会の中にあります。
小高い山のふもとに沿った長さ100メートルほどの短めのコースですが、木陰の下、日差しを避けながら歩くことができます。
夕方に訪れると、地元の人たちがスマホで電話で話したり、映像を見たりしながら、思い思いに歩いていました。
黄土の道はなめらかな粘土質で、足に吸い付くような感触。はだしで歩いても足は痛くありません。蒸し暑い日でしたが、黄土はひんやり冷たく、暑さが和らぐような気がしました。
100メートルの道を行ったり来たりして30分ほど歩くと、体が中から温かくなった気がしました。
コースの端に設置された案内板には、はだし歩きの効用として、血液循環の改善、免疫機能アップ、消化機能アップなどと書かれていました。
脱いだ靴を入れておくロッカーや、足に付いた泥を水で落とす洗い場、空気を噴射して泥を飛ばすエアガンも備えられているので、ふらりと訪れて気軽に挑戦できそうです。
都会の中で、リフレッシュした気持ちになりました。