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下川のきょういく取組事例~クラブ活動(火起こし)

下川のきょういく取組事例~クラブ活動(火起こし)

下川町の「2030年における下川町のありたい姿(下川版SDGs)」のビジョンのひとつとして、教育や子育てに関連する「子どもたちの笑顔と未来世代の幸せを育むまち」というビジョンがあります。このビジョンをさらに具現化するために下川町では子どもを育む地域の姿として「地域共育ビジョン」を掲げて、日々様々な取組みを進めています。今回はたくさんある「共育」の取組みの中から「クラブ活動」に同行させていただき講師を担当されている富永紘光さんにお話を伺ってきました。

前回に引き続き下川町の小学校のクラブ活動を取材します。
今回は小学生が火起こし!講師を務めた富永 紘光さん。
普段は“薪屋とみなが”として薪の生産・販売をメインとされていますが、空いているときにはピザを焼いたりされているのだとか…!

ご自身の活動や下川移住のきっかけについてお話を伺いました。

富永さんの活動の詳細はこちら↓
https://www.facebook.com/FIREWOODVENDOR/

下川町に移住したきっかけ


(編集部)
ご出身はどちらなんですか?

(富永)
九州の宮崎県出身です。

(編集部)
宮崎ですか…!何をきっかけに下川町に?

(富永)
当時、学生で東京に居たんですけど、大学を卒業してすぐ下川に移住しました。
きっかけは、まぁざっくり言うと2011年の震災です。
丁度、就職活動のタイミングが迫っているというところで、色々考えたんですよね。やっぱり都会で働いていくよりも、地方とか田舎で生きる力みたいなものを自分でつけていかなきゃいけないって思うようになりました。

(編集部)
震災をきっかけに移住を考えだしたということですね?

(富永)
そうですね。そこがターニングポイントだった気がしますね。

(編集部)
下川町を選んだ理由は何かあるんですか?

(富永)
いざ地方に移住する段階になって、自分がやりたかったのは何か?を突き詰めた時に、森に関することだったり、自然や木だったり、そういうテーマがなんとなくぼんやり浮かび上がってきたので、それに相応しい街を色々探していた時に、たまたま下川町の存在を知りました。当時繋がりがあった、知り合いの方から、北海道の下川町という町で、森の活動してる団体・職場があると紹介されたのがきっかけです。それが“森の生活”でした。

(編集部)
そこでNPO法人「森の生活」に入られたんですね。

(富永)
はい。それがもう2012年なので、10年前の話ですね。

薪屋の仕事だけじゃない“薪屋とみなが”の活動


(編集部)
普段は「森の生活」のお仕事をされているんですか?

(富永)
今は違います。“薪屋とみなが”っていう屋号で個人事業主として薪屋さんをやっています。

(編集部)
薪屋さんって簡単に言うとどのような仕事をされているのですか?

(富永)
山から木を切り出すのですが、それは完全に個人で請け負っているわけではなくて、林業をやられている造材会社にアルバイトとして雇ってもらいます。そこで木を切る仕事をして、切った材をそのまま仕入れるところから始まって、春先から夏前にかけて丸太・原木を薪に加工し、フレッシュなまま売るのがひとつ。
秋になると今度は前年の内にストックしておいたすぐ焚ける薪を出荷するので、大きくふたつ仕事がありますね。

(編集部)
今日みたいな子供達の講師役は、学校や教育委員会の方から依頼が来るんですよね?

(富永)
そうです。今回は講師というか、そんなかしこまった感じではなくて、ちょっとしたレクリエーションでしたね。
今日はたまたまそういう日でした。

(編集部)
講師役の仕事は、過去何回もやっているんですか?

(富永)
そうですね、過去に遡ると色々やっています。小学生だけじゃなく、中学生も対象にやっています。あとは町外の大学生とか、教育カリキュラムの一貫でこういう地域との協働をテーマにしたプログラムに、我々のような「地域の人」が講師となって参加することもあります。社会人向けのツアーの中の1つのプログラムを担当しました。

(編集部)
子供達の地域教育に関連することは、これからも何かやる予定はあるんですか?

(富永)
自分発信ではなかなか今は動けていないですけど、そういった協力をしてほしいという話があれば、できることは自分も何かしら協力したいなと思ってます。


北海道には食や観光だけではなく、毎日の暮らしの中にも自慢したい「魅力」がたくさんあります。今回は下川町独自の教育に関する取り組みについてたくさんの方に知っていただきたくシリーズで紹介しています。


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