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北海道最大の音楽サーキットイベント「IMPACT!」 に行ってきた!

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北海道最大の音楽サーキットイベント「IMPACT!」 に行ってきた!

4月19日に開催されたFM NORTH WAVEとWESSがタッグを組んで行うライブイベント「FM NORTH WAVE & WESS presents IMPACT!」に行ってきました!今回は8会場、出演アーティストは71組と名実共に札幌一のサーキットイベントと言って間違いないでしょう。午前中から夜21時頃まで、ぶっ続けで開催されているイベントですが、筆者は15:20〜のパスピエ@sound lab moleから参加しました。簡単にではありますが筆者が観覧したアーティスト全5組のライブレポをお届けします!



IMPACT! オフィシャルX

今回は全71組もの北海道内外のアーティストが集結!


IMPACT! オフィシャルX

同時多発的に午前中から夜まで休みなくぶっ通し!

パスピエ 15:20〜@sound lab mole


Photo by Mika Ichikawa

バンド結成15周年を迎え、先日その周年イベントを渋谷Bunkamuraオーチャードホールで成功させたばかりのパスピエ。
数年振りとなる札幌ライブとのことだったが、会場はパスピエに飢えた大勢のオーディエンスで溢れかえった。

久々の札幌だからなのか、セットリストが何より代表曲づくめ!
1曲目エレピのイントロの旋律が美しい「最終電車」のイントロが始まればオーディエンスにすぐ着火!いかに待ち侘びていたかが会場の温度感から伝わってくる。2曲目、パスピエのお家芸の一つとも言える、和テイストの強い初期の代表曲「とおりゃんせ」のギターイントロが鳴るやいなや会場はさらにヒートアップ。
3曲目は美メロが切なくも心地良い、これまた初期の代表曲「名前のない鳥」。Vo.大胡田なつきのキュートで伸びやかなボーカルが心地良い。4曲目には最新アルバム「カリギュラ」収録の、バンド結成年をタイトルに冠した「2009」を披露。小気味良いギターカッティングと16ビートを基軸にしたグルーヴィーなベースプレイが自然に体を揺らしてくれる。
最後は「MATATABISTEP」「正しいままではいられない」とたたみかけてきて気付けばライブはあっという間に終了。

圧倒的な演奏力とライブ運びを披露してくれた彼ら。
現状、札幌でライブの予定はないようだが、是非とも今後のワンマンやイベント出演を期待したい!

◾️パスピエ オフィシャルサイト 

- SET LIST -
1. 最終電車
2. とおりゃんせ
3. 名前のない鳥 
4. 2009 
5. MATATABISTEP 
6. 正しいままではいられない

Photo by Mika Ichikawa

ヤングスキニー 16:25〜@Zepp Sapporo


Photo by Hana

さすがはZepp Sapporoでのツアーが6月に控えている彼ら。
リハーサル時より多くのオーディエンスが集まっている。

1曲目は歯切れの良いギターから始まるイントロが印象的な「ヒモと愛」。何ともヤングスキニーらしい切り口のラブソングになっている。続いて4/23リリースの新曲「関白宣言」は16分のタイトでグルーヴィーなドラムが心地良いサウンドだが、歌詞ではラブソングを歌うバンドマンならではの苦悩が歌われている。モテ男ならではの最後のオチも最高。笑3曲目「ゴミ人間、俺」。こちらも謝りながらも反省はしていない、モテ男の贅沢な苦悩。個人的には是非このノリのまま突っ走ってほしいものだ。笑 4曲目はご存知スマッシュヒット曲「本当はね、」。主人公に依存する女性の目線で書かれた歌詞だが、女性の依存度合いが浮かぶように見えてくる描写が非常に秀逸。アレンジも構成もよく出来ていて、なるべくしてヒットした楽曲、という印象。5曲目はこれまでと打って変わってグルーヴィーなビートが特徴的な「ベランダ」。6曲目の「らしく」は「僕は僕だ」を連呼する歌詞が自分に向けられているような気がする応援歌になっている。ラストナンバーの「死ぬまでに俺がやりたいこと」。締めくくりに相応しい一番攻撃的でパンキッシュな1曲は文字通りやりたいことを詰め込んだ歌詞が羅列されていながらもラブソングになっている。筆者も「指名手配犯を見つけてみたい」。笑
個人的には、ある意味この男臭い曲に一番グッときてしまった!

若手ながら堂々とした佇まいと演奏力。
さすがは人気バンド、頭ひとつ抜けた存在感を放っていた。

6月には同じくZepp Sapporoでワンマンライブが予定されている。
是非皆さんにも足を運んでほしい!

◾️"老いてもヤングスキニーツアー vol.6"
6月20日(金)Zepp Sapporo
詳細はこちら
6月21日(土)帯広MEGA STONE
詳細はこちら

◾️ヤングスキニー オフィシャルサイト

- SET LIST -
1. ヒモと愛 
2. 関白宣言 
3. ゴミ人間、俺
4. 本当はね、 
5. ベランダ  
6. らしく 
7. 死ぬまでに俺がやりたいこと 

Photo by Hana

トンボコープ 17:00〜@SPiCE


Photo by Hana

演奏開始直前に会場に着いたが、SPiCEは既にオーディエンスでパンパン。
入り切らなかったお客さんのためを思ってか、ドアを開けたままライブがスタート。
「最高の30分を作りにきました。」とボーカル雪村りんの頼もしい一言から始まるや否や
待ってましたとばかりに場内はすぐにヒートアップ!

1曲目はループするギターリフがライブの始まりに相応しい壮大さを助長する「フラッシュバック」。隙間の多めな譜割りのメロディが非常に気持ちいい。お客さんのレスポンスの良さから楽曲の認知度が思った以上に非常に高いことに驚く。
2曲目はイントロのギターアルペジオが印象的な「風の噂」。先程から一転して情報量の多い楽曲で疾走感が心地良い。
サビもポップで尚且つ切なくなるメロディで爽やかな夏を想起させる。「明日の一面」はギターサウンドや構成から筆者的には非常に2020年代らしさを感じる。「くだらないこと」「始まりの合図」はバンドのポップなメロディライティングセンスが爆発した楽曲で、共振したオーディエンスのクラップとシンガロングがけたたましいほどだ。ラストナンバーの「Now is the best!!!」でオーディエンスのテンションは最高潮を迎え、ライブは終わりを迎えた。

トンボコープ、筆者は初見のライブではあったが、是非20年代30年代と今後のロック界の未来を託してみたいと思えるバンドであった!

◾️トンボコープ オフィシャルサイト

- SET LIST -
1. フラッシュバック
2. 風の噂
3. 明日の一面
4. 喜怒哀楽
5. くだらないこと
6. 始まりの合図
7. Now is the best!!!(short ver.)

Photo by Hana

omeme tenten 18:35〜@Space Art Studio

知人の勧めで音源は以前より聞いていたものの、ライブは初見の筆者。

1音目を発するや否や、これはライブバンドだな!と確信。
全体を通して、少し歪でオルタナティブなアレンジ・サウンドメイクにボーカル灯の透明感のあるキュートだが伸びやかなボーカルが乗ることで非常にバランスが良く、聞きやすい楽曲になっている。

1曲目の「Now&Then」はGt.2本とBa.のレイヤーが心地良いイントロから始まる1曲。個人的に超好みなアレンジ!2曲目「クリーミー呪って」3曲目「favorite jinx」と疾走感あふれる楽曲が乗りやすく心地良い。特に粒の揃ったベースラインとフロアタムがそれを助長しているように感じる。イントロのクリシェが印象的な4曲目「祈りたちよ」は途中6/8拍子になるがそれがまた自然に導入されて気持ち良い。
5曲目の、USインディを想起させるようなアルペジオから始まるミディアムナンバー「そんなことばかり」。聞いたことがありそうで絶妙に独自なメロディに聞き入ってしまい、ノるというより、ついつい微動もせずにメロディと歌詞を追ってしまう。ラストナンバーの、一番攻撃的なアレンジでメロディがこの上なくポップな「エターナル」で場内を尻上がりの最高潮に持っていったバンドの力はこれからのさらなる活躍を予感させてくれた!

次回は是非ワンマンで見てみたい!

◾️omemetenten オフィシャルサイト

- SET LIST -
1. Now&Then
2. クリーミー呪って 
3. favorite jinx
4. 祈りたちよ 
5. そんなことばかり 
6. エターナル

KALMA 20:15〜@KLUB COUNTER ACTION


Photo by Mika Ichikawa

以前MouLa HokkaidoでインタビューもさせていただいたKALMA。

ボーカル畑山氏本人が「お祭りセットリスト」と言うように、ライブ映えする楽曲が並んだセットリストだった。
メンバーの登場前から熱気に溢れかえっていた会場だったが、1曲目「SORA」が始まるなり客席ではモッシュやクラウドサーフが起こる熱狂ぶり。2曲目はブリブリに歪んだベースから始まりバンドイン後の疾走感がたまらなく気持ちのいい「隣」。どうとでも解釈できるような全てを包括した嘘くさいラブソングではなく、相手と歩幅を合わせ、最小公倍数を歌ったような、畑山氏なりのリアリティあるラブソングになっている。3曲目はバンド初期のパンキッシュなナンバー「くだらん夢」。初期衝動の結晶のようなこの曲は、その曲調もあり、オーディエンスはさらにシンガロングも加わりヒートアップ!筆者もテンションMAXだったのを記憶している。
4曲目「モーソー」は超短いアッパーソング。これまでの流れを切ることなく次の曲へとつないでいく。
続いては転調が印象的な5曲目の「バンド」。「流行りの臭いラブソングより~」という、他のありがちな歌詞ではなく自身らしさの世界を表現したく、その歌詞を転調で体現していると推測するのは私だけであろうか。本来逆になりがちな、”一人の人間である前に、一人の立派なバンドマンでありたい”という欲求が伝わってくる。
5曲目「blue!!」6曲目「1分間の君が好き」と立て続けにメッセージ性の強くアッパーな楽曲を連発し、ラストナンバーに彼らが選んだ曲は「光る街」。畑山氏のソングライティング力の高さが光る、彼ららしい1曲になっている。
2024年に拠点にしていた札幌を離れ、東京に上京した彼ら。
以前「夢を叶えるために東京に行った」と言う言葉を畑山氏の言葉を耳にしたことがあるがミュージシャンとしてのライフスタイルは言うまでもなく環境と密接にある。
まだ上京して間もないとはいえ、葛藤と覚悟が見え隠れする楽曲に思わず涙してしまいそうになってしまった。
本編が終了し、鳴り止まないアンコールに応えた彼ら。

アンコールに選んだ楽曲は、畑山氏の弾き語りから始まる「夏の奇跡」。
この曲もメロディが美しくキャッチーなKALMAの代表曲の1つだ。
オーディエンスは言うまでもなくこのライブのピークを迎え、シンガロング&モッシュ&サーフの嵐!
ライブレポの仕事がなければ加わりたい40代の筆者だった。笑

札幌を代表すると言って過言ではないバンドに成長したKALMAが、札幌最大のサーキットイベントで大盛況の内にトリをバッチリ務めあげる。もしかしたら設定としては簡単そうに聞こえるかもしれないが、これはある種の「奇跡」なのではと思わせてくれたライブだった。

また、ライブ中に情報発表された全国ツアー・そして、、念願だったRISING SUN ROCK FESTIVAL 2025 in EZOへの出演も決定している!
是非下記情報をチェックしてみよう!

◾️W周年記念 全国ツアー 「ソング・フォー・シーズン」
5月27日(火) 北海道 SUSUKINO810
詳細はこちら
5月30日(金) 帯広 Rest
詳細はこちら

◾️RISING SUN ROCK FESTIVAL 2025 in EZO
RISING SUN ROCK FESTIVAL オフィシャルサイト

◾️KALMA オフィシャルサイト

- SET LIST -
1. SORA
2. 隣
3. くだらん夢
4. モーソー
5. バンド
6. blue!!
7. 1分間の君が好き
8. 光る街
en. 夏の奇跡

Photo by Mika Ichikawa

来年の開催が既に決定!2026年4月18日(土)!

Zepp Sapporoでワンマンをできるアーティストから、まだ札幌になかなか来れない新人アーティストまで幅広いアーティストをくまなく網羅した贅沢なIMACT!であったが、半日しか参加できなかった筆者でも充分に満足のいくイベントだった!
来年の開催も2026年4月18日(土)に既に決定しているようなので、最新の情報はオフィシャルのXからチェックしておこう!
早くも来年を待ち遠しくなってる筆者であった!笑

IMPACT!オフィシャルX