
【商店街応援マガジン「まいど。」第10号】あさぶ商店街「麻生キッチンりあん」
商店街応援マガジン「まいど。」とは
札幌市経済観光局が発行する電子版の商店街紹介冊子です。
札幌市には67もの商店街がありますが、その実態を知る人は多くありません。
「商店街ってどこにあるの?」「何をしているの?」
そう思う方もたくさんいらっしゃることでしょう。
私たちは、地域のために活動する商店街の姿を一人でも多くの方に知っていただきたいと考えています。
どうして「まいど。」を発行しているの?
「まいど。」に込めた想い
市内商店街は、加入者の減少や担い手の高齢化に悩まされています。
それでも、商店街の皆さんはいつも地域のために一生懸命です。
そんな愛すべき商店街のためにできることを考えたとき、自分たちの手で商店街の魅力を発掘し、伝えていくことを選びました。
事務職員の限界に挑戦
無謀にも、取材も写真も記事も全て、職員自ら担当しています。
誌面づくりは素人ですが、商店街のことをよく知る私たちだからこそ、お伝えできることを日々模索中です。
1人でも多くの方に商店街の魅力に気づいていただくと同時に、商店街の皆さんの背中をそっと押せたらと考えています。
第10号は「あさぶ商店街」特集!
あさぶ商店街の概要
札幌市北区麻生にある「あさぶ商店街」では、地域の皆様が安心して利用できる安全な商店街づくりに積極的に取り組み、「頼れる商店街」を目指してさまざまな活動を行っております。
詳しくは商店街のホームページでチェックしてみてくださいね!
あさぶ商店街コミュニティカフェ「麻生キッチンりあん」
地域の交流の場として2013年にオープンした「麻生キッチンりあん」
ひとり親家庭の子どもたちへの学習支援と食支援、日替わりシェフによるランチの提供や、まちの教室、こども食堂などさまざまな活動を行っています。
MouLaでは、「りあん」について商店街の方々へインタビューした取材記事の一部をご紹介します。
このほか「まいど。」誌面では、「あさぶ商店街」や商店街のかわいい公式キャラクター「あさぶー」の秘密が満載!
商店街応援マガジン「まいど。」の誌面もあわせてチェックしてくださいネ!
地域に開かれた場所をつくり、育むあさぶ商店街
「りあん」オープンのご縁
Q オープンのきっかけは、 2012 年に札幌市が開催した「商店街再生事業学生アイデアコンテスト」で、藤女子大学の学生さんのアイデアが準グランプリを受賞したことだと聞いています。
なぜ「あさぶ商店街で!」ということになったのですか?
A 準グランプリを受賞した学生さんは、藤女子大学の食物栄養学科の学生さん達でしたので、日頃から花川キャンパスへの通学で麻生を通ったり、麻生に住んでいた学生さんがいた
ことから、身近な商店街として「あさぶ商店街で!」と考えていただいたのではないかと思っています。
「りあん」はこんなところ
Q 「りあん」では、一般事業であるレンタルスペースの収益で社会貢献事業を行っているとのことですが、具体的にどのような事業を行い、どのような方がいらしているのですか?
A 例えば「芋福神」というつぼ焼き芋屋は、就労支援施設で行っている焼き芋づくりと
販売事業の販売場所としてご利用いただいています。
長時間、じっくり火入れをしたトロトロのあま~い焼き芋は地域の皆さんに大人気です。また、就労支援施設では、野菜の栽培と収穫事業も行っていることから、収穫時期になると、焼き芋のほかにもとれたての新鮮野菜が販売され、こちらも人気ですよ!
また、「プルミエール」という料理教室は、1回あたり4~5人程度での少人数制の教室で、
料理経験が全くない方にも包丁の握り方といったことから親切に教えてくれるので、幅広い方がご参加されています。最近では、外国人旅行者の体験型ツアーに組み込まれ、海外の方が日本料理の調理体験をすることもあります。
さまざまな事業を、老若男女問わずたくさんの方々にご利用いただいています。
誰とでも友達になれる場所、それが「りあん」
子どもたちの成長にふれ・・・
Q 「りあん」の やりがい について教えてください。
A 毎日のいろいろな出来事すべてがやりがいと感じています。
例えば、いやいや食育に参加してた子が帰りにはスタッフに「ハイタッチ!」と駆け寄ってきてくれるくらいに心を開いてくれたことがありました。
また、学校でなかなか友達ができなかった子が、りあんで他校の子と友達になったことをきっかけに、徐々に学校生活でも友達を作ることができるようになって、友達が増えていったこと
もありました。その子は、積極的にりあんの手伝いも申し出てくれるようになり、 店先の看板を書いてくれた際には、「誰とでも友達になれる場所りあん」と自らの言葉を添えてくれました。
こどもの成長を身近で感じられることが、何よりもの喜びです!
つながる。よこ、たて、ななめ
「りあん」の輪が広がっています。
Q 「りあん」とはフランス語で「つながる」という意味とのことですが、どのような交流やつながりが生まれていますか?
A たとえば「介護者のつどい」や「みんなの居場所『 かくれが 』 」といった事業を通じて、孤立を感じている子どもや介護者のつながりをつくることができていると感じています。
また、以前、学習支援を利用していた子が社会人となり、今度は自分が子どもたちを見守る存在として、学習支援事業を立ち上げてくれたということもありました。
次の世代にも、こういった支援の輪がつながっていくことは、とても嬉しいことです。
さらには、子どもに関与するさまざまな組織が一堂に会する「麻生発・こどもネットワーク会議」を2018 年に立ち上げ、屯田・北24 条にも活動の輪が広がっています。今後、北区や札幌市全体に広げられればと思っています。
地域の方々が集い
さまざまな交流が生まれる「りあん」
今後も素敵なつながりが
どんどん広がっていきますように!
商店街応援マガジン「まいど。」を読むには
「まいど。」本編は札幌市公式HPに掲載しています。
今後も随時更新していく予定ですので、ぜひ一度ご覧ください!
※HPのみでの公開で紙媒体は発行しておりませんので、あらかじめご了承ください。
商店街の情報や取材希望、ご感想お待ちしております!