【vol.2】36年ぶりの"北海道インターハイ"
この「非効率の向こう側」を書いている2022年ある冬の日
「スラムダンクの映画見た?」と7人に聞かれた。
「絶対に何も言わないでください」
映画「THE FIRST SLAM DUNK」の公開から数日
許されざる"ネタバレ"を鉄壁のディフェンスで阻止している。
私は中学高校とバスケットボール部だった。
小学校6年生の春、身長が人より少しだけ高かった。
それだけの理由で誘われたバスケットボール。
言葉通り"夢中"になった。
中学校の時は朝5時に学校に行き、夜遅くまで練習する日々。
思っていたほど身長は伸びなかったが
人生の糧となる成長を体験できた。
(この時期の話はまた別の記事にでも。)
時は過ぎ高校生になった森本少年。
自分の代になり掲げた目標は「県大会出場」である。
忘れもしない最後の夏、
インターハイ全国大会予選の3回戦まで駒を進めた。
対戦相手は高知県では名門の「明徳義塾高等学校」。
2m越えの外国人留学生が3人いた。
もう1度言う。
2m越えの外国人留学生が3人いた。
勝ち目など無い。
ただその大きな壁に真正面からぶつかることに意味があった。
全国大会出場を目標に「掲げられる人/学校」はどれほどあるだろうか。
各県に4校程くらいか。
その熾烈な争いを制した各県の頂点がさらに向こう側を目指す。
私はその山さえ視界に入っていなかった。
2023年に36年ぶりの北海道インターハイが開催される。
全国予選で勝ち抜いた都道府県の代表校が北海道に集結するのである。
出場する学校はもちろん全国レベルの学校の試合を見られるだけでも大きな経験になるだろう。
そして私は知る。
この高校総体の運営にも学生が多く関わっていることを。
学生の時は自分が主役。
感謝する範囲は家族や顧問、せいぜい友達。
運営の人たちの名前や顔は1人も覚えていない。
この文章を真顔で打っている自分に心底失望した。
そんな私が令和5年度北海道高校総体のアンバサダーに任命された。
さらに私の担当番組「IMAREAL」は応援番組に選んでいただいた。
選出理由は「毎週の学校訪問を通して学生のリアルな声をラジオから届け続け、エールを送っているから」。
中学校2年生の学級委員長ぶりの重責である。
だがここで問題発生。
先述したように私は高校総体の歴史を何も知らない。
そこで出会ったのが「北海道高校生活動推進委員会」。
各学校から選ばれた生徒たちが「北海道の高校生たちがどんな活動をしているのか」をPRする目的で活動しています。
彼らが中心となって北海道インターハイも盛り上げていくのだ。
自分ではない誰かの舞台の準備をする。
その役割を率先して担う学生を心から尊敬した。
2023年の夏までに「夏・秋・冬・春」と4回イベントが行われる。
私は11月に行われた「秋フェス」に参加した。
ここでは高校総体について学ぶことができたり、札幌市内でビラ配りをしている学生に中継を繋いだり、札幌白石高等学校吹奏楽部による演奏があったりと盛りだくさんの内容だった。
Youtube LIVEで配信されたこの模様はアーカイブでご覧ください。
来年2月頃には冬イベントも予定されています。
「2023年は高校総体全国大会が北海道である」
これだけ覚えておいてください。
"夏"はもう始まっている。