
【2025年最新版】札幌の夏を快適に過ごす!涼める観光スポット7選
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「札幌の夏は涼しくて過ごしやすい」といわれるけれど、近年はやっぱり気温も湿度も高い日が増えてきたなあ…そんな風に感じていませんか?今年の夏も快適に楽しく過ごしたい!そんなあなたのために、札幌ローカルがおすすめしたい“涼めるスポット”をご紹介します!ピックアップしてみると、旅行やお仕事で訪れる方にもぜひ立ち寄ってほしい観光スポットと重なる部分もあったりして…
小さなお子さん連れのご家族から、ゆったり過ごしたい大人まで、誰もが札幌の夏を心地良く過ごせる、とっておきの“涼めるスポット”をチェックしてみてください!
①大通公園|都会のオアシスで涼む
皆さんご存知、札幌の中心部に位置する大通公園は、市民の憩いの場であり、札幌観光のスタート地点としても定番のスポット。広々とした芝生、美しい花壇、そして噴水の涼やかな水しぶきが、日中の暑さを和らげてくれます。
大通公園の涼めるポイント
噴水
大通公園の西2丁目(壁泉)、西3〜4丁目に設置された噴水は見た目にも涼しく、水しぶきがひんやりと心地良いスポット。特に西3丁目は大きな噴水を囲むようにベンチが配置されていて、涼みながらの休憩にはピッタリ!
また、西3丁目のブロックだけで4つの像がありますが、中でも「泉の像」は、1959(昭和34)年にニッカウィスキーが寄贈したもので、竹鶴会長の依頼により本郷新が作成した群像モニュメント。花壇に囲まれた中にあり印象的です。
西3丁目、4丁目ともに噴水が稼働する期間は、毎年4月下旬〜10月下旬の7:00〜20:00(6〜9月は7:00〜21:00)です。
木陰とベンチ
公園の南北の両サイドにはベンチが並んでいて、たくさんの木々が植えられているため、木陰のベンチに座って休むだけでも体感温度が違うはずです。
さっぽろ大通ビアガーデン
「さっぽろ夏まつり」の一環として開催される「さっぽろ大通ビアガーデン」。2025年は7月18日(金)〜8月13日(水)の開催です。日中の強い日差しを避けての一杯、夕方以降に涼しい風を感じながら飲む一杯、どちらにしても開放的な空間でビールを楽しめる、大人にとっては“最良”で“最涼”なスポットかもしれませんね。
②中島公園|水と緑に囲まれて涼む
大通公園から地下鉄で2駅、徒歩でも15分もあれば行けてしまう場所にある中島公園は、菖蒲池を中心に豊かな自然が広がる美しい公園。市内中心部に位置しながらも、広々とした敷地内はとても静かで、ランニングや犬の散歩、楽器の練習をする人や風景画を描く人、手漕ぎボートを楽しむ人などさまざま。個人的には“札幌のセントラルパーク”だと思っています。心身ともにリフレッシュできるスポットです。
中島公園の涼めるポイント
菖蒲池と貸しボート
公園の真ん中に大きな池がある中島公園。周りを散策したり、手漕ぎボートをゆっくりと漕いで、水面を泳ぐカモを間近に見ながら、涼を感じるのはいかがでしょう。水面を吹き抜ける風が心地良い場所です。
藤棚・豊平館
札幌市営地下鉄南北線の中島公園駅から公園に入り、池のほとりに沿って南西の方角に歩いていくと現れる藤棚のあたりにもベンチが点在していて、涼をとるには最適なスポット。そして、藤棚のトンネルを過ぎると、右手に見えてくるのが、1880(明治13年)年に開拓使が直営の洋風ホテルとして建てた「豊平館」が見えてきます。国の重要文化財に指定されている建物で、西洋に向けた文化や情報の窓口として、東京の鹿鳴館に先駆けて開館しました。
エントランス部分は広いスペースがとられていて、建物の佇まい同様に、静かで落ち着いた空気が流れるエリアなので、涼めるスポットとしてはおすすめです。
- 住所
- 札幌市中央区中島公園1-20
- 電話番号
- 011-211-1951
- 営業時間
- 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 定休日
- 毎月第2火曜日(祝日の場合は翌平日)、 年末年始(12月29日~1月3日)
日本庭園・八窓庵

日本庭園

八窓庵
豊平館の裏側にある緑豊かな日本庭園を散策し、さらに奥へ歩いて行くと現れるのが、「豊平館」と同じく、国の重要文化財に指定されている茶室「八窓庵」。大名茶人で総合芸術家でもあった小堀遠洲が作ったといわれる茶室は、長く滋賀県長浜市内にありましたが、1919(大正8)年に札幌の実業家が購入し、移築したもの。
その名のとおり、8つの窓があり、外観の観覧のみですが、公開期間中は八窓庵の障子窓3か所を開け、内側まで観られるようになっています。木陰も多く、ひっそりとした佇まいに心は穏やかに、身体はクールダウンできるはずです。
公開時間| 9:00〜17:00(外観観覧のみ)
休館日|冬季間(11月上旬~4月下旬)
観覧料|無料
③札幌芸術の森|自然とアートに触れながら涼む
札幌市南区にある「札幌芸術の森」は、広大な敷地に美術館や野外彫刻、工芸館などが点在する涼めるアートスポットです。特に「野外美術館」は、豊かな自然の中に作品が点在しているので、森の中を散策しながら、涼しげな空気の中アート鑑賞を楽しめます。
札幌芸術の森の涼めるポイント
森の中を散策
公共交通機関で行くと、メインゲートから「札幌芸術の森美術館」や「野外美術館」への道すがらは、木々に囲まれた散策路になっていて、日差しが遮られ、ひんやりとした空気が流れます。特に「野外美術館」はその名の通り、起伏に富んだ緑豊かな7.5ヘクタールの敷地内に、64名の作家の74点の彫刻が展示されていて、ちょっとしたトレッキングを楽しみながらアート作品を鑑賞できます。
水辺の作品
国内外のアート作品からポップカルチャーまで、さまざまな展覧会が開催される「札幌芸術の森美術館」へ向かう途中には大きな池があり、そこに浮かぶのはマルタ・パンによる作品「浮かぶ彫刻・札幌」。本来は静的な彫刻が池に浮かび、周りの自然環境によってゆっくりと動く様を見ながら池のほとりで涼むのもおすすめです。
- 住所
- 札幌市南区芸術の森2丁目75番地
- 電話番号
- 011-592-5111
- 営業時間
- 9:45~17:00
※6~8月は17:30まで開館
※札幌芸術の森美術館の入館は閉館の30分前まで - 定休日
- 11月4日~4月28日は月曜日休館、月曜日が祝日・振替休日の場合は開館し翌火曜日またはその翌日休館
④豊平峡ダム|雄大な自然を体感し涼む
札幌市内から車だと約1時間の場所にある「豊平峡(ほうへいきょう)ダム」は、1967(昭和42)年に着工し、1972(昭和47)年10月に多目的ダムとして完成しました。豊平峡ダムを中心に湖と緑が織りなす雄大な自然に囲まれた景観美が広がります。夏季はダム湖のエメラルドグリーンと周囲の深い緑が織りなすコントラストが圧巻!!市街地とは一線を画す圧倒的なスケール感の涼めるスポットです。
豊平峡ダムの涼めるポイント
電気バスでの移動
ダムまでは一般車両の乗り入れが禁止されているため、専用の電気バスでの移動になります。1976(昭和51)年から導入され、支笏洞爺国立公園の豊平峡ダム入口から豊平峡園地までの自然環境に配慮し運行されています。バスの窓から吹き込む渓谷の風が心地よく、涼しさを感じながら景色を楽しめます。
ダムからの放水
ダム見学に行くなら、必ず見たい観光放水。遊歩道を5分ほど歩いたところにある展望台から見ることができます。勢いよく流れ落ちる水しぶきと轟音が、視覚的・聴覚的にも涼しさを演出してくれるでしょう。豊平峡ダム湖のエメラルドグリーンが太陽の光を受けてきらめき、これを見ているだけでも涼やかな気分になるはずです。
- 住所
- 札幌市南区定山渓840番地先
- 電話番号
- 011-598-3452
- 営業時間
- 電気バスの運行時間
8:45~16:00(上り最終便 15:30) - 備考
- 観光放流時間
平日|10:00~15:00
土日祝|9:00~16:00
※現在ダム提体の耐震補強工事に伴いダム堤頂部は立入禁止
⑤小金湯温泉|札幌の奥座敷で涼む
札幌市街地から行くと、定山渓温泉の手前にあるのが「小金湯温泉」。1887(明治20)年に開湯された記録が残っていて、豊平川が流れる山の麓に「湯元小金湯」と「湯元 小金湯温泉 まつの湯」の2軒の宿だけがある静かな温泉地です。いずれも日帰り入浴が可能です。
かつて定山渓を開湯した美泉定山(みいずみじょうざん)が根元で仮眠したところ、夢枕に現れた樹霊に霊泉を示されたという言い伝えが残る、推定樹齢700年を超える「カツラのご神木」がシンボル。温泉に浸かった後はゆっくりと涼んでマインドセットしてみては?
小金湯温泉の涼めるポイント
豊かな自然と澄んだ空気
札幌市内中心部から車で40分ほどの場所にある「小金湯温泉」は、周囲を山に囲まれているため、市街地よりも気温が低く、澄んだ空気が特徴です。温泉の熱気はありますが、湯上がり後は自然で快適な状態で、体がクールダウンする感覚を味わえます。
日帰り温泉でリラックス
源泉100%、自然のままに湧き出るお湯は温泉治療に適しているといわれる単純硫黄泉(弱アルカリ性低張性低温泉)。適度に温かい温泉で、じっくり体の芯まで温め、汗を流した後はゆっくりと休憩することで、心も身体もリフレッシュ!
先述の通り、札幌市内中心部から車でも公共交通機関でも1時間程度で行けるので、宿泊せずとも気軽に日帰り利用できるため、半日程度の避暑スポットとしておすすめです。
⑥さっぽろ雪まつり資料館|雪と氷の世界を体験して涼む
「さっぽろ雪まつり資料館」は「さっぽろ雪まつり」の歴史や雪像制作をイラストや模型を展示し紹介する資料館です。札幌の郊外、広々とした羊ヶ丘展望台の一角にあり、あの歴代の大雪像を制作した際の裏側を知ることができる意外な屋内避暑スポットなんです。
さっぽろ雪まつり資料館の涼めるポイント
心理的にクールダウン
外は真夏でも、一歩足を踏み入れれば、そこは雪まつりの世界。巨大な雪像の写真や、制作過程の映像、歴代のポスターなどが展示され、視覚と聴覚で「冬」を感じることで、心理的にひんやりとした気分になれるはず。
おそらく、ここを目的地として訪れる方はほぼ皆無だと思いますが(笑)、クラーク像で写真を撮り、羊の放牧を遠目に眺め、ジンギスカンを食べれば、夏ならすでに汗だくなはず。そんなときにひとときのオアシスになるはずです。
リアルな模型・過去資料の展示
数多くの模型展示では雪像作りについて、歴代のポスターや各種資料では雪まつりの歴史が知れるのは、先述の通り、元々は“ついでに寄っただけ”かもしれませんが、過去に制作された雪像のミニチュア模型の精密さにきっと驚くはずです。
制作した方々の情熱も垣間見ることもできて、時間を忘れて展示に没頭してしまうかも。学びながら涼める、まさに一石二鳥のスポットです。
- 住所
- 札幌市豊平区羊ケ丘1番地
- 営業時間
- 6~9月|9:00〜18:00
10~5月|9:00〜17:00 - 定休日
- 年中無休
- 備考
- 入場料(札幌市民)
大人|1,000円(500円、65歳以上は250円)
小・中学生|500円(無料)
※金額はすべて税込価格
⑦モエレ沼公園|都心を離れ壮大でアートな公園で涼む
札幌市中心部から車で30分ほど、市内の北東に位置する「モエレ沼公園」は、世界的な彫刻家イサム・ノグチが「全体をひとつの彫刻作品」というコンセプトのもと基本設計をし、1982(昭和57)年に着工し、2005(平成17)年に グランドオープンした他に類を見ないアートパークです。
広大な敷地の中に、幾何学形態をモチーフとしたした山や噴水、遊具などの施設が整然と配置された自然とアートが一体となった美しい景観が最大の魅力。緑に囲まれた約1.88平方キロメートル、札幌ドーム約34個分の敷地面積を誇る公園なので、レンタサイクルを借りて、ゆっくりと散策するのがおすすめです。また、夏は水を使ったエリアが子ども連れの家族にも大人気で、涼めるスポットとして人気を集めています。
モエレ沼公園の涼めるポイント
「モエレビーチ」で水遊び三昧!
夏期限定(2025年は6月14日(土)〜7月27日(日)10:00〜16:00)でオープンする「モエレビーチ」は海辺をイメージして造られた子供たちのための水遊び場。遊歩道に囲まれた緩やかなすり鉢状の中心部が浅い池になっています。
子どもから大人まで、裸足になってズボンの裾をまくれば、気軽に水遊びができるスポットで、小さな子どもたちにとっては浅くて安全なプールとして、水着に着替えて楽しめます。
ダイナミックな「海の噴水」
公園の中央に位置する、円状に植栽されたカラマツ林に隠れるように設置されている直径48mの大きな噴水「海の噴水」は、1日に2~4回、壮大な水のショーが繰り広げられます。40分のロングプログラムと15分のショートプログラムがあり、間欠泉のように最大で高さ25mまで噴き上がり、水面全体がうねりながら徐々に水が満ちていく様子は、何度見てもその迫力に圧倒されます。
これだけ巨大で強く吹き上がる噴水ゆえ、近くで見ていると、当然ながらとんでもない量のミストを浴びることになり、夏の暑い日なら、この上ない涼めるスポットになります。ただし、風向きによってはびちゃびちゃの水浸しになる可能性もあるのでご注意を。
運転期間|2025年4月29日(火)〜10月20日(月)
*強風・雨天・雷など悪天候の場合は運転停止
見た目にも涼しげな「ガラスのピラミッド」
モエレ沼公園を象徴するモニュメント「ガラスのピラミッド」は、その素材ゆえ屋外の天候や環境をダイレクトに反映し、四季折々の風景と一体化するかのように、その表情を変えます。吹き抜けの開放的な空間にはギャラリー、ショップ、レストランがあり、展覧会や音楽・ダンスなどのライブが行われることも。
館内は冷房が完備され、涼をとるにはピッタリ。なお、館内の冷房システムには環境負荷配慮のために、「雪冷房」(冬に積もった雪を冷熱源として利用し、夏場の冷房に活用するシステム)を導入しています。
開館時間
4月29日~11月3日 9:00〜18:00
第1月曜日休館
11月4日~4月28日 9:00〜17:00
毎週月曜日休館
※12月29日〜1月3日は年末年始休館
※月曜日が休日の場合は翌日、またはそれ以降の休日以外の日に休館
- 住所
- 札幌市東区モエレ沼公園1-1
- 電話番号
- 011-790-1231
さいごに
今年も札幌の夏を快適に楽しく過ごすために、ぜひこれらの涼めるスポット、避暑スポットを訪れてみてください。天候や気温、スケジュールに合わせた快適なスポット選びの参考になれば幸いです。
さらに快適に過ごすためのワンポイントアドバイス
天気予報をチェックしよう
札幌の夏は日によって日中と夜の気温差が大きいことがあります。日中は半袖で過ごせても、朝晩は冷え込むこともあるので、天気予報をチェックして、気温によってはカーディガンやパーカーなどの羽織ものの持参がおすすめ。暑い日には日焼け防止にもなります。
水分補給を忘れずに
ここ数年、札幌でもよく耳にするようになった「熱中症」。暑さ対策の帽子や日傘ももちろん有効ですが、体内に熱がこもって起こる症状なので、暑い日はこまめな水分補給を心がけましょう。
日焼け対策
涼をとれるスポットを探し歩いてるだけでも、着実に日焼けはするもの。先の熱中症防止も兼ねて帽子や日傘はもちろん、サングラス、通気性が良い素材なら長袖を着たり、羽織ったりも有効です。特に日焼けに弱い肌質の方、絶対に日焼けしたくない!という方は日焼け止めも忘れずに。