
【連載VOL.17】KOREA DO?ソウル編【今話題の韓国スイーツ最新情報!ドバイチョコレート&ヨアジョン】

カジャ!コリアでは、韓国在住の皆さんからライブ感あふれる情報を毎週配信!
今週は、北海道新聞社ソウル支局 玉邑記者のコリア通信です。
流行を逃さない!激しく移り変わる韓国スイーツ事情
新食感!コンビニでも買えるドバイチョコレート
流行の変化が激しい韓国で、今、大きなブームとなっているスイーツが「ドバイチョコレート」です。
チョコレートの中に「カダイフ」という小麦粉などで作られる中東地域の細い麺状の生地と、ピスタチオペーストを入れたものです。
発祥はその名の通り、アラブ首長国連邦(UAE)にあるドバイのチョコレートメーカーだといいます。
食べてみると濃厚なピスタチオペーストにザクザク、ジャリジャリとしたカダイフの食感が加わり、口の中で不思議なハーモニーを奏でます。
これは未知の食感です。
この流行の発信源は動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の動画などで、夏前ごろから人気に火が付きました。
韓国大手コンビニエンスストアの「CU」や「GS25」なども、7月からこぞって開発と販売を開始。
ひとたび流行が広がると、あっという間に商戦が過熱するのが韓国らしいところです。
価格は4000~6000ウォン(約430~650円)ほどで、コンビニで販売している通常のチョコレートよりも高価。
価格を抑えるために、カダイフではなく炒めた麺を使ってアレンジしている商品もあります。
ヘルシー&トッピングが選べて楽しい「ヨアジョン」
もう一つ、同時に流行中なのが、「ヨアジョン」です。
急速に店舗数を増やしているヨーグルトアイスクリーム専門店の店名で、「ヨーグルトアイスクリームの定石(ジョンソク)」を縮めた名前といいます。
人気の理由の一つは自分好みのトッピングができること。
フルーツやシリアル、みつが詰まったハチの巣、チョコレートなど、さまざまな食材を自分で選んで注文します。
私もソウルの住宅街にある店舗を訪ね、グレープフルーツに、ハチの巣、練乳、ドーナツ型のシリアルをトッピングして作ってもらいました。
ヨーグルトアイスは甘すぎずさっぱり。
シリアルの食感が楽しく、果物をトッピングにするとヘルシーに食べられるデザートという印象です。
このヘルシーさも、健康志向が強い韓国の人に受けているようです。
価格は何種類かトッピングすると1万5千ウォン(約1600円)を超え、決して安くはありません。
そのため、1人で食べるよりは数人でシェアして食べる人が多いです。
激変する流行、次に登場するのは?
韓国では昨年、イチゴやみかんなどを串に刺してあめで覆った中国由来の「タンフル」というフルーツあめが大人気でしたが、いまや下火。
ソウルのあちこちにあった店も廃業が相次いでいるといいます。
クロワッサンの生地をワッフルメーカーで焼いた「クロッフル」や、クロワッサンをつぶしてカリカリに焼いた「クルンジ」も昨年ごろから流行していましたが、落ち着いた感があります。
韓国の流行の移り変わりの速さには驚かされます。
このコラムを書いているのは10月初旬。
もしかすると、読まれる頃にはもう新たな流行が生まれているかもしれません。