
【vol.37】探検!北海道大学大学院水産科学研究院!
NEW
この記事に出会ってくれてありがとうございます!FM北海道「IMAREAL」という番組でパーソナリティをしている森本優です。「非効率の向こう側」というこの記事は週に1度の学校訪問取材や私の活動を通して出会った「学生」について紹介しています。
今回のタイトル読めましたか?いや、言えましたか?まさに早口言葉のような「北海道大学大学院水産科学研究院」に行ってきた話です。
超北大生!絶賛放送中!
IMAREALでは毎月第2週に北海道大学と一緒に作っている「スクールストライク!超北大生」というコーナーがあります。大学生のイメージは湧くけど、大学院生ってどんなことしているの?大学院ってどんなところ?というのを実際に通っている大学院生に話してもらっています。環境、工業、生物、宇宙、食、など様々な研究をしている方が登場します。
10月7日に出演してくれたのは「北海道大学水産科学院 海洋応用生命科学専攻 淡水増殖研究室 博士後期課程3年」の中瀬英郁さん。ニホンウナギの性分化に関わる分子機構について研究している方でした。札幌市にあるキャンパスではなく、函館・五稜郭にあるキャンパスからお越しいただき、ウナギ愛溢れるトークを展開。養殖のウナギはほとんどがオスらしく、どうやったらメスになるのかを研究しているそうです。気になりすぎて実際に函館に行くことにしました!
これが無料!?誰でも見られる博物館!
2025年4月、水産学部のキャンパスにある「水産科学未来人材育成館」がリニューアルオープンしました。入り口にあるニタリクジラの骨格標本は迫力がすごい!写真では伝わらない躍動感があります。
水産科学未来人材育成館の展示室は「剥製」・「水産学部」・「博物館」の3つのエリアに分かれていて、トド、セイウチ、ラッコなどの実物剥製を観察できます。他にも、それぞれの学科の研究内容を紹介、体験できるコーナーもあります。なんとこれが誰でも無料で見られるなんて・・・。すごいぞ北大!
いざ!ウナギの秘密基地へ!
「本当に来てくれたんですね!」と笑顔で迎えてくれたのは番組に出てくれた中瀬さん。やはり「ホーム」ということもあって、スタジオの時よりも朗らかな表情でした。どんな設備を使って、どういう研究をしているかを一通り見せてくれました。
卵、生まれて数日、数週間、数ヶ月、数年のウナギがいました。どのタイミングでどんな餌を与えたら養殖でもメスのウナギが生まれるのか。この研究は日本でもトップレベル、最先端を走っているらしく学生が何代にも渡って受け継いできました。各地からの視察もあるそうです!
水産科学院では、ウナギだけでなく他の魚も研究しています。港湾エリアにあるキャンパスなので敷地も広い。研究するための設備がしっかり整っているので「この研究をするために北大に決めました」という言葉に納得します。すぐに成果が出るか分からない、未来を変えないかもしれない。だけど、生活を変えるかもしれない。地球を良い方向に進められるかもしれない。そんなワクワクが詰まった場所でした。もしかたら研究というのは「非効率」なものかもしれません。それでもやる、続ける意味と価値を目の前で感じることができました。
最後に中瀬さんに「ウナギの魅力ってなにですか?」と聞いたところ、こう答えてくれました。
「掴みどころがないところですね!」

