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札幌で生まれ、日本全国に広がる「ミセスジャパン」の北海道大会に密着!不慮の交通事故を乗り越え、開催にこぎつけた創設者・吉成さんの思いとはー。

札幌で生まれ、日本全国に広がる「ミセスジャパン」の北海道大会に密着!不慮の交通事故を乗り越え、開催にこぎつけた創設者・吉成さんの思いとはー。

札幌で2016年に誕生し、日本全国に開催の輪が広がっている「ミセスジャパン」。外見の美しさのみならず、培った人生経験も表現する場として、既婚未婚を問わず幅広い年代の女性たちが国内各地から参加しています。6年ぶりに本格復活となった今年の7月2日、札幌市のJRタワーホテル日航札幌で行われた北海道大会にお邪魔し、魅力を探ってきました。

元キャビンアテンダントに会社員、ラジオパーソナリティーも 多様な美しさを表現


色鮮やかな赤や濃紺のロングドレスに身を包んだ20代から50代のミセスたち。自己の魅力に磨きをかけ、晴れの舞台に臨もうと自主トレーニングに励んできました。

スポットライトを浴びて華やかに会場内をウォーキング。輝く笑顔でステージにあがりました。



地域FMのラジオパーソナリティ、大企業の会社員、元キャビンアテンダント…。出場者4名の職業はさまざま。病気や離別などの苦難を経験した女性もいます。さまざまな想いを胸に秘め、ミセスジャパンに応募してきました。

なぜこの舞台に立ったのか。これからの人生を女性としてどう生きたいのか。ステージ最後のショートスピーチでは、それぞれの熱い言葉があふれ出しました。

外見のみならず、生き方やその人らしさといった「内面からの美しさ」をどう評価するかー。審査員たちが真剣な眼差しで見つめました。


山道から車ごと転落、一時は記憶喪失に。創設者・吉成さんを襲った悲劇


ミセスジャパンを立ち上げた、オーガナイザーの吉成恵里香さんです。かつては海外のミセスコンテストで入賞経験もある、「女性の美」を追求してきた北海道内の第一人者です。

ミセスジャパンを着想したのは2010年。結婚を機に東京から札幌へ移り、仕事と育児に追われていた頃でした。大好きなおしゃれをする余裕もなく頑張り続ける同世代の女性たちの姿に、こう思ったと言います。

「母親や妻たちが磨き合うステージを作りたい」
「年齢を重ねて培われる女性の美にスポットライトを当てたい」


ミセスジャパンホームページより

ミセスジャパンは2016年に初開催され、日本で初めて世界大会と提携したミセスの大会として広く認知されました。出場者も年々増え、東京や大阪をはじめ日本全国で予選会が開かれるまでに成長しました。

その一方、創設者の吉成さんの生活は多忙さを極めるようになりました。2018年秋、吉成さんは小樽近郊の山道を運転中に、疲労もあり車ごと道路から転落。意識不明の重体となりました。意識が戻った後も脳の損傷で右半身がまひし、一時は記憶喪失状態に。病院で寝たきり生活を送りました。

吉成さんが、4年間にわたるリハビリ生活を経て社会復帰したのは昨年のこと。吉成さんの療養中も続いてきたミセスジャパンに、運営を統括するオーガナイザーとして返り咲きました。そして、本年度最初の地方大会は「発祥の地」である北海道に決定。吉成さんは6年ぶりの地元開催を成功させるため、強い思いを持って準備を進めてきました。

「このままの自分でいいと気づかせてくれた」 勝ち負けでないミセスジャパンの価値


いよいよ審査結果の発表です。上位入賞者に戴冠されるティアラは誰の手に…。


グランプリに輝いたのは札幌市在住の藤岡加織さん。大手企業の営業部門に長年勤めてきた会社員です。

出場を志したのは「人生フルコースという位、挫折も寂しさも経験してきた。勝ち負けよりも、『私という存在』の表現を目指したかった」。最高賞という結果には「一番だからなのではなく、このままの自分でいいんだ、という『OKサイン』を貰ったような嬉しい気持ちです」と晴れやかな笑顔で語りました。


準グランプリは、札幌市出身で現在は沖縄に住む武部真紀さんです。かつてキャビンアテンダントとして働き、結婚を機に香港へ移住。現在は沖縄でライフスタイルコンサルタントとして活動しています。

ショートスピーチで訴えたのは、母校・北星学園女子中学高等学校の建学精神である「Shine like stars」。女性の輝きを引き出し、エンパワーメントしたいとの思いを語りました。


第3位は繁泉佳那さん(左から2人目)。特別賞は樋口正子さん(左端)です。


6年ぶりに復活したミセスジャパン北海道大会は、出場者の健闘と吉成さんの復活をたたえる温かな拍手で終りました。

「ここまで大きな苦労もあったけれど、心を通じ合える仲間たちと再び歩めることが本当に嬉しい。女性たちを応援するステージを、北海道をモデルケースとして更に広げていきたい」。大会終了後、吉成さんは万感の表情で話してくれました。

各地方大会を勝ち抜いたミセスたちによる日本大会は10月2日、東京都内で行われます。


この記事を書いたモウラー

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