胸熱【必見!】最初の場所から移築・復元され再び輝く建造物3選
元々は違う場所にあったのだけど、縁あって別の場所に移築して復元された建造物。
再び人の心を惹きつける運命にあった 今も魅力的な建造物を3つご紹介します。
【札幌市南区】佛願寺大涅槃聖堂
元あった場所とエピソード
1988年開業した「恵山モンテローザ ( 旧 恵山町(現、函館市)」は札幌の鉄鋼加工メーカーであった「三井」が「恵山高原ホテル」を買収して開発した複合リゾート施設でしたが、バブル崩壊とともに10年目の1998年に完全閉鎖しました。
その後 その施設内にあった涅槃大仏を購入するかたちで引き取り、佛願寺の納骨堂上に復元させました。200のパーツに分けて恵山から札幌に運んだそうです。
2023年11月に放送されたBS「夢のあとさき〜日本遺構見聞録」で この涅槃大仏が取り上げられましたが、住職はインタビューではなく手紙で「人間の欲が仏様を見せ物にした お詫びをせねばと思い お許しを乞い願う毎日でございます。決して美談ではないことをお察し下さい」など返答があったと放送されていました。
- 住所
- 〒005-0850 札幌市南区石山東6丁目1-24
- 電話番号
- 011-593-3000
- 営業時間
- 11月~3月 9:00~16:00
4月~10月 9:00~17:00 - 備考
- 参拝堂(入館料500円)に入り御線香(200円) を購入した後に涅槃像全体を見れる場所まで進む流れです。
駐車場無料
参拝堂入口で靴を脱いでスリッパに履き替えます
宗教関連施設ではありますが、世界が認める日本の庭師 北山安夫氏が手掛けた素晴らしい庭園を鑑賞できる 心落ち着く場所でした。
黄金の涅槃大仏にご興味のある方にオススメします!
【旭川市神楽岡】TheSun蔵人本店
「TheSun蔵人本店」は、昭和24年創立の老舗菓子店「株式会社ロバ菓子司」が平成12年にオープンした「The Sun 蔵人 (読み方は ざ さんくろうど) ブランドの本店です。
市内には他に5店舗あります。
元あった場所とエピソード
TheSun蔵人本店は、旭川市3条18丁目にあった「世木澤酒造(昭和24年創業 昭和61年廃業)」の旧登鶴酒造倉庫(明治43年建設)の解体で生じた3000個の美瑛軟石をこの場所まで運び 再利用して建てられました。
その活動が評価され 1990年「旭川都市景観賞」、北海道屋外広告物コンクール「北海道知事賞」、旭川の歴史的建物の保存を考える会 「建築賞」など 数々のコンクールで受賞しています。
※世木澤酒造「登鶴」のブランド銘は栗山町の老舗酒蔵「小林酒造」が引き継いだそうです
- 住所
- 〒078-8318 北海道旭川市神楽岡8条1丁目1
- 電話番号
- 0166-66-3961 (フリーダイヤル:0120-30-3961)
- 営業時間
- 平日 9:00〜18:00
- 定休日
- 年中無休
- 備考
- 駐車場無料
【旭川市春光】旧竹村病院六角堂
元あった場所とエピソード
旭川市4条12丁目にあった竹村病院(1901年 明治34年開業)の玄関部分を1968年(昭和43年)に移築・復元。建設当時 この洋風建築の建物は町のランドマークになるくらいインパクトがあったようです。
屋根は六角で、各破風の装飾や 層になった壁面窓上部の櫛形・三角などが大変美しいです。特に私が注目していただきたいのは、屋根の上の風見鶏が東西南北である部分!
明治のハイカラな雰囲気が感じられて面白いです(^^)
- 住所
- 〒070-0875 北海道旭川市春光5条7丁目5
- 備考
- 左隣に井上靖記念館、右隣に中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館(旧旭川偕行社)があり、駐車場は兼用できるようです。
以上が、縁あって別の場所に移築して復元された建造物3選でした。
どれもノスタルジーを感じる唯一無二のもので、移築しようと決断した愛を感じます。
3番目の旧竹村病院六角堂に行かれる方で お時間のある方は、隣接の井上靖記念館、中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館(旧旭川偕行社)もオススメです。
参考になったら嬉しいです(^o^)
では、また!