ゆうばり国際ファンタスティック映画祭に参戦したぜ!
こんにちわ!ぶっくおふたろうです!札幌で映画フリーペーパー『スガラムルディ』を制作しています。
わたくし『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022』に行って参りました!初体験!その様子と、近いようで遠い夕張の街並みも今回ご紹介致します!行こうぜバリバリゆうばり!
今回は北海道中央バス株式会社の
『高速ゆうばり号』に乗車
09:15 札駅ターミナル発
10:54 レースイリゾート着
もっと遠いイメージでしたが、約2時間で着いてしまいます。車窓から見える長沼や栗山の玉葱畑がキラキラしていました。
夕張の地に降り立って真っ先に思った事。「ほぼ森ぢゃん!!!」聞いたことない虫と鳥の鳴き声が無人のストリートに響き渡っている。しかもこの日は猛暑日。
まずは今回の目当ての一つでもある名店『のんきや』にて『醤油ラーメン』を頂くことにします。さて、向かうかとMAPを開いたところ1.4キロ先!ふぅうー!!!この直射日光の下をそんなに歩くんかい…。
本当にひとっこ1人も居ません。朽ち果てた建物と大自然のコントラストが目に新しい。そして虫がデカくて早い。バッタ、コオロギ、すげー早い黒い何かをやり過ごしながら、なんとか到着。
映画祭の関係者が早速並んでいて、待ちながら談笑しました。(あとから有名な俳優さんだったと友人に教えられました。夕張の大きい虫たちの話から派生した、どぶさらいムカデinパンツのエピソード強烈でした)
待つこと20数分。腰の曲がったお母さんがゆるーく接客する中、ラーメンが完成。
早速いただきます!昔ながらの優しいしょうゆラーメンが炎天下でくたびれた身体に沁みる〜。美味い〜。
食べている間にぞくぞくと並びが増えていきます、地元民と映画祭関係者、その他の方々とかなり入り乱れていました。そこで、お母さんがぽつりと
「映画祭やるの今回私聞いてなかったから麺もう無いんだよね」
食べながらニヤニヤ聞いていると
「あと4つしかないからあと2人来たら完売だわ」
「あ、3つだからあと1人でおしまいだ」
「じゃあ外の方たちに僕伝えますね!」などと引き出しに入った麺を数えつつなお母さんの小言ミーツ地元民のツッコミと思いやりが交錯する異様なグルーヴ。最高の瞬間でした。これぞ天国飯。
食後は崩れ掛けた建物や札幌に比べて異様にデカい植物を眺めたりしていると誰も居なかったストリート前方から人影が。
日傘を差し、キャリーケースを引きずる女性2人組。この街に似つかわしくない様相だ。ふとすれ違った際にお顔を覗き込むと「わぉ!あれとそれとこれに出てた女優さんじゃん!」小顔でキリッとした瞳をガッツリ逸らされて軽くハートブレイクでしたがまぁ良い良い、これもまた思い出だ。
夕張の街の上でこんな偶然、想像してませんでした。
廃線を眺めたり、カットメロンの誘惑に打ち勝ったりしながら、やっと会場へ向かいます。もうこの辺で体力ゲージ残り50パーセント。(ぶっちゃけ車なし徒歩で夕張散策するのは無謀なので覚悟してください…ひとつしかないセイコーマートがいかにオアシスか分かりました)
会場へ到着!映画祭の概要としては
07/29〜07/30 現地にて上映で、
07/28〜08/01はHulu・映画祭公式オンデマンドにて配信。
家でも現地でも楽しめちゃいます。実際昨年は自宅で楽しみました。ワカリウッド映画の『クレイジーワールド』が最高に抜けてて良かった思い出。
パスポート当日券¥2,000を購入していざ!映画へ!
なーんてそんな熱くないのよ、わたくし。黄金の輝きビールちゃんで魂を癒やしつつ、タイムスケジュールを確認。
14:15上映『決着』『追跡』
『2作共に上本聡監督・主演加藤雅也」を鑑賞することにします。それまでしばしの休息。
上映会場は学校の体育館にパイプ椅子が並んであります。照り返しが強く、場内かなりの熱気。
観客を左右から挟み込む形で送風機が設置され、なんとか過ごせるくらいの温度になっていました。映画が始まって少しすると
「えーっと…送風機…うるさくない…?」
「考えてみるとめちゃくちゃ異様な空間だよな、炎天下に夕張の真っ暗な体育館の中で風びゅんびゅん感じながら映画観るなんて。下手したら一生に一度…?」
と雑念にまみれてて我に帰りつつも鑑賞。追うものと追われるものの近似性、殺し屋が事件に巻き込まれて、その決着がつくまでのスリリングさと美学を体験出来る、双子のような短編2作でした。
さぁそうこうしているともう、札幌へ帰る最終バスの時間。夜中まで観て野宿のつもりでしたが、体力不足に怖気付いて気が変わったので〆のご飯を。
屋台村の良い雰囲気の中、せっかくなので北海道らしく『ジンギスカン嘉月』のジンギスカン単品とビール。柔らかくて美味しい。ほどよい甘じょっぱさはつまみにもぴったり。なーんて思いつつ、さてさて帰るかー。
都市間バスに乗り込んだ瞬間にスガラムルディのメンバーから連絡「ドライブがてら来たー!夕張着いたー!」「え?帰りのバス乗っちゃったよ?」「まじかよー!」…間一髪で降車…ここからフレンズと合流。
車って便利っすね。もう会場まで戻る速度は体感、秒。会場でだらだらして過ごしつつ結局映画も見ずに再度『バリー屋台』へリターンし、
『カレーそば旭』
にて夕張名物のひとつ「カレー蕎麦」を頂く。
熱い!美味い!ドロドロしてて熱い!地味に漬物が食感にアクセントが出てたのしい!
口の中をビールで冷やしつつ爆速で完食。帰り道はフレンズカーでぴゅーーんとひとっ飛び。
『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022』結局ぜんぜん映画見てないけどめちゃくちゃ楽しかったです!映画祭だけでなく、広大な山々及び大自然と朽ちていく建物の虚無と美しさのアンビバレントなコントラストはわざわざ足を運ぶ価値がありますよ。
実際は映画祭メインで考えていましたが、蓋を開けてみると街を眺めているだけで相当楽しかったです。
ぜひ皆さんもGoGo夕張!
のんきや
- 住所
- 北海道夕張市本町1-52
バリー屋台
- 住所
- 夕張市末広1丁目81番地
- 電話番号
- 0123520230