
【vol.42】25年間繋いだ手
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開演前〜9年〜
2026年3月22日(日)、市立札幌旭丘高校チアリーディング部「A.H.C. MARINES」創部25周年記念公演会がカナモトホールで行われました。私が担当している番組「IAMREAL」は週に一度学校訪問をしていて、番組開始1年目の2017年から取材をしてきました。「非効率の向こう側」というこの連載は「週に1度の学校訪問は非効率じゃないか」と言われたことをきっかけに、その向こう側に何が待っていたのかを記しています。
学校や部活によっては年に一度か二度、「定期演奏会」などの発表する場があります。ただし、これは吹奏楽部や合唱部、演劇部などが行うもので、チアリーディング部での公演は聞いたことがありません。創部25年という節目で初めての公演。私は準備段階から話を聞かせてもらっていました。
高校生のチアリーディング部の大会は演技時間、2分30秒=150秒の戦い。3年間の青春を150秒にかけています。さらに相手チームも応援するチアリーディングスピリットもあり、会場は敵意ではなくリスペクトで溢れています。そんなチアリーディングの公演を約90分間。これは挑戦です。顧問の先生を始め、OGや保護者も団結し1つの公演を作り上げます。
本番では1・2年生の約30名が演技を披露します。いわゆる組体操やチアダンス、ソロパフォーマンスもありました。そして「将来チアをやってみたい中学生と一緒にパフォーマンス」や「OGとの合同パフォーマンス」といった過去と未来が交差する瞬間もありました。そのステージには見たことのある元学生の顔も。取材してきた9年間が一気に蘇ってきました。
開演後〜9分〜
鳴り止まない拍手。ステージ上に溢れる笑顔と涙。これまで取材してきたご縁で、終演後生徒の皆さんに会うことができました。第一声は「森本さーん!一緒に写真撮ろー!」でした。彼女たちにとってこの距離感でいられたことが嬉しかった。顧問でもないのに円陣を組まれ、感想を促された。キラキラ輝く笑顔を見ながらありのままの言葉を伝えていたら自然と涙が溢れていた。「チアは応援である」という当たり前のことを真正面から受け止めることができた。
2017年、初めて取材した時にインタビューした子と再会した。彼女の表情はあの日のままだったが、ちゃんと大人になっていました。この9年間を埋めるように話した時間は約9分。番組取材時間と同じ。「ずっと応援してくれてありがとうございます!これからも後輩をよろしくお願いします!」という言葉を胸に「30周年公演」に行くのを楽しみにしている。あなたもぜひ、チアの大会を見に行ってみてください!

