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【道民必見】灯油ポンプの正しい使い方

【道民必見】灯油ポンプの正しい使い方

みなさんは、暖房の燃料は何を使っていますか?私はガスストーブを使いつつも、灯油ストーブの暖かさが好きなのでポータブルの灯油ストーブも使っています。

ストーブに灯油を入れる時には、昔からお馴染みの手押し式の赤い灯油ポンプを使っています。今は電動式ポンプや、いろんなデザインの灯油ポンプが揃っていますが、私は昔ながらの赤い灯油ポンプ派です笑。

ところで、みなさんこの灯油ポンプの正しい使い方をご存知ですか?意外と知っているようで知らない方も少なくないのでは?今シーズンから道民デビューの方や、初めて灯油ストーブを使う方向けに灯油ポンプの正しい使い方を紹介します。

手押し式の灯油ポンプの原理

手押し式の灯油ポンプは、赤い手押し部分をシュポシュポと押すことで灯油が流れます。
ここで質問です!みなさんは、タンクに灯油がいっぱいになるまでずっとポンプを押し続けていませんか?

そもそもこのポンプの優れた点は灯油が満タンになるまでシュポシュポ押し続けなくても大丈夫なのです!
コツを掴めば最初の数回のプッシュだけで、自動的に灯油が流れます!ご存知でしたか?

これは「サイフォンの原理」というもので流れているのですが、原理のポイントを理解すれば、灯油ポンプの正しい使い方や注意点がわかってきます。

サイフォンとはコーヒーを淹れる時に使うあのサイフォンをイメージしてください。つまり2つの容器の間に流体で満たしたホースを渡すことで、水面の高さが同じになるように勝手に流体が流れます
これをサイフォンの原理といいます。

具体的には、灯油タンクとストーブの燃料タンクをポンプのホースで繋ぐことで、自動的に灯油が燃料タンクに流れる仕組みです。

そのためには、コツがあります!
高低差を作ることです!


図にするとこんなイメージです

実際の使い方

【ステップ1】灯油タンクに高低差を作ります

灯油タンクの中の灯油の液面の高さが燃料タンクの容器よりも高い状態を作ります。
高さが足りない場合、タンクを台の上に置くなどして高さを確保します。このときタンクが不安定で倒れるようなことがないように注意してください。

【ステップ2】灯油ポンプを差す

灯油ポンプは、まっすぐな状態と、蛇腹タイプの2種のホースでできています。灯油タンクの方にまっすぐな方を差し込み、蛇腹タイプは燃料タンクに差します。蛇腹タイプは柔らかくて、すぐにクネクネするので、途中で穴から外れないようにしっかりと差し込みます。

【ステップ3】空気つまみをしっかり閉める

このつまみがしっかり閉まっていないと全く灯油が流れていきません。前回使った時につまみを開放したままにしている場合もあるのでポンプを押す前につまみがしっかり閉まっていることを確認します。

【ステップ4】勢いよく数回ポンプを押します

ここでしっかり、勢いよく、赤いポンプ部分を数回押します!この時しっかり空気を押し出してサイフォン形成するためにある程度勢いよく押すのがポイントです。

【ステップ5】サイフォン形成を確認

サイフォンが形成され、灯油が勝手に流れていることを確認します。何回押してもサイフォンが形成されない場合、ポンプに空気漏れがある、タンク液面にホースが届いていないなどの原因が考えられますので確認します。

サイフォンがうまく形成されたらもうポンプを押さなくてもOKです!あとはタンクがいっぱいになるまで放っておいても良いのですが、万が一タンクが倒れたり、灯油が漏れないように適宜様子を伺うようにします。

【ステップ6】満タン前に空気用つまみを開けます

ストーブの燃料タンクに灯油が十分に入れば、空気用のつまみを開けてサイフォンを破壊します。
この時サイフォンが破壊されてもホースに残った灯油が流れてきますので容器がいっぱいになる少しまえにつまみを開けるのがコツです。満タンギリギリで空気用のつまみを開けると、ホースの中に残っている分の灯油が溢れてきますので注意してください。

まとめ

今回は手押し式の灯油ポンプの原理と使い方をご紹介しましたが、ご存知ない方も意外と多かったのでは?
改めて使い方の手順をまとめると以下の通りです。

【ステップ1】 高低差を作ります
【ステップ2】 灯油ポンプを差す
【ステップ3】 空気つまみをしっかり閉める
【ステップ4】 勢いよく数回ポンプを押します
【ステップ5】 サイフォン形成を確認
【ステップ6】 満タン前に空気用つまみを開けます

手押し式の灯油ポンプの原理を理解して、快適な灯油ストーブライフをお過ごしください!


この記事を書いたモウラー

編集長

aotona

MouLa HOKKAIDOの編集長です。
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