
【vol.30】"逆"学校訪問
内に呼ぶラジオ
この記事に辿り着いてくれてありがとうございます。FM北海道でラジオパーソナリティをしています。森本優です。「非効率の向こう側」というタイトルのこの記事では、私が担当しているラジオ番組「IMAREAL」で行っている学校訪問企画で出会った学生、そこで感じた出来事を記しています。ありがたいことにIMAREALは2025年3月で9年目を迎えました。
番組が始まると決まった時に、10代 / 学生にラジオに出会ってもらうために週に一度学校に行くことを「非効率」と言われたことは今でも忘れません。そんな非効率の種を植え続けていたらここ数年で花が咲くようになりました。
2025年4月4日、9年目を迎えた「IMAREAL」は新しい企画を始めました。題して「学生パーソナリティ」!これまでも学生を対象に、スタジオ見学や一部コーナーに出演してもらうなど、番組を一緒に作ることをコンセプトに制作してきました。今年度から始めた「学生パーソナリティ」はその言葉通り、私、森本優と一緒に、生放送の番組パーソナリティとして出演するという企画。メッセージや楽曲の紹介、一部コーナーを担当してもらうなど、本物のラジオパーソナリティと同じことをやります。
「学生パーソナリティ」1人目として出演してくれたのは、札幌西高校放送局2年生「こっちゃん」。彼女とは学校訪問 / お昼の校内ラジオ企画を通して出会っていました。その際、将来の夢が「アナウンサー」と話をしてくれていたので、今回オファーしたところ快諾してくれました。
当日までに何度かやり取りをしていざ本番。メッセージ紹介も曲紹介も完璧!時には私に何気なく質問を投げかけるなど、その自然さに圧倒されました。放送中にも友達や保護者、OB・OGからたくさんの応援メッセージが届きました。これまで日常的にラジオに触れていなかったこっちゃんからは、翌日「ラジオが大好きになりました!」と連絡がありました。
実は放送中に「私も / 僕も学生パーソナリティをやりたい!」と3名から連絡が来ました。こっちゃんのラジオは人を動かしたのです。普段は学校に行っている番組に、これからは学生にも来てもらう。第二形態とも呼べる"逆"外出系ラジオをお楽しみに!
外に向かうラジオ
週に1度の学校訪問のオファーは日々届きます。今回は私が番組の中継リポーターをやっていた際に出会った方からでした。娘さんがいる「中学校の吹奏楽部がクラウドファンディングをしているので紹介して欲しい!」という内容でした。古くなった楽器の買い替えをしたいのだけど部費だけでは足らず、地域の協力が必要な状況…ならばと向かったのが江別市立野幌中学校。初めての訪問でした。江別は「レンガの街」ということもあり、校舎の一部にレンガが使われている風情ある学校でした。
吹奏楽部は2・3年生だけで34名。訪問した日は1年生向けの部活動見学の日でした。こないだまで小学生だった1年生に、優しく丁寧に接する先輩たちの表情はとても柔らかく、それだけで良い部活なのが分かった。インタビューしたのは部長と番組のリスナーでもある学生の2人。それぞれが部活への想い、学校生活の思い出、これからの目標を語ってくれた。そしてクラウドファンディングの呼びかけをした後、吹奏楽部の演奏(PARADISE HAS NO BORDER / 東京スカパラダイスオーケストラ)を披露して終了。radikoタイムフリー機能で間に合う方はぜひ聴いてくださいね!
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