
【連載VOL.37】KOREA DO?ソウル編【味もコスパも大満足!企業や公共施設の食堂ランチ】
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カジャ!コリアでは、韓国在住の皆さんからライブ感あふれる情報を毎週配信!
今週は、北海道新聞社ソウル支局 玉邑記者のコリア通信です。
観光客もOK!穴場スポットでお手頃価格のランチ
ソウル駅にあった!食券タイプの構内食堂
韓国でも近ごろ、物価の高騰により外食の値段が上がっています。
ソウル中心部ではいまや1万ウォン(約1千円)以下ではランチが難しく、「ランチ」と「インフレーション」を組み合わせた「ランチフレーション」という造語が定着しているほどです。
そんな中、企業や公共施設にある社員食堂、職員食堂が人気を集めています。
「構内食堂(クネシクタン)」と呼ばれ、外部の人も利用できるところが実はたくさんあります。
多くの観光客が行き交うソウル駅にも、構内食堂があります。
場所は少し見つけにくいですが、高速鉄道(KTX)の改札がある2階、もしくは3階から「会議室」と表示がある入り口に入り、エレベーターで4階に上がり、廊下を進むと、たどり着きます。
会議室の表示は韓国語のほか、英語で「Meeting Room」や「Conference Room」と書かれています。
もちろん駅で働く人たちが優先ですが、外部利用者も午後0時15分から利用できます。
2月のある日のメニューは鶏肉の醤油煮付けと、豆もやしのキムチスープ、ブロッコリーとカニカマ炒め、チンゲンサイの浅漬けキムチ、白菜キムチなど。
自分で好きな量をトレーに盛り付けて食べるスタイルで、食券は外部利用者の場合、6500ウォンでした。
1食6000~7500ウォンで韓国料理を堪能
北海道新聞のソウル支局は光化門(カンファムン)にあるため、普段はその周辺の鍾路(チョンノ)区庁臨時庁舎や、カード会社、新聞社の構内食堂へ行っています。
1食6000~7500ウォンなので、財布に優しいです。
メニューは韓国料理が多く、メーン料理のほか、スープがバラエティーに富んでいると感じます。
キムチチゲや、味噌を使うテンジャンチゲ、わかめスープ、韓国おでん、加工肉が入ったプデチゲ、牛の肉や骨を煮込んだソルロンタン、エゴマすいとん、大根の千切りスープなどなど。
ほとんどの構内食堂では外部利用の開始時間を社員よりも遅らせていますが、それでも正午からというところが多いです。
物事を急ぐ「パリパリ(早く早く)文化」のせいなのか、オフィス街では午前11時過ぎには昼食に出る人を多く見かけます。
逆に午後1時近くになると、混雑していた構内食堂もずいぶんすいてくるので、観光客でも落ち着いて食事ができると思います。
まるで韓国企業の一員になったかのような、ちょっと珍しい体験をしてみてはいかがでしょう。