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北海道新聞2023年1月25日(水)に 映画「カムイのうた」に関する記事が掲載されました。

北海道新聞2023年1月25日(水)に 映画「カムイのうた」に関する記事が掲載されました。

【写真説明】冬の撮影を前に作品について語る菅原監督(西野正史撮影)

映画「カムイのうた」きょうから東川などで撮影*菅原監督*厳冬の自然下 演技見たい*「無知から来る偏見が差別に」

北海道新聞社許諾D2303-2503-00026383

【東川】町が企画・製作し、明治・大正期のアイヌ文化伝承者、知里幸恵の生涯を題材にした映画「カムイのうた」の冬の場面撮影が25日に始まる。ロケ地は東川町や近郊、石狩市など広域で、ニシン漁場で過酷な労働を強いられた明治期のアイヌ民族の姿を撮るほか、主演俳優も追加シーンの演技に臨む。菅原浩志監督=札幌市出身=に意気込みを聞いた。(和泉優大)
 作品は、アイヌ民族への差別がひどかった時代に生きた少女が成長し、「カムイユカ」(神謡)の日本語訳に力を注ぐ姿を描く。主人公のテル役は若手俳優の吉田美月喜(みづき)さん(19)が起用され、昨年7~8月に夏季の撮影を行った。
 吉田さんたちの撮影は昨夏で終了予定だったが、「彼らが演じる登場人物を冬の自然の中で見てみたい」と考え、場面を追加したという。東川町内の忠別川周辺や、旭川と鷹栖にまたがる嵐山公園にあるチセなどでカメラを回す。
 特に力を入れるのはニシン漁のシーンだ。労働者を演じる出演者15人はこの1年間、ひげと髪を伸ばし、体重を落として役作りしたという。石狩市浜益の海岸で極寒の海に入って撮影を行うのは、「同じ環境に身を置き、当時の(労働環境の)厳しさを肌で感じるため」と話す。
 アイヌ民族については、政治家や大学教員による不適切な投稿が問題になるなど、今も差別は残る。菅原監督は「無知から来る偏見が差別につながっている」と指摘。出演者の中には自分がアイヌ民族であることを明かしたがらない人もいると言い、「誰もが自分は『アイヌ民族』だと言える社会になれば。その気持ちで作品を作っている」と話している。冬の撮影は30日までで、公開は今年の秋を予定している。

◇「カムイユカラ」の「ラ」は小さい字

北海道新聞 2023年1月25日(水)


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