
【vol.46】走る岩見沢/踊る石狩
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JOIN ALIVE 2026
夏が終わる。この記事を書いている8月19日(水)午前、札幌は曇天。夏とは違う風の性質に秋を感じている。
この記事「非効率の向こう側」はラジオパーソナリティである私、森本優がラジオの外に出て感じたこと、経験したことを記しています。北海道に来て13年、夏の風物詩のひとつに「フェス」がある。
私の地元、高知県にはいわゆる大型音楽フェスはない。香川県には27年目を迎える中四国最大級の野外ロックフェス「MONSTER baSH」があり、高知県民もこのフェスに行くのが恒例。中高生の頃は遠征させてもらえず、フェス文化に触れたのは上京し大学生になってからでした。
就職を機に北海道に来て、毎年楽しみにしているのが北海道の2大フェス「JOIN ALIVE」と「RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO」!今では北海道内各地でフェスが開催されるようになっているが、全国的にも知名度があるのはこの2つでしょう。MouLa HOKKAIDO内でもそれぞれの主催イベンターにインタビューした記事が載っているのでご覧ください。
今年はそれぞれのフェスで公開録音、公開生放送を実施した。その間にたくさんの“非効率の向こう側”で起きた出会いがあった。今回はフェスのメインである音楽やラジオについてではなく、フェスでの出会いや再会について。まずは7月18日(土)・19日(日)に開催されたJOIN ALIVE編です。
高校1年生の女の子が声をかけてくれた。彼女は「人生初フェスです!1人で来ました!」と輝く笑顔を見せてくれた。私の番組「IMAREAL」のグッズを身に付けていたので、すぐにリスナーだと分かりました。私は週に1度、学校訪問取材をしています。学校によってはお昼の校内ラジオをやらせてもらうこともあります。彼女は中学生の頃、お昼の校内放送で私に出会ってくれたそうです。それからradikoをダウンロードし、放送を聴いてくれるようになり「フェス」の存在を知ったとのこと。「いつか彼氏できたら2人できます!」と言ってCUTIE STREETのライブに向かっていった。
「大阪から来ました!」と声をかけてくれたのは、毎週のようにメッセージを送ってくれる20代の男性リスナー。大阪から聞いているからこそ、ラジオを通して北海道に親近感を覚えてくれ「いつかジョインに行きたい!」と思ってくれていたそうです。ラジオネームのイメージと本人のギャップがあるのはラジオの面白いところ。彼のラジオネームは可愛いのに、本人はマッチョだった。「いつか会いたいと思っていました!嬉しーー!!!!」とテンション高く話してくれた。わざわざ手紙もくれた。彼とは2日間で3回もすれ違った。
1年前のJOIN ALIVEで結婚指輪を見せてくれた男女がいる。2人は元々リスナー同士で交流していたことがきっかけで、お付き合いし見事結婚。その報告を受けたのが岩見沢だった。この2人とは付き合っている時から毎年JOIN ALIVEの会場で会っている。今年も会えるかな?と思っていたらちゃんと来てくれた。結婚生活2年目突入。音楽を楽しむだけじゃなく、人と会う場所にもなっているのがフェス。
「来年も会いましょうね!」と約束を交わして別れた。このほかにもたくさんのリスナーが会いに来てくれた。共通点は全員「走ってきた」こと。足を運び続けた結果、こちらに向かって走って来てくれる人が増えた。またひとつ、止められない理由ができた。
RISING SUN ROCK FESTIVAL 2026 in EZO
8月14日(金)から16日(日)の明け方まで開催されたRSR2026。今年は念願の会場から8時間の公開生放送を担当した。ブースから見えるステージ、隣接する飲食店の匂い、行き交う人たちを眺めながらの生放送は心の底から嬉しかった。私はアーティストインタビューが多く、ライブを観て、戻ってきてインタビューという工程を繰り返した。親子で遊んでいる人、一人で踊っている人、友達と乾杯している人など、とにかく「自由」を感じられるのがライジング!その中でも出会いはあった。
「7年ぶり〜!」と声をかけてくれたのは、高校生の頃に番組を聞いてくれていたリスナーさんは現在27歳。ラジオを聴いていた当時は18歳。彼女とは思い出がある。それは7年前、2019年開催のライジングで感覚ピエロのライブを一緒に見たこと。彼女はあの日のことを覚えてくれていた。初めてリスナーと一緒にライブを観た思い出は私にとっても大切なもの。「最近は聴けてないんですけど、もっちょりさんの声が聞こえてきたから会いに来たよ!」と10年前の面影を感じながらしばらく話した後に両手を振ってお別れした。
「え!?森本!?」と驚いていたのは大学時代の同級生。驚いたのはこっちのほうだ。面影が全くなかった。名前を言われてようやく分かったくらい。12年前、大学1年生の頃に同じクラスだった友人が夫婦で参加していた。神奈川県から来たらしく、なんと今年で4回目だという。私がラジオの仕事をしていることも知らず、たまたますれ違った時に声をかけてくれたそうです。
大学生の頃、ずっと片想いをしていて、「他の女の子を好きになれるわけがない!諦められない!」とカラオケで叫んでいた彼の隣にいたのは別の女性だった。ちゃんと他の人を好きになっていてよかった。
「見つけた!」と叫んできたのは小学生の男の子。両親と妹と4人で人生初フェスを楽しんでいる瞬間だった。「乾杯しよ〜!」と小学生に言われたのは人生初。彼は最近ラジオを聴き始めたそうで、私がいるかもしれないと探してくれていたそうです。この他にも多くの出会いがあった。ライブスペースで音楽と踊り、人との出会いで心が躍った。こうして夏が終わっていく。非効率の向こう側でまた再会できるようにそれぞれの道を歩んでいこう。
