
湯を沸かすほどの熱~い銭湯愛! 北海道の銭湯を語るトークイベントに行ってきた!!
4月、気温は上がってきたけれど、風はまだまだ冷た〜い北海道。そんな春の始まりには、やっぱりあったか〜いお風呂で芯から温まりたい!ということで、4月12日(土)、札幌市北区にある「奥の湯」で開催されたトークイベント「どさんこ3人娘が語る なまら最高!北海道の銭湯」 に行ってきました!
どさんこ3人娘が語る なまら最高!北海道の銭湯
このイベントは、札幌在住ライター・奥野靖子さんの著書『旅先銭湯別冊04 北海道の銭湯』(さいろ社)の出版を記念して開催されたもの。会場となった「奥の湯」の女性脱衣所には、道内外から約40名の銭湯ファンが集まり、まさに“湯を沸かすほど”の熱い銭湯愛に包まれた空間となりました。
北海道にも銭湯ブームの波が…?
最近は、全国的にサウナブームが盛り上がりを見せたり、東京・原宿の「小杉湯原宿」など再生型銭湯の話題もちらほら。でも、「北海道の銭湯事情って、どうなの?」とちょっと寂しく思っていたのですが…実は今、道産子3人組による「チームなまら銭湯」が始動中!
“北海道の銭湯の魅力をもっと多くの人に伝えたい”という熱意を持った3人が結成したまさに銭湯愛のかたまりのようなチームなのです!
銭湯女子3人の本気トークに胸アツ!
メンバーは…
★銭湯マニア&ライター、そして大学芋LOVERの 奥野靖子さん
★銭湯継業を目指し、旭川で修行中の かなさん
★同じく銭湯継業を志し、会場の「奥の湯」で働く ゆかさん
この3人の姿には、まるで後光が差しているかのような希望とエネルギーが…!北海道の銭湯の未来が、ちょっと明るく思えてきました。
7年がかりの取材!奥野さんの“銭湯愛”がすごい
イベント前半では、奥野さんが7年かけて道内の銭湯を取材した裏話をたっぷり披露。東京在住&免許ナシというハンデを乗り越え、公共交通機関と自転車だけで北海道中の銭湯をめぐったというから驚き。普通なら「無理!」と投げ出したくなるレベルの苦労を重ね、完成させた一冊。
その情熱と行動力に、会場からは自然と感嘆の声があがっていました。ちなみに、北海道の公衆浴場はかつて町のあちこちにありましたが、今では約1200軒(2022年 厚生労働省統計)にまで減少。取材中に廃業してしまい、泣く泣く掲載を諦めた銭湯も多かったそうです。
チームなまら銭湯の夢に共感!
イベント後半は「チームなまら銭湯」の3人によるトークセッション。東京の銭湯イベントで出会い、北海道出身&銭湯愛という共通点で意気投合したそうです。かなさん・ゆかさんは、関西を拠点に銭湯継業をサポートする「ゆとなみ社」で修行を積み、地元北海道にUターン。奥野さんと共に、情報発信で銭湯を盛り上げています。
思い出の銭湯として挙げられたのが、札幌市南区にあった「澄川温泉」。“お風呂のデパート”を謳い、大きな信楽焼の狸が出迎えてくれる、筆者も大好きだった銭湯です。残念ながら2018年に廃業しましたが、その人気ぶりは今も語り草です。
かなさんは「最終日だけテレビが取材に来たけど、それじゃ遅い」と悔しさをにじませていました。その気持ち、よく分かります。まるで廃駅の最後にだけ人が押し寄せるような、あのやるせなさ…ね!
銭湯と純喫茶?夢がふくらむ未来の話
イベントの最後には、継業を目指す2人の“夢の銭湯プラン”も紹介されました。
●ゆかさんの夢は、「純喫茶メニューのある銭湯」!
銭湯×喫茶の融合、風呂上がりにメロンソーダなんて最高すぎる…。
●かなさんの夢は、「朝風呂と朝定食のある銭湯」!
お風呂前に番台で「鯖みそ定食1つ」と注文して、風呂上がりに食べて出勤。
……それ、めちゃくちゃいいじゃないですか!!
銭湯は最高!また来たくなる、そんなイベントでした
北海道の銭湯の灯を絶やさないよう、奮闘する3人の姿に心を打たれた今回のイベント。終了後は会場「奥の湯」の入浴チケットでそのままひとっ風呂!大きなお風呂であったまって、気持ちも体もポッカポカ。やっぱり銭湯は最高!皆さんも、ぜひ北海道の銭湯に足を運んでみてくださいね。