北海道新聞2023年7月12日（水）に 映画「カムイのうた」に関する記事が掲載されました。
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「カムイのうた」ハリウッドに＊東川町製作＊来年の映画祭招待
【写真説明】主人公テルが伝統楽器ムックリを演奏する「カムイのうた」のシーン（東川町提供）
【東川】明治のアイヌ文化伝承者、知里幸恵の生涯を題材に町が製作を進める映画「カムイのうた」が、２０２４年に米国ロサンゼルス市ハリウッドで開かれる国際映画祭に招かれることが決まった。
作品を出品する映画祭は「GLOBAL STAGE HOLLYWOOD FILM FESTIVAL」。日本など世界各国の映画作品が招待され、ハリウッドの有名な映画館チャイニーズ・シアターで上映会などが開かれる。「カムイのうた」の出品に先立ち、町は今年１０月の同映画祭に、アイヌ民族が旭岳で行う山開きの儀式を取り上げた映像作品「ヌプリコロカムイノミ」を出品する。町は今後、海外での上映や映画祭への出品を増やしていく考えだ。
菅原浩志監督は「先住民の権利への意識は海外の方が進んでいる。映画を通してアイヌ民族の過去や歴史、現状を知ってほしい」と話している。菊地伸町長は「海外での上映が増えれば国内での関心も高まるはず。他国にも出品や上映が広がれば」と期待する。
同作は９月の完成を目指しており、同月には町内や登別市内で上映会を開く。１１月に道内で先行公開し、１２月に全国の映画館で上映を始める予定だ。（和泉優大）
北海道新聞 2023年7月12日（水）掲載