【PMFのススメ】夏の札幌でオーケストラの魅力を感じてみよう！【2023】

最近暑い日も増え、夏の訪れが聞こえてきそうですね。
みなさんは札幌の夏の風物詩と言えば何を思い浮かべますか？
YOSAKOI？札幌まつり？それともビアガーデンでしょうか（それも待ち遠しい！）
では、こちらはご存じですか？

PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル）札幌2023です。
世界的な指導者と将来のクラシック界を牽引する若手演奏家たちが、世界各国から札幌に集まる音楽祭なんです！！！

あ～、そういえばどこかでポスター見たことあるなぁ。
という方も多いのではないでしょうか。
今回はママトランぺッター（アマチュア）でもある私ならではの視点でPMFの魅力をお伝えします＾＾
クラシック＝お堅い、高尚、子連れじゃ無理
と思っている方にこそ参考にしてもらいたいです♪

PMF（パシフィック・ミュージック・フェスティバル）札幌は、1990年に指揮者・作曲家として有名なレナード・バーンスタインがロンドン交響楽団とともに札幌で創設した国際教育音楽祭です。
「世界三大教育音楽祭」のひとつとしても名高いPMF。
これまで約30年にわたり、世界77カ国・地域に延べ3,600人以上の優秀な音楽家を輩出し、未来のクラシック音楽シーンを担う人材の育成に貢献してきました。
PMFの中心はオーディションで選ばれ世界中から集まる若手音楽家（アカデミー生）によるPMFオーケストラですが、音楽の力を実感する場を広げる活動にも力を入れているのも特徴。
小学生がオーケストラと共演しながら音楽を学ぶ「リンクアップ・コンサート」や普段コンサートに足を運ぶことのできない方に直接音楽を届ける「ボランティアコンサート」など地元札幌にも根差した音楽祭です。

レナード・バーンスタイン（1918－1990）はアメリカ出身の指揮者、作曲家、さらにピアニスト、音楽教育家でもありました。まさにクラシック界のスーパーマン！
20 世紀を代表する指揮者であるとともに、ミュージカル『ウエストサイド・ストーリー』の作曲家としても有名です。きっとどこかで耳にしたことのある曲もあるはず＾＾

すでに音楽家として大成功をおさめていた晩年のバーンスタイン。
残された人生を若手音楽家の教育に捧げたいと願いPMFの創設に尽力、札幌でもタクトを振りました。
第1回PMF開幕から3カ月後にバーンスタインが亡くなり、第2回以降の開催が危ぶまれる中、ニューヨークで行われた追悼コンサートにおいて当時の板垣武四札幌市長がバーンスタインの意思を引き継ぐことを宣言。そして今日に至ります。

メイン会場のひとつである札幌コンサートホールkitaraがある中島公園には、PMF創設者であるバーンスタインへの感謝の気持ちとして立像が設置されています。
これからも見守ってくれたら嬉しいですね＾＾

ここからは私がオススメするPMFのコンサートをご紹介！
こちらでご紹介するコンサートはすべて子ども入場OKまたは託児あり（要予約）なので、小さいお子さんのいる方でも行けますよ◎

札幌コンサートホールkitaraでは、館内で託児サービスも利用できます！
事前予約が必要で１公演子ども1人につき1,100円（税込）です。
我が家も何度もお世話になっております＾＾

【時間】開演 18:30 ／ 開場 17:30
【会場】札幌コンサートホールKitara（大ホール）
【出演者】
クシシュトフ・ウルバンスキ（指揮）
PMFヨーロッパ（PMFウィーン／PMFベルリン）
PMFオーケストラ
【演奏曲目】
◆バーンスタイン：「キャンディード」序曲
（演奏時間：約5分）　
◆チャイコフスキー：幻想序曲「ロメオとジュリエット」
（演奏時間：約20分）
このほか、PMFウィーン、PMFベルリンによる室内楽の演奏を予定。
≪演奏時間：休憩なし・約1時間≫
【入場料】
定価　全席指定1,000円など

PMF2023はバーンスタインの名曲、「キャンディード」序曲でスタート！
（ちなみにこの映像は在りし日のバーンスタインご本人！！）
演奏会にしては短めの1時間ながら、世界トップレベルの講師陣による室内楽も楽しめるコンサートです♪

【時間】開演 17:00 ／ 開場 16:20
【会場】札幌コンサートホールKitara（大ホール）
【出演者】
クシシュトフ・ウルバンスキ（指揮）
ヤン・リシエツキ（ピアノ）*
PMFヨーロッパ・PMFオーケストラ
【演奏曲目】
◆バーンスタイン：「キャンディード」序曲
（演奏時間：約5分）
◆グリーグ：ピアノ協奏曲 イ短調 作品16*
（演奏時間：約30分）　
　≪休憩≫
◆ショスタコーヴィチ：交響曲 第5番 ニ短調 作品47
（演奏時間：約45分）
≪演奏時間：休憩あり・約2時間≫
【入場料】  
S席 定価6,000円　 B席 定価4,000円など

注目すべきはショスタコーヴィチの交響曲第5番でしょうか。
旧ソ連時代に生きたショスタコーヴィチ。時を超えて、再び戦火が広がっている現在。今だからこそ聴く意味がある1曲にも感じられます（あくまで私の見解です）
ご紹介している映像はPMF2014にて、バーンスタインの愛弟子でもある佐渡裕さんが指揮をしたものです。実はこの演奏会、当時聴きに行ってました。圧巻の演奏です！！
ド派手に終わるラストは涙ですよ～。

【時間】開演 13:45 ／ 開場 13:15
【会場】札幌コンサートホールKitara（大ホール）
【出演者】
札幌市立小学校（9校）の小学6年生 約660人　
あいの里東小学校・福移学園・東川下小学校・幌東小学校・平岡中央小学校・平岡公園小学校・北野台小学校・手稲東小学校・平和小学校
ダニエル・マツカワ（指揮）　
PMFオーケストラほか
【演奏曲目】
◆オッフェンバック：喜歌劇「天国と地獄」　
◆J. シュトラウスII：美しく青きドナウ 作品314
◆ビゼー：歌劇『カルメン』から「闘牛士の歌」
◆岡野貞一：ふるさと　ほか
≪演奏時間：休憩なし・約1時間15分≫
【入場料】
無料（指定ブロック内 自由席）
※自由に入場可。
※未就学の子どもも入場できます。

授業で事前にリコーダーや歌を学習してきた小学生が、映像と司会のナビゲートで音楽を楽しみ、PMFオーケストラと共演することでキラッと目を輝かせます。
『天国と地獄』は運動会でおなじみの誰しも知っているあの曲ですよ。
通常の演奏会とは異なりますが、赤ちゃんからお年寄りまで楽しめるコンサートです！
子連れでも行きやすいお昼の時間帯なのも嬉しいポイント◎
無料なので、中島公園のお散歩を兼ねて行ってみるのも良いですね♪

【時間】開演 18:00 ／ 開場 17:20
【会場】札幌コンサートホールKitara（大ホール）
【出演者】
川瀬賢太郎（指揮）
デニス・ブリアコフ（フルート）*
札幌交響楽団（PMFホストシティ・オーケストラ）ほか
【演奏曲目】
◆ケヴィン・プッツ：フルート協奏曲*
（演奏時間：約25分）
◆チャイコフスキー：交響曲 第5番 ホ短調 作品64
（演奏時間：約47分）ほか
≪演奏時間：休憩あり・約2時間≫
【入場料】  
S席 定価6,000円　 B席 定価4,000円など

PMF修了生12名が在籍する北海道唯一のプロオーケストラ札幌交響楽団。
PMFのホストオーケストラとして登場！
今年の冬に放送されていたドラマ『リバーサルオーケストラ』のラストで演奏されていたのが、このチャイコフスキーの交響曲第5番（通称チャイ５）。観ていた方なら「あの曲だ！」と思うはず。
暗→明というわかりやすい展開に加え、冒頭の主題が全曲を通して次々に出てくるのではじめてのシンフォニー（交響曲）にオススメの1曲。
第4楽章コーダの木管楽器のリズムが、昔のドラえもんの主題歌の冒頭にそっくりなことでも有名です（笑）
（気になる方は上記の映像の46:50から再生して確かめてみてください♪）

札響については、以前こちらでも紹介しているので合わせてご覧ください！

名前のとおり、芸術の森の自然の中で食べたり飲んだり遊んだりしながらクラシック音楽をゆったり楽しむことができる、すてきなコンサートなんです！
子連れでも行きやすく、ビールを片手に演奏を聴ける（コロナ前はアルコールも販売していたのですが、今年はまだ詳細未定のようです）ので私も大好きなコンサートです＾＾

【時間】開演 12:00 ／ 開場 11:00
【会場】札幌芸術の森・野外ステージ
【出演者】
〈第1部〉12:00～　
ARK BRASS（アーク・ブラス）ほか　
〈第2部〉13:00～
トーマス・ダウスゴー（指揮）
金川真弓（ヴァイオリン）**
PMFアメリカ
PMFオーケストラ
【演奏曲目】
〈第1部〉
[ARK BRASS]　
◆ジョプリン（J.アイヴソン編）：エンターテイナー
◆ピアソラ（星野究編）：リベルタンゴ
ほか　
〈第2部〉
◆メンデルスゾーン：ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64**
（演奏時間：約25分）
　≪休憩≫
◆ブルックナー：交響曲 第9番 ニ短調（第4楽章補筆完成版）
（演奏時間：約80分）　
≪演奏時間：休憩あり・約３時間半≫
【入場料】
＜1日通し券＞
椅子自由席    定価3,000円など
芝生自由席    定価2,000円など
☆U25（1998年以降生まれの方）は芝生自由席が無料です。
未就学の子どもも入場できます。
入場口で年齢を証明できるものを提示してください。チケット購入は必要はありません。

よくテレビなどで耳にする曲も多いプログラムです。
ARK BRASS（アーク・ブラス）は一流プレーヤーによる金管アンサンブルの華やかな響きが楽しめますよ～！
ヴァイオリン協奏曲（通称：メンコン）もきっと聴いたことのあるフレーズです♪

ステージ側の椅子席、後方の芝生席がありますが、ピクニック気分で楽しむなら断然芝生席がオススメ♪
お弁当とポップアップテントを持参するのも良いですね！
テントの中で休憩したり、お弁当やおやつを食べたり、飽きたら遊んだりしつつも演奏が聴けるのは、このピクニックコンサートならでは。
例年、キッチンカーも登場！そちらも楽しめます＾＾
コンサートホールで静かに演奏を楽しむのも勿論良い経験なのですが、子どもに生の音楽をもっと気軽に聴かせてみたいなという方にはぴったり◎
我が家も行きます！（おそらく子どもたちは走り回って遊ぶor疲れてテントで昼寝する、です。笑）

【駐車場について】
ピクニックコンサート用の園内駐車場（有料 500円）が満車になった場合は、園外臨時駐車場（有料 500円）への駐車となります。
園外臨時駐車場から野外ステージまでは臨時シャトルバス(無料）が運行されます。

ピクニックコンサートの楽しみ方はこちらも参考にしてみてください！

2022年の内容が掲載されていますが、内容決定次第2023年の内容に変更されるとのことです。

PMFの演奏会は、札幌を中心に苫小牧・江別・奈井江・函館・東京でも開催されます。
時計台ホールやJR札幌駅コンコース等でも演奏会が開かれるので、そちらも気軽に楽しむことができますよ◎
アニメ『青のオーケストラ』の影響で、ヴァイオリンをやってみたい！という子も増えていると聞きました。
せっかくPMFという素敵な音楽祭が身近にあるので、まずは生の演奏を聴きに行ってみてはどうでしょうか。
各種チケット販売中、売り切れることもあるので気になる演奏会は早めにチェックしてくださいね。
感受性豊かな子どもたちへ音楽のプレゼントが届いたら、そして音楽を好きになるきっかけになったなら、一愛好家として嬉しい限りです♪