北海道名物?ホットシェフのカツ丼ですが何か?
「北海道に行くんだけど、何食べたら良いかな?」
私は毎回、この質問に頭を悩ませていた。
道民にとって、道外からやって来るゲストから尋ねられる永遠のテーマと言っても過言ではないこの質問。そして、この問いに対する回答は一定のセンスが求められるのも事実。北海道らしい「通」な居酒屋、知る人ぞ知る裏道でひっそり焼かれるジンギスカン、産声をあげたばかりのスイーツ・・・。出来ればセンスの良い回答をしたいので、日々のリサーチが結構大変なのだ。
スープカレーでもなく、ラーメンでもない、違う名物を教えて欲しいと請われても、検索の仕方が同じであれば得られる結果も大きく変わらない。だからこそ、北海道名物の通な最適解は「ホットシェフのカツ丼」であると、ここに宣言しておきたい。
道民が愛してやまないホットシェフのカツ丼こそ、名物として誇るべきではないだろうか。道外の方こそ、真剣にこの魅力を知って欲しい・・・!
ホットシェフ その特徴に迫る。
北海道が誇るコンビニエンスストア「セイコーマート」の店内調理シリーズ、それが「ホットシェフ」である。北海道民にとっては馴染み深い食文化の一つである。ただの店内調理だと侮るなかれ。個人的に感じるホットシェフの強みを3点に絞って説明する。
・あたたかさが絶妙
店内調理を経てホットショーケースに陳列されているため、ほんのりと温かい。「あたためますか?」が原則的に不要で、熱すぎるということもなく、すぐに食べられるタイパの良さにも一役買っている。
・めちゃくちゃうまい
月並みだが、ホットシェフは何を食べても「うまい」のだ。カツ丼以外に豚丼、おにぎり、フライドチキンなどのラインナップが揃うが、そのどれも味のハズレがない。特にカツ丼は代表格だけあって、めちゃくちゃうまい。
・(北海道ならだいたい)どこでも、いつでも、楽しめる!
ホットシェフ併設のセイコーマートは北海道のだいたいのエリアに存在しつつ、お店によっては深夜・早朝でも販売していることもあるので、好きなタイミングで楽しめるのも優位性である(提供店舗・提供時間帯にはバラつきがあるので注意)。お求めの際は、店舗情報を事前に確認しておきたい。
セイコーマート 店舗のご案内
言うまでもなくホットシェフの商品には消費期限が設定されているため、簡単に道外に持ち出すというわけにもいかず、ほぼ「北海道でしか食べられない」という希少性から、北海道の名物と言っても過言ではないのだ(埼玉・茨城にはホットシェフが存在しているため、ほぼ、ということになる)。
ホットシェフの「カツ丼」の魅力
公言されている、人気No.1
私ばかりがホットシェフのカツ丼を持ち上げているわけではない。実際に、セイコーマートの全商品の中で売上高1位を誇っているため、利用者のほとんどが道民だと考えれば、道民の総意とも言える人気ぶりである。
では、一番人気でありホットシェフの代名詞のような存在感があるカツ丼の魅力を紐解いてみよう。
カツのボリュームがすごい
ごはんとカツが同じ速度で消えていくので、丼もの特有の「ごはんちょっと余っちゃう問題」がホットシェフのカツ丼にはほぼ無い。お肉自体も相応の厚みがあり、本質的なボリュームで妥協していないため綺麗に食べきれる。つゆの利いた卵とじもその一翼を担っており、時間を経ても食感が残る衣を通じて、丼の端までおいしさが広がる。北海道のダイナミックさを象徴するかのようなスケール感のある味わいに、いつも感嘆を覚えるのは私だけだろうか・・・そんなことないよね・・・?
食べる瞬間が「食べごろ」
なお、ホットシェフの丼代表格である豚丼はセパレート構造が採用されていないため、少なくともカツ丼はセパレートされている方が絶対においしいというセイコーマートの確信、いや、信念を伺い知ることが出来るポイントではないだろうか。そして道民は皆「カツ煮をいかにきれいに載せられるか」を心の中で毎度、自分と競っているに違いない。撮影時、ちょっと崩れてしまったのはご愛嬌・・・。
本体価格560円(2024年7月30日現在)という驚異のコスパ
物価高が著しい昨今、セイコーマート、いや、ホットシェフは財布にもやさしい。北海道には様々な飲食店や銘菓が名を連ねるが、これほどコスパ良好なグルメはそう多くないだろう。道民の日常にも、道外のゲストの方々の非日常にとっても、うれしい価格設定ではないだろうか。
勧めてみよう!北海道名物ホットシェフのカツ丼
北海道の食を一巡した自信があるような方にこそ知って欲しいグルメ
北海道を名物を問われ、カツ丼と答えるには些か勇気が必要かもしれない。道民の方々はどうか自信を持ってゲストの方々へ教えてあげて欲しい。ホットシェフのカツ丼のおいしさを知っている道民の言葉は、一番説得力が高いのだから・・・!
何度も北海道に足を運び、様々なグルメを楽しんだ強者たちが最後に行き着く解。それがホットシェフのカツ丼なのだ。海鮮やジンギスカン、ラーメンでもスイーツでもない。もはや新ジャンルに「ホットシェフのカツ丼」がエントリーして良いくらいだと思う。
夏休み・お盆休みで北海道へ訪れるゲストの方々は、ホットシェフのカツ丼を一つの楽しみにして欲しい。あぁ、私も今夜はホットシェフにしよう・・・。
<余談:かってにしらべてみた>
北海道に存在するホットシェフ取扱店舗は2024年7月30日現在833件、北海道のセイコーマート総数が1,093件であるため、北海道に存在するセイコーマートの約76%で提供されています!
※ホットシェフ取扱店舗数の算出はhttps://store.seicomart.co.jp/index.php にてキーワードを「北海道」で指定し、検索条件のチェックボックス欄「ホットシェフ」にチェックを入れて検索しました。店舗総数はhttps://secoma.co.jp/aboutus/company.html を参照しています。セコマさん、間違っていたら教えてください!