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憧れの暖房!暖炉と薪ストーブの違いって何ですか?

提供:北海道マイホームセンター

憧れの暖房!暖炉と薪ストーブの違いって何ですか?

「マイホームを建てるなら、憧れの薪ストーブや暖炉が欲しい」
「暖炉と薪ストーブってなにが違うんだろう?」
「暖炉と薪ストーブのメリットやデメリットが知りたい」

北海道の長い冬を、少しでも心地よく暮らしたい。
そのために、暖房にこだわりたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。
北欧のヒュッゲ※な暮らしへの憧れや、災害時にも電気を使わずに家を暖められることから注目されている暖炉や薪ストーブ。

こちらの記事では、暖炉と薪ストーブの違いやそれぞれのメリット、デメリットを解説します。
おうちに暖炉や薪ストーブを設置したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください!

ヒュッゲ(Hygge)とは、デンマーク語で「居心地がいい空間」や「楽しい時間」のことをさす言葉です。「ヒュッゲ」とは物質で満たされるのではなく、人とのふれあいやリラックスした時間で満たされることを大切にした考え方で、日本語であれば、「ゆったり」「ほっこり」といった暖かくゆるやかな時間をあらわす言葉に近いのかもしれません。

暖炉と薪ストーブの違いって?


暖炉と薪ストーブはどちらも薪を使って家を暖めます。
二酸化炭素を吸収し、成長する木々からできる「薪」を燃やして排出される二酸化炭素は、もともと大気中に存在したものなので、二酸化炭素の増減には影響のない「カーボンニュートラル」な燃料とされています。これら再生可能な資源を使うのが暖炉・薪ストーブなので、とってもエコな暖房といえます。

「暖炉と薪ストーブは見た目が違うだけじゃない?」と思われる方もいるかもしれませんが、構造や暖かさ、燃え方に違いがあります。

構造


まず、暖炉と薪ストーブの構造を比べてみましょう。
暖炉は壁の一部にレンガや石でスペースを作り、そこで薪を燃やします。
ほとんどの場合、扉はなく、薪がはぜる音や炎の揺らぎなど、美しさが楽しめるようになっています。
煙突は壁から屋根にまっすぐと突き抜けるタイプが主流です。

薪ストーブはおもに鋳鉄や鋼板から作られ、独立している暖房です。薪ストーブが発する熱や、火の粉によって焦げや火災が起こるのを防ぐため、炉台と呼ばれる台の上に設置します。
高温による壁の炭化や火災を防ぐために、天然石やガラスでできた「遮熱壁」と呼ばれる壁を設けることもあります。煙突は、まず壁から外にでたあと、上に向かって伸ばすタイプが主流です。

このように、暖炉と薪ストーブは構造に違いがあるため、部屋の暖まり方や設置費用、お手入れのしやすさなどが異なってきます。

薪の燃え方と暖かさ


暖炉と薪ストーブは構造が違うことで、薪の燃え方と暖かさにも差があります。

暖炉は扉がなく、煙突がまっすぐ屋根に抜けているため、熱が外へ逃げてしまいやすいのが弱点です。
そのため、部屋全体を暖めるのは苦手で、暖炉の周りと離れた場所に温度差がでてしまうことがあります。

薪ストーブは薪が燃える熱でストーブ本体が暖まり、その熱でじわじわと部屋全体を暖めます。扉が付いていて熱が逃げにくく、空気の量を調整することで薪の燃え方もコントロールできるので、部屋を均一に温めやすいのが特徴です。

ざっくりとまとめると、
・火の美しさを味わえるけれど、熱が失われやすいのが暖炉
・扉がある分、火は少し見えにくいけど、熱を効率よく伝えられるのが薪ストーブ
と言えます。

暖房費


暖炉と薪ストーブ、どちらも燃料には薪を使います。
熱効率は薪ストーブの方が良いため、暖房費を比較すると、薪ストーブの方がやや安くなると考えられます。
ただし、家の広さや暖房性能、薪の価格などで暖房費は変わるため、一概に比較することはできません。

とはいえ、「薪を使うと暖房費はいくらかかるの?」と気になる方もいると思うので、簡単なシミュレーションをしてみましょう。

10月から3月まで、薪を2トン使用するとします。
600キロ2万5,000円の薪を購入したとすると、暖房費は年間でおよそ10万円です。

これは安い金額の薪を業者から購入した場合の話です。
薪はシーズンの初めにまとめ買いすることが多く、真冬に薪を購入しようと思っても売り切れていることがあります。
ホームセンターやネット通販で薪を買うと、もっと暖房費がかさんでしまうので、暖炉や薪ストーブを設置する際に気を付けたいポイントです。

ここまで、暖炉と薪ストーブの違いを解説しました。
では、次から暖炉と薪ストーブ、それぞれの特徴やメリット、デメリットを詳しく見ていきましょう!

【暖炉】壁と一体になっている暖房


壁にレンガで作られた暖炉は、家に上質なイメージを与えてくれる存在です。
こちらでは、暖炉の特徴や種類、使い方の注意点などを解説します。

暖炉の特徴


暖炉は扉がなく、薪がパチパチと燃える音や、揺れる炎の姿を味わえるのが最大の特徴です。

壁の一部を使用するため、室内に設置場所を設ける必要がなく、部屋が広く感じられるという点がメリットです。暖炉は壁の中に埋め込んで作ることから、新築する際に設置するのが一般的で、後付けするのは難しくなっています。
煙突は年に1回程度の掃除が必要です。ススで周りを汚さないための養生や、吸入しないようにマスクを着けるなどの対策が必須なので、業者さんに依頼するのが良いでしょう。

最近ではバイオエタノールやガスを燃料にした暖炉や、燃料を使わない電気暖炉も販売されています。
暖炉や薪ストーブに憧れがあるけど、火を使うのが心配、手入れが面倒といったお悩みがある方も、手軽に暖炉のある暮らしが楽しめますよ。

メリット:焚火感覚を味わえる


暖炉は炎を隔てるものがないため、家の中で焚火をしているような感覚になれるのが魅力。
マシュマロやソーセージなどを直火であぶる、薪の上に台を設置して鍋やフライパンを置いて料理を楽しむ、といった使い方も可能です。
寒い冬でも暖かい家でキャンプをしているかのような気分を味わえます。

デメリット:家全体を暖めにくい


暖炉は、薪ストーブに比べて熱が逃げやすい構造のため、家全体を暖めるのが難しい点がデメリットとなっています。
また火をつけてから暖まるまで2~3時間かかるため、補助暖房と合わせて使うのが良いでしょう。

暖炉は燃え方の調整ができないため、薪の使用量が多くなる傾向にあり、ランニングコストが高くなりがちです。
暖炉の仕様にもよりますが、設置費用も薪ストーブに比べて予算は多めに考えておくのが良いでしょう。
暖炉を導入するなら、コストがかかる点は覚悟しておいたほうが良いですね。

扉がないため、引火しやすいものを周りに置かない、子どもが火に触ってしまわないようにストーブガードを付けるなどの対策も考える必要があります。

【薪ストーブ】独立している暖房


薪ストーブは、部屋の中に設置する独立した暖房です。扉があり、ストーブの中に送る空気の量で薪の燃え方を調整します。
以下では、薪ストーブの種類や設置する際の注意点などを解説します。

薪ストーブの特徴


薪ストーブは、鋳鉄、鋼板、天然石などを使用して作られるストーブです。
「輻射式」と「対流式」の2種類ありますが、どちらも扉があるため熱が逃げにくく、部屋全体を効率的に温めやすくなっています。
どちらのタイプも、レバーによって空気量を調整し、薪の燃え方をコントロールすることが可能です。

輻射式は、薪を燃やしてストーブ全体を温め、熱や遠赤外線が空気や家具を伝わって、家をあたためます。
対流式はストーブ内で暖まった空気を室内へ放出することで部屋を暖めますが、ストーブ自体が持つ熱が部屋に伝わるという点は輻射式と同じです。

2つの大きな違いは、本体の表面温度と設置スペースにあります。
輻射式の方がストーブ本体が高温になるため、周囲に十分なスペースが必要です。対流式では、輻射式ほど高温にならないため、狭い場所にも設置しやすいというメリットがあります。

壁に埋め込む暖炉と違い、家を建てたあとからでも導入しやすいのが暖炉の特徴でもあります。
煙突は、暖炉と同じように年1回程度の掃除が必要です。部屋の中に煙突が出ているので、暖炉に比べて自分でのお手入れはしやすくなっています。

メリット:天板で料理ができる


薪ストーブの天板は、およそ200~250度ほどの温度があります。
ガスコンロの弱火程度の温度なので、天板の上に鍋やフライパンを置いて煮込み料理をするのにピッタリです。スープやおでんが遠赤外線の効果でおいしく仕上がりそうですね。
扉を開ければ、暖炉のように直火での調理も可能。料理の幅が広がります。

デメリット:煙突の向きに注意


薪ストーブは煙突を一度壁から出した後、上に向かって伸ばす施工方法が多くなっています。
壁からまっすぐ屋根に突き抜ける暖炉の煙突に比べて、隣の家に煙がかかりやすくなってしまう点がデメリットです。
隣の家との距離や施工方法は、専門業者とよく相談の上決めるのが良いでしょう。

揺らぐ炎で心地よい空間づくりを


暖炉と薪ストーブの違いについて解説しました。
暖炉や薪ストーブは、ただ家を温めるだけでなく、心も豊かにしてくれる暖房です。
せっかくのマイホームで、憧れのヒュッゲな暮らしを実現できると良いですね!

北海道マイホームセンターには、各ハウスメーカーの家が並んでおり、住まいのプロがみなさんのご相談を承っています。ぜひ気軽に足を運んでくださいね。

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この記事を書いたモウラー

モウラー

暮デザ北海道

暮デザ北海道では、これからの暮らしを想像しながら理想の「住まいと暮らし」をデザインしていきます。家族みんなの満ち足りた暮らしがいつまでも続きますように。