【旭川】旨さに感動!!極上のしおラーメン3選
※この記事は2023年4月のasatanサイトで掲載したものです。
ますます旨さを増している旭川のラーメン。
中でも進化が目覚ましいのは「しお」ではないかと感じている筆者であります。
その事実を改めて確認すべく、この春のラーメン店めぐりでは「しお」狙い。
旨さ確信の瞬間をレポートします。
※情報は取材時のものであり、現在、料理の内容や価格が変更されている場合がありますので予めご了承ください
らーめん 三日月
この店の「塩」はうまい。とんこつをベースにした、店主の思いがカタチになった逸品を、何ならそのまま当特集で紹介してもよいのだが、それを上回るインパクトを放つ「塩」がある。
それがこの「辛しおらーめん」だ。
味の決め手は、塩ラーメンにトッピングした「辛みそ」にある。
まずは、辛みその溶けていないピュアな部分を味見。
うんうん、(辣油が散りばめられてるが)豚骨のコクと旨味がたっぷりの、いつものおつゆ。口当たりは穏やかで後を引く旨さ。
そして、辛みそをちょっと味見してみれば、ちょっとおどろき。
辛みそという位だからもちろん辛いが、その辛さがおつゆのコクがいっそう豊かに膨らみ、かつ洗練もしている。同時に、おつゆのコクが辛みその持ち味をすっきりと引き立てるという、とんこつ出汁と辛みその何という相性の良さ。
辛塩ラーメンはこれまでに他店でも頂いたことはあるが、こういったタイプは自身お初。
後引く旨さにレンゲが止まらない。
おっと、夢中になって、おつゆが先になくなりそう(笑)
辛さは、ちょい辛とかピリ辛といったレベルかと。余程に苦手なお方でない限り、難なく味わえそう。
そのおかげで、麺もするする食べ進む。
メニュー表の「辛しおらーめん」の部分には、「こんなの初めて!の声が一番多い」との添え書きが。
筆者も、まんまとそのひとりになった訳だ(笑)
- 住所
- 旭川市3条通22丁目 西屋ビル1F
- 電話番号
- 0166-35-1510
- 営業時間
- 11:00~15:00 / 17:00~20:00
- 定休日
- 月曜
麺屋 秘蔵
ラーメンを食べ歩く、かつ塩が好みという方々には、もう十分すぎる程に知られていようが、この記事においては、やはりリスペクトせねばならない一杯がある。それが麺屋秘蔵の「ゆずネギしお」だ。
筆者は、初めて食べたときには衝撃を受け、以来何度もリピートしている。
ちなみに、この店ではいつも「こがし味噌」とどっちにしようか死ぬほど悩む筆者でもある(笑)。
まずは、まだ食べたことがない、というお方のためにひと言。
ゆずと言っても、柚子をぎゅ~っと絞った「酸っぱ!!」という味ではない。ということをお断りしておいて、以下このラーメンの魅力を綴りたい。
ひと口。うーん、いつもながらまろやかなおつゆ。
舌に旨味を残しつつ喉元をすぎると、ほんのりと香るゆず。
筆者の印象としてはそんなストーリーなのだが、ともかくはその柑橘感はクリーミーな塩のおつゆをいっそう味わい深いものにしている。
添えられた白髪ねぎ、紅生姜といった薬味も味わいの名脇役に。
おつゆはちじれの少ない麺にもよく絡み、旨さをどんどん口に運んでくれる。
白濁したおつゆは、口当たりややまったりとしているのだけれど、穏やかに口に馴染むので、食べ飽きするということがない。
食べ進むうちラーメンは、とろっとしたチャーシューから、ネギや紅生姜など薬味から、溶けだした旨味や香りを伴って、どんどん美味しくなっていく。
上画像は、丼を持ち上げ、おつゆを飲み干す5秒前。
麺屋 秘蔵
- 住所
- 旭川市8条通7丁目2741-12 ロータリービル 1F
- 電話番号
- 0166-26-4844
- 営業時間
- 11:00~20:00
- 定休日
- 不定休
麺屋あさひ
さて、こちらも「ゆず」を活かした塩ラーメンなのだが、これがまた、前掲のものとは全くタイプが異なる。ご注目あれ。
輝く黄金色のおつゆ。
また、透明感あるこの塩のおつゆに、これが古くからある旭川の塩ラーメンのスタイルと思う方もいらっしゃるのでは。
ともかく、まずはおつゆをひと口。
おおっ、熱した油がのって、おつゆは熱々だ。
もともと酒の味わいを表現するために使われた「淡麗」という言葉。
「さっぱりとしていて癖がないこと」を意味する。
てなことを照らし合わせながら味わってみれば、あ、このおつゆはまさにそんな感じかな。
出汁は濃過ぎず薄過ぎす、その加減はお見事。
なので、出汁が塩の旨味を活かし、あるいは、塩が出汁の香味を引き立てたか、口の中は香ばしく雑味のないコクに満たされる。
味を締めているのは、やはり「ゆず」か。
よく見ると、麺や具の合間に、微細に刻まれたゆずが見え隠れしている。
さらに、このつゆで麺を味わってみれば、なんと・・・
あ、麺がうまい!!
率直な感想だ。麺の味がする。それすなわち素材感、素材味だ。
思うに、おつゆが淡麗だからこそ。これは発見だ。
麺はしこしこと喉越しもよい。
自ずと食べ進むテンポが軽快になる。
終盤には、溶けた海苔やら卵からこぼれた黄身、風味良い麺の余韻が混ざり合って、おつゆは得も言われぬ旨さに。
もう完つゆ必至。
ラーメンって、味わいに起承転結があるよね。だから面白い。
- 住所
- 北海道旭川市豊岡15条7丁目4-1
- 電話番号
- 0166-76-6074
- 営業時間
- 昼11:00〜14:30 L.O
夜17:30〜20:00 L.O - 定休日
- 月曜・隔週火曜
うま塩後記
いかがでしたか。
今回紹介した3杯は、どれも昔を知る者にはまるで別次元の旨さ。作り手の情熱には、ただただ感服するばかり。
普段は醤油派、味噌派というアナタも、たまにいかがだろうか。
ラーメンを食べる楽しさが広がること請け合いだ。