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ススキノと空とサウナと UNWIND HOTEL&BAR 札幌 都会の屋上サウナでととのった

ススキノと空とサウナと UNWIND HOTEL&BAR 札幌 都会の屋上サウナでととのった

サウナの醍醐味とはなんでしょうか? 体を熱くするサウナ浴か、キンキンに冷えた水風呂で体を冷ますことか、外の空気で心身ともにリラックスする外気浴でしょうか。サウナの本番は「外気浴」という人もいます。夏は涼しい風、冬は刺激的な冷気…四季折々の「ととのい」を味わうことができるのは北海道ならではなのです。

北海道でのサウナは自然の中で味わうものというイメージが強いかもしれません。しかし今回は本場フィンランドでもサウナ体験をしたこともあり、年間350日はサウナに通うサウナーの筆者が、都会の屋上ならではの至高の「ととのい」を紹介します。

中島公園近く 贅沢な「都会のととのい」

ススキノの南側、中島公園近くの閑静なエリア。UNWIND HOTEL&BAR 札幌(札幌市中央区南8西5)は2017年2月にオープンしたロッジをイメージしたコンセプトのホテルです。10階「BAR IGNIS」は札幌のホテルでは珍しいルーフトップテラスを備え、中心にはたき火スペース。札幌都心でグランピング気分を味わえるスポットでサウナを満喫できる、そんなイベントに行ってみました。



「UNWIND SAUNA "totonoi"Rooftop」と題し行われたのは、ポータブルテントサウナのブランドIESAUNA(千葉)とのコラボイベント。非日常感とサウナを融合したコンセプトで、昨年11月以来の開催だそうです。



入口から非日常感 サウナ前からととのい気分


アンティーク調のホテル入口を抜けるとオレンジやカモミールのオリジナルアロマの香りが漂い、すでに非日常感があふれ期待が高まります。


案内されエレベーターを降りた「BAR IGNIS」。アンティーク調のソファやテーブルは温もりが感じられ、開放感のある大きな窓から都会の風景を望むことができます。




いざルーフトップテラスへ!


テラス中心の焚火スペースをぐるっと囲むように配置されているのは4人と6人が入れるサウナ2基と、コンパクトサウナ「IESAUNA」2基の計4基。いずれも薪ストーブでセルフロウリュができ、よもぎ、八角、桂皮、カルダモンがミックスされた「和チャイ ブレンド」など、数種類の特製ロウリュ用アロマ水も用意されています。




サウナだけではなく「ととのい」の準備も万端です。水風呂、ととのい椅子、レモン水、眼前に広がる札幌の風景。まだ入る前なのに心がととのってきた気がします。




ロウリュ独り占め コンパクトサウナのアツい魅力


「IESAUNA」のコンセプトは「ベランダで使えるサウナ」で、1畳程度の広さながら狭さは感じません。むしろストーブもストーンもロウリュも独り占めできる贅沢なつくりです。



セルフロウリュ式の1基はロウリュするとじゅーっ!と立ち上る蒸気が一気にテント内を満たしてくれ、スピーディーな発汗を促してくれます。一方、もう1基は「自動ロウリュ式」。しかも水ではなく「蒸気ロウリュ」。なかなかにアツいサウナギアです。サウナストーンに吹き付ける蒸気がじわじわとサウナ内に熱気を満たし、汗がどっと噴き出るようです。



本場フィンランドのログハウスサウナはテレビも照明もないのが一般的で、薪の明かりとロウリュの音だけに包まれるのが特徴的です。試しに、窓を閉めて明るさを落とし、目を閉じてみました。ぱちぱちと薪が燃える静かな音とほのかな明かり、じゅわーっと蒸気が発生するロウリュ直後の音とじゅっじゅっと水を蒸発させるストーンの音、そしてテントに静かに吹き付ける風の音。そこには本場に負けない味わいがありました。



キンキン水風呂にふわふわハンモック ととのいの「お代わり」に


したたる汗をぬぐい、向かうところはもちろん水風呂。水温は銭湯やスーパー銭湯よりやや低め、熱々の体を冷やすのにちょうどいい13~14度程度です。露天の水風呂はいつもよりキリッと冷えた気がします。
真の「ととのい」のためには水風呂からすぐ休憩に移行しなければいけません。テラス備え付けのハンモックに横たわると、ゆらゆら揺れる体を心地よい風が包むように吹き付けます。青空の下でととのうのは最高の気分なのに、目を閉じるとふわふわとした心地よい気分は「ととのい」をお代わりしたようです。


この日の気温は15度ほど。テラスは10階のため吹き込む風がほどよく水でキリッと体を冷やすのもよし、水風呂スキップして休憩するもよし、贅沢な二択といえます。眼前に広がる都会の風景もまた乙なもの。ススキノの新たなランドマーク「COCONO SUSUKINO(ココノ ススキノ)」やノルベサ札幌の観覧車も視界に広がり、夜にはロマンチックな雰囲気となりそうです。



サ飯で魂のエネルギーチャージ

「サウナ後」といえば、もちろんサ飯です。
今回は合鴨のプロシェットを頂きました。「サ飯はカレー」はマストなのですが、実は「塩分とタンパク質」が最適という説もあるのです(すなわち焼き鳥)。柔らかな合鴨の歯ごたえとほのかな塩分が汗をかいた体を癒してくれます。
これにぴったりなのがフィンランドで愛されるカクテル「ロンケロ」のオリジナルカクテル。かんきつの風味が染み込んでいくようです。



サウナ・水風呂・外気浴は、熱い・冷たい・気持ちいいのスイッチングが爽快感をもたらしてくれます。また、「サウナ」は古代フィンランド語で「魂」の意味もあるとされています。このロウリュ独り占めと大空の下のととのいは、心身の癒やしに加え「魂」もととのえてくれるような、そんな体験となりました。



UNWIND HOTEL&BAR 札幌は、「定期的に屋上サウナイベントを実施したい」としており、今回は午後の体験となりましたが、次回は夜の焚火サウナも味わいたいところ。夜の空と焚火の音と明かりは「ととのい」をもっとアツくしてくれそうです。

今回の体験イベントでお世話になったUNWIND HOTEL&BAR 札幌さんのご紹介です。
サウナカルチャーとアウトドアカルチャーを同時に体験できる今回のようなイベントのほかにも、ライフスタイルホテルならではの自由さや世界観、ホテルの枠組みを超えたワクワクする企画を計画されているとのことなので、ホテル公式サイトやInstagramもチェックしてみてくださいね。



この記事を書いたモウラー

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