
【連載VOL.45】KOREA DO?ソウル編【専門店も続々オープン!韓国のクレーンゲーム事情】
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カジャ!コリアでは、韓国在住の皆さんからライブ感あふれる情報を毎週配信!
今週は、北海道新聞社ソウル支局 玉邑記者のコリア通信です。
景品はサンリオから韓国オリジナルキャラまでいろいろ
カバンに付けて持ち歩ける小さめサイズが人気
韓国の若者の間で今、ぬいぐるみなどの景品をアームでつかむクレーンゲームの人気が高まっています。
韓国語では「인형뽑기」(イニョンポッキ)」と呼ばれています。
直訳すると、「人形抜き」や「人形選び」でしょうか。
ソウルの弘大(ホンデ)、新村(シンチョン)のように若者が多く集まる繁華街や、郊外の新興住宅街の駅前などで、新しい店のオープンが相次いでいます。
他のゲーム機に混じってクレーンゲーム機が置かれているケースもありますが、最近できた店は、クレーンゲーム機だけを集めた専門店が多いです。
スタッフが常駐していない店も多く、運営費が安く抑えられることなどから急速に増えていると韓国メディアは伝えています。
なぜ今、クレーンゲームが人気なのでしょう。
クレーンゲームは韓国で、何年かに一度の周期でブームと沈静化を繰り返しているようです。
最近の特徴は、キーリングがついた小さなぬいぐるみを景品にしたゲーム機の設置台数が多いこと。
韓国の若者の間で、このぬいぐるみをバッグに付けることがトレンドになっています。
自分だけのバッグを作るという流行らしく、鈴なりにいくつものぬいぐるみを付けたバッグを街でよく見かけます。
大きなぬいぐるみを狙う機械は1ゲーム1000ウォン(約100円)ですが、小さなぬいぐるみの機械は多くの店で1ゲーム500ウォン(約50円)と挑戦しやすい価格です。
これは私の勝手な印象ですが、日本のゲームセンターよりも比較的、景品を取りやすい気がします。
店は内装がとても派手で、ゲーム機自体もピンクや青のライトで光っています。明るい光に吸い寄せられるように、友達同士や親子、カップルらがゲームを楽しんでいます。
ぬいぐるみは、サンリオや「ちいかわ」など日本のキャラクターも多くありますが、もちろん韓国のオリジナルキャラクターも。
通信アプリ、カカオトークのキャラクターである「チュンシク」や、YouTubeで人気のアニメチャンネル「パンパンくんの日常」のパンパンくん、激辛で知られるブルダック炒め麺のキャラクター「ホチ」などがあります。
個人的に気に入っているのは、目つきの悪さが妙にかわいい「ワサビベア」というキャラクターのぬいぐるみです。
ソウルの旅先で、観光の合間に韓国版クレーンゲームを体験してみるのはいかがでしょう?