提供:北海道マイホームセンター
どうしてこうなった?戸建住宅の間取り失敗談
憧れの戸建住宅。自由に間取りを決められる反面、住んでみてから「もっとこうすればよかった…」と失敗を後悔することがあります。
でも、せっかく建てるなら失敗はしたくないですよね。
今回は、戸建住宅の間取りの失敗例とその対策を紹介します!
また、間取りで失敗しないコツも合わせてお伝えするので、家づくりの参考にしてみてくださいね。
【体験談】戸建住宅の間取りの失敗例
ここでは、体験談をもとに戸建住宅の間取りの失敗例と解決策を紹介します。
住み始めてからも大満足な家になるよう、間取り決めのヒントにしてみてください。
リビングの失敗例
リビングは家族で1番長く過ごす場所だからこそ、失敗は避けたいですよね。
おしゃれで開放的な間取りも、生活する姿を具体的にイメージして不便がないか考えてみましょう。
家具が入らない、通りにくい
家が完成してからテーブルやソファなどの家具を選んだら、通路が狭くなって通りづらくなってしまった失敗例です。
場合によっては、家具が入らない…なんてケースも。
家具のサイズ感は、間取りを決める段階で一緒に決めておくのがおすすめです。
家電や収納家具もすべて図面に書き込み、生活を具体的にイメージしましょう。
吹き抜けにしたらエアコンの効きが悪い
吹き抜けは、デザイン性に優れて日当たりが良くなるメリットがありますが、エアコンの効きが悪くなってしまうデメリットもあります。
シーリングファンの設置や全館空調の導入など、広い空間でも空気が循環するような設備が必要です。
キッチンの失敗例
毎日必ず使う場所「キッチン」。
だからこそ、とことんこだわって居心地よいものにしましょう。
オープンキッチンで料理中の匂いが充満する
近年は、カウンターキッチンよりもフルフラットタイプが流行っています。
調理しながらでも家族とのつながりを感じられるのが魅力です。
でも、欠点は料理の匂いが部屋中に充満してしまうこと。
さらに、目隠しになるものがない分、来客が来た際に片付いていないキッチンが丸見えになってしまうことも…
気になる場合は、
- 腰壁タイプを検討する
- 空気の循環を促す換気扇や窓をつける
- コンロの前に透明のオイルガードをつける
などの対策をしましょう。
開放感のあるLDKでありながら、匂いの広がりを軽減できます。
コンセントの数が足りない
意外と失敗が多い、コンセント。
注文住宅では個数や位置を自由に配置できますが、難しさもあります。
キッチンでのコンセントの配置ポイントは、
- 調理家電用はコンセントが隠れるように下に配置・横並びにする
- 作業台近くにブレンダーやミキサー用を設置
- ダイニングテーブル近くにホットプレート用を設置
と、細かい箇所までイメージしてみましょう。
今はあまり料理をしなくても、将来子どもが生まれると頻度が増えると思います。
洗面所・お風呂・トイレの失敗例
家族や来客も使う水回りは、使い勝手をよく考えて間取りを決めましょう。
家事動線と交差しないように設計すると、朝の準備でバタバタせずに済みますよ!
玄関からお風呂場の位置が遠くて床が汚れる
水回りが2階の間取りもありますが、玄関からお風呂場の位置が遠い場合、小さい子どもやペットがいる家庭では床が汚れてしまいます。
外遊びしたあとはすぐにお風呂場へ直行できるよう、玄関とお風呂場を近くに配置すると利便性が高まるでしょう。
トイレの音がリビングで聞こえる
トイレをリビング近くに設置するのは、子どものお世話がしやすかったり高齢時にトイレに行きやすいメリットもありますが、音漏れが気になるデメリットがあります。
リビングとトイレの間に廊下を作ったにも関わらず、水を流す音が聞こえるケースも…
- トイレを玄関近くにしてリビングから遠ざける
- トイレの扉は引き戸ではなく開き戸にする
- 扉に吸音材を貼り付ける
などの対策で、音漏れを軽減させましょう。
物干しスペースが狭い
冬が長い北海道では、室内干しの時期が多いですよね。
せっかく物干しスペースを確保したのに、狭くて干しきれない…なんて失敗もあります。
一般的に4人家族で2〜4畳の広さが必要とされている物干しスペースですが、シーツなどの大きなものも干すことを考えて3畳あると安心です。
また、脱衣所と兼用すれば、洗濯機からすぐに干せて無駄な移動がありません。
丈が長い洗濯物も十分に干せるように、洗濯機や棚と干渉しない位置にポールを設置しましょう。
その他の部屋の失敗例
リビングや水回り以外にも失敗例はたくさんあります。
収納問題やご近所トラブルなど、住む前に防ぎたい失敗例とその対策を紹介します。
収納が足りない
家づくりで最も多いと言われる失敗が「収納」です。
新婚で家を建てた夫婦が、数年後に子どもが生まれて物で溢れかえってしまった!という話をSNSでよく見かけます。
まずは、今持っている収納物の量や大きさを把握することが大切です。
さらに将来、家族が増えた時のことを考えて余裕を持った収納スペースにしましょう。
直接のスペースではないものの、収納の充実度は暮らしやすさを左右しますよ!
お掃除ロボを使うならスキップフロアは不向き
スキップフロアとは、1つの階に複数の高さのフロアがある間取りのこと。
空間を縦に活用することで廊下を作る必要がなくなり、限られた土地でも広く使えて空間に繋がりができるのが特徴です。
しかし、通常の設計よりも階段が多くなる傾向があるので、お掃除ロボを使いたい人には向いていないかもしれません。
隣の家と窓の位置がかぶった
近隣の家と窓の位置がかぶって失敗するケースも多いです。
というのも、風通しや採光のことを考えるとどうしても似たような位置になってしまうからです。
隣の家の窓の大きさや位置を把握した上で、ずらして設計することが大切です。
窓はご近所トラブルの原因になりやすいので、慎重に決めましょう。
子どもが帰省した時に寝る場所が足りない
最近はリビングに学習スペースを作ったり、家族共通の収納を充実させた間取りが人気のため、4畳〜5畳のコンパクトな子供部屋の需要が高まっています。
机とベッドを置くだけなら4.5畳でも十分ですが、将来子どもに家族ができて、帰省した時に寝泊まりする部屋としては狭いです。
- 子ども部屋を広めに作る
- 子どもの数だけ部屋を作る
- 将来は他の部屋を利用してもらう
など、将来を見越して部屋の大きさを決めるのがおすすめです。
屋外の失敗例
間取りの失敗例は家の中だけとは限りません。
屋外は、天候のことも考えて理想の住まいをイメージしてみましょう。
玄関ポーチが狭くて雨や雪にあたる
家の中のスペースを少しでも広くしようとしたあまり、玄関ポーチが狭すぎる失敗例もあります。
玄関ポーチが狭いと、ドアの開け閉めがしにくいだけでなく、悪天候の日は雨や雪にあたってしまいます。
北海道の冬は、玄関が吹き溜まりになったりと荒れた天気も多いので、
- 玄関ポーチを深めに作る
- 玄関フードを作る
- 風向きを考えて玄関ドアの位置をずらす
などの対策をしましょう。
駐車スペースが狭い
満足のいく間取りができたけど、気づいたら駐車スペースが狭くなってしまったケースもあります。
雪が積もって停めにくくなることも考慮して設計すると、冬に困らずに済みます。
また、来客時や将来子どもが車を持った時にも対応できるような土地だと言うことなしです!
雪捨て場がない
北海道の一軒家で切っても切り離せないのが「雪かき問題」。
雪かきの負担を少しでも減らすには、
- 庭を雪捨て場にする
- 融雪槽を設置する
- 民間の除雪・排雪サービスを利用する
- 近くに公園がある土地を選ぶ
など、立地によってさまざまな方法があります。
また、札幌での土地選びの際は、前面道路が8m以上になっているかもチェックしましょう。
6m以下だと市の除雪や排雪が入らないからです。
間取りで失敗しないための5つのコツ
ここからは、家づくりで失敗しないためのコツを5つ紹介します。
事前にポイントを把握しておけば、自分たちに合った間取りを作りやすくなりますよ!
家族の生活スタイルに合わせる
間取りで失敗しないためには、家族の要望を営業担当者や設計士に細かく伝えることです。
というのも、生活スタイルは家族の数だけあり、認識のズレを防ぐには言語化が重要だからです。
また、理想の共有だけではなく、今の住まいの不満やNGポイントを伝えるのもおすすめ。
「おもちゃが収まりきらない」「洗面所に窓がなくて暗い」など具体的な不満を一つずつ減らしていくことで、家族の暮らしに合った家を作ることができます。
生活動線・家事動線を意識する
生活動線とは、その家で生活している人の移動経路全般のことです。
「帰ってきて洗面所で手を洗う」「買い物したものを冷蔵庫にしまう」など、家族の数だけ種類も多岐に渡ります。
家族それぞれの1日の動きを書き出してみたり、優先順位をつけてみましょう。
また、家事動線を意識することにより、より暮らしやすい間取りになります。
- ダイニングテーブルをキッチンと横並びにする
- 脱衣所に洗濯機と物干しスペースを確保する
家事を行うときの移動距離を最小限にすることで、家事の効率化はもちろん、より快適に生活できる効果もあります。
家具・家電の配置を明確にする
間取りを決める段階で家具や家電をどこに配置するか明確にしましょう。
住んでから購入すると、部屋の大きさに合わなかったり通りにくくなってしまうことがあるからです。
特に、新しく家具を購入する場合は、ダイニングテーブルやソファを何人掛けにするのかなどを決めてから図面に組み込むと、イメージとずれることがなくておすすめです。
収納するスペースを考える
失敗が多い収納スペースは、
- 季節ものの収納場所の確保
- 掃除機やゴミ箱などは使い勝手や動線を考える
- 広いクローゼットにして衣替えの手間を省く
と、現在の持ち物をどこにしまうのか具体的にイメージしましょう。
また、階段下や廊下を活用するなど、家族が増えた時のことも考えて余裕を持った収納スペースにしておくと将来も安心です。
熱、音、光、風、匂いをイメージする
最後は図面を見て「熱、音、光、風、匂い」を具体的に想像してみてください。
目に見えない分、住んでみて初めて問題点に気づくケースが多いからです。
例えば、
- エアコンをつけたときの空気の流れ
- トイレや洗濯機の音
- 朝から夕方までの日当たり
- 窓を開けたときの風の入り方
- 料理中の匂いの広がり方
など、出来上がった間取りで1日過ごすことをイメージすることが大切です。
不安や疑問が出てきたら、遠慮なく担当者に伝えてみましょう。
まとめ
”家は3回建てないと理想の家にならない”と言われるほど難しいもの。
でも、人生で1番大きな買い物で後悔したくないですよね。
間取りの失敗を防ぐ最大のポイントは「生活する姿を具体的にイメージすること」です。
今回紹介した失敗例を参考に、家族で楽しく家づくりをしてくださいね。