【連載Vol.11】キム先生の「旅に役立つ韓国語」【よくわかる子音】
現地の言葉が喋れたら、きっと旅は何倍も何十倍も楽しくなる!
連載第11回は「子音」です。キム先生の超わかりやすい解説で、子音をマスターしちゃいましょう!
韓国語の子音
韓国語の子音を見てみましょう!
日本語は50音という決まっている文字の組み合わせで単語ができていますが、韓国語は子音と母音の組み合わせで単語ができています。
子音は単独では単語になれず、母音との組み合わせで単語になっていきます。
一部の子音は韓国語と日本語では発声の仕組みが違って、あれ?と思われるものもありますので、よくその違いを理解して行きましょう!
日本語と発声の仕組みが違う韓国語の子音
日本語は声帯を鳴らすか鳴らさないかで濁音と清音に音を分けますが、韓国語は息の吐き方で3つの音に分けます。
息の吐き方で音を分ける子音、その1.
息を少し吐きながら発音します。(平音)
下の子音の上に書いてあるフリガナは、あくまでも子音の名前です。
ギヨㇰ ディグッ ビウㇷ゚ ジウッ
ㄱ ㄷ ㅂ ㅈ
ガ行 ダ行 バ行 ジャ行
上の4つの子音は息を軽く吐きながら発音する子音です。
どちらかというと、日本語のガ行・ダ行・バ行・ジャ行に当たる子音です。
しかし、この4つの子音は語頭に来るとカ行・タ行・パ行・チャ行とも聞こえます。
これらの子音に母音を付けて単語を作ってみましょう!
가구 바다 기자 도자기 보다
家具 海 記者 陶磁器 見る
「가」 は子音「ㄱ」に母音「아」が合わさってできている文字で、
「구」は子音「ㄱ」に母音「우」が合わさってできている文字です。
子音からできている文字は母音の「ㅇ」の場所に子音が置かれます。
「가구」は「カグ」、「바다」は「パダ」、「기자」は「キジャ」、
「도자기」は「トジャギ」、「보다」は「ポダ」に聞こえます。
しかし、「ガグ」、「バダ」、「ギジャ」、「ドジャギ」、「ボダ」と発音した方がより明確に韓国人に伝わります!!!
何これ!?!?!?
このことは、韓国語の発声の仕組みと日本語の発声の仕組みの違いから現れる問題で、正解のない問題です。
皆さんはこのような違いがあることを認識していることが大事で、あまり深く考えなくてもいいと思います。
息の吐き方で音を分ける子音、その2.
息を沢山吐きながら発音します。(激音)
キウㇰ ティウッ ピウㇷ゚ チウッ
ㅋ ㅌ ㅍ ㅊ
カ行 タ行 パ行 チャ行
上の4つの子音は息を沢山吐きながら発音します。
日本語の清音、カ行・タ行・パ行・チャ行に当たります。
コピ クキ コ ピアノ
커피 쿠키 코 피아노
コーヒ クッキー 鼻 ピアノ
「커」は子音「ㅋ」と母音「어」の組み合わせで、
「피」は子音「ㅍ」と母音「이」の組み合わせでできている文字です。
*ポイント
韓国語でも長音がありますが長音を意識して発音する人はほとんどいません。
そういうことで「コーヒー」を「コピ」、「クッキー」を「クキ」と短く発音します。
息の吐き方で音を分ける子音、その3.
息を少しも吐かずに喉の奥で発音します。(濃音)
ッサンギヨㇰ ッサンディグッ ッサンビウㇷ゚ ッサンジウッ
ㄲ ㄸ ㅃ ㅉ
カ行 タ行 パ行 チャ行
*最初の小さい「ッ」は、後ろの「サ」を強めに発音してください、という意味で付けました。
上の4つの子音は息を少しも吐かず、喉の奥で発音します。
日本語の清音、カ行・タ行・パ行・チャ行に当たります。
日本語の清音は置かれた場所によって、韓国人には2つの音に聞こえます。
語頭の清音は激音(息を沢山吐く音)に聞こえて、小さい「ッ」の後ろに来る清音は濃音(息を吐かない音)に聞こえる傾向があります。
「かばん」の「か」は「카」に聞こえて、
「まっか」の「か」は「까」に聞こえます。
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