サッポロ一番みそラーメンのルーツを辿ったら、ラーメンよりも「アレ」の美味しさに驚いた
全国屈指のラーメン激戦区・札幌。
濃厚な味噌味のスープに中部とのちぢれ麺、そして油で炒めた玉ねぎやもやしをのせた「みそラーメン」が札幌の伝統的なスタイルといわれています。
この「みそラーメン」発祥のお店、つまり”元祖札幌味噌ラーメン”店が、札幌・大通に店を構え創業60年を超える「味の三平」です。
一度は食べたことがあるでしょう、即席ラーメンの代表「サッポロ一番みそラーメン」もこの味の三平がルーツになっていると言われています。
子どもの時から慣れ親しんだ家ラーメンのルーツであり、かつ、みそラーメン発祥のお店。これは行っておかねば!と思い、食べに行ってみたのですが・・・
みそラーメンではないあるものに驚いてしまったのです。
なんと文具店の中にある「味の三平」
まだ少し残暑が残る平日のお昼に伺いました。
地下鉄大通駅から徒歩5分の好アクセスな場所にある味の三平は、北海道最大級の文具店「大丸藤井セントラル」内にお店を構えています。
各階、クリニックやトレーニングジムなど様々なテナントが入る中、4階に味の三平はあります。
お店に着いたのは12時45分ですが、お店の外には7名待っていました。中にも5名ほど座れる席があるので、合計10名以上待っていたことになります。
並んでいる人の雰囲気からも観光客だけでなく地元の方と思われる人も多い印象です。
15分ほど待って暖簾をくぐり、さらに店内で5分ほど待ってようやく席へ。
店内はカウンター10席のみです。
注文しようと思ったらラーメンより「アレ」が目に入る
店内には、「おみやげらー麺」や、味噌に唐辛子・胡麻油・とろろ昆布などを練り合わせたどっしりと辛いラーメンとの説明の「鉄火麺」などのメニューが並びます。
シンプルなラーメンも、正油・しお・みそ・チャーシュー・ワンタンなど豊富なラインナップでお子様用まであります。
今回のお目当ては「みそラーメン」。よし注文しようと思っていたところ・・・。
メニューの中に目を引くものが・・・!!
ん?
んんっ!?
焼売 シューマイ 70円!?
そう、味の三平で驚いたのは「焼売」なのです。
ラーメン店で、焼売を1個単位で注文できる!?これは気になる!
大きさも分からないので、みそラーメンに焼売を2個注文してみました。
いざ実食!
まず来たのが「焼売」そして「大根の酢漬け」です。
一般的な焼売の3倍くらいはある、小籠包のような大ぶりな焼売。大根の酢漬けもメニューにありましたがラーメンにセットで付いてくるようです。
ラーメンがまだ来ないですが、はやる気持ちを抑えきれず、先に焼売から食べ始めます。
うまッ!
密度のしっかりとした餡が厚めの皮に包まれていて、噛むたびにホロホロ崩れながら口いっぱいに肉の味が広がります。
テーブルにある醤油をかけて濃いめの味にするとガツンとくる味わいに。
まぁまぁの大きさですが、ペロッと2個食べてしまいました。あーー美味しい。
カウンターの他の席を見渡してみると、半分くらいの人が焼売を頼んでいました。
中には追加で注文する人も。
・・・これは確かに追加注文しちゃうかも。
ラーメンの量も分からないので、追加注文はしないで待っているとラーメンが到着!
しっかりと油膜の張ったスープに、玉ねぎ・もやし・メンマ・カイワレが載った、THEみそラーメンともいえる構成。
チャーシューなどはなく、代わりにひき肉が載っています。
麺は少し黄色みがかった中太ちぢれ麺。道内製麺大手の西山製麺です。
コクのある味噌スープにコシの強いちぢれ麺がしっかり絡んで、尖った特徴があるわけではありませんがシンプルかつ深い味わいです。
たっぷりの野菜とひき肉でボリュームもあり、満足できる一杯でした。
お店を出て残った余韻は
お腹いっぱいでお店を後に。
残った余韻は、元祖みそラーメンを食べられたという満足感と、そして「焼売」のインパクト。
ラーメンの陰に隠れた思わぬ伏兵に驚かされましたが、より満足度の高いランチになりました。
みそラーメンのルーツを辿るだけでなく、「焼売」も楽しみにぜひ訪れてもらいたいです。
余談ですが
ラーメンとライスがセットになった「ラーメンライス」。なんとこれも「味の三平」が発祥とのこと。
50年以上前に、ラーメンだけじゃ足りないお客さんには、皿に盛ったごはんも提供していたそうで、お客さんが注文時に「ラーメンライス」と言い始めたことから定着し、全国へと広がっていったようです。
歴史あるラーメン店には”発祥(ルーツ)”もたくさんあるのですね。
- 住所
- 札幌市中央区南1条西3丁目2 大丸藤井セントラル4F
- 電話番号
- 011-231-0377
- 営業時間
- 11:00〜18:30
- 定休日
- 毎週月曜、第二火曜(時期によって不定休、電話にてご確認下さい)