【苫小牧エリア】地域に寄り添うエンターテインメント

【エルキューブ軽音部】
　2017年7月、ライブハウス「エルキューブ」（王子町3）が、中高生のための「エルキューブ軽音部」を立ち上げた。「バンド仲間が欲しい」「学校に軽音部がない」という高校生の声を受け、音響設備が整ったライブハウス内を、練習場所として提供。スタッフの澤谷恒一郎さんは「バンドの楽しさを伝えたい」とサポートする。
　ギターやボーカルなど、希望のパートに合わせて数組のバンドを編成。練習は不定期で、メンバー同士予定を合わせて週1、2回集まる。
　澤谷さんはドラムのサポートに入り、技術面など親身にアドバイスをする。「未経験でもバンドをやる熱意があれば大丈夫」と後押しする。先月には、全員がエルキューブ主催のライブで演奏を披露した。
　中学生からギターを始めた山崎慎平君は「みんなと音を合わせるのは難しいけど、一人では味わえない楽しさがある」とバンドに夢中だ。

　苫小牧市を拠点に音楽活動をするシンガーソングライターかんばやしまなぶさんは、CDアルバム『とまこまいご当地ソングス』を発売。「自粛生活で塞ぎがちな今、歌で苫小牧を盛り上げたい」との事。
　今まで自身が作詞作曲した苫小牧ソングは20曲以上。代表作は2006年、駒大苫小牧高校で活躍した田中将大投手（現楽天イーグルス）への応援歌『高速スライダー』。
自身が大好きなホッキをテーマに、歌詞においしい食べ方が出てくる『ほっきのうた』や町内会と共同で制作し、毎年夏祭りに歌われている『新開明野元町町内会の歌』などがある。どの曲も歌詞に苫小牧の魅力がちりばめられている。
　CDは選りすぐりの9曲を収めたベストアルバム。かんばやしさんは定期的にライブ活動も行い、「歌で元気を届けたい」と話しております。

お寺でヘアショーやバーで仏教マリアージュ、ツイッターでわらしべ住職･･･。誰も思いつかないような方法で、多くの人に仏教を伝える正光寺住職の吉井直道さんに話を伺いました。
　正光寺の始まりは1920年。歴史のある寺院です。2014年に先代住職が亡くなり、吉井さんが23歳の時に第4世住職を継承しました。
　正光寺では月に１度、「餅つき」を開催しています。昔の法事の１コマで、餅米を炊くところから杵と臼を洗って片付けをするまで行います。『お寺で初めてを始めてみる』と題し、場所や備品の貸し出しも行います。今までに映画上映会やパン講師が開くホームパーティーなどを開催しました。ツイッターの投稿も頻繁で、それを見て市外からイベントに足を運ぶ人も。
　一連の取り組みは、全国でも例がありません。「一人一人が自分の興味のあることでお寺と出会って欲しい」、「100人のうち1人に響けばうれしい。それを100回やって行きます」と吉井さんは話します。多くの人に、仏教を体験して欲しいという熱意の表れだそうです。

取材協力・写真提供：どうしんとまこむPLUS