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【札幌市電】引退車両を往年の色で送り出すプロジェクト!

【札幌市電】引退車両を往年の色で送り出すプロジェクト!

皆さんは普段から札幌市電を使っていますか?札幌市中心部を走っているので、通勤・通学はもちろん、観光の際も便利な札幌市電。2015年12月に札幌市電の新規区間(西4丁目~すすきの)が開業(ループ化)したことで、使い勝手も向上し年間の利用者数は前年同時期と比べて1日あたり2000人以上増加したそうです。乗らずとも、走っている姿をみるだけで、ローカルな雰囲気を味わえるのも魅力ですね。

そんな札幌市民に愛されている札幌市電ですが、最近面白いクラウドファンディングを発見しました!その名も【札幌市電リバイバルカラープロジェクト|引退車両を往年の色で送り出したい】というプロジェクト。

往年の色?なんだろ??そもそも鉄道や電車についてあまり詳しく無いので、プロジェクト名だけ見てもどんなクラウドファンディングなのかイメージできませんが、とても興味深々なので、ちょっと調べてみました!

札幌市電のデザインの移り変わり

いぶし銀のようなM101号車が引退して1年半

札幌市電の車体デザインやカラーリングは年代によって変わってきましたが、やはり札幌市電といえば、ツートンカラーが代表的なイメージですよね。ちなみに札幌市電の人気車両はとして60年にわたって人々に愛された「M101号車」という車両だそうです。


M101号車

実はこの車両令和3年(2021)秋に引退して今はこの姿を見ることができません(泣)子供の頃から札幌市電といえば、この形とカラーリングに慣れ親しんできたので、もう見られないと知ると、なんだか急にセンチな気持ちになります。

「札幌スタイル」ってご存知ですか??

ところで札幌市電の「札幌スタイル」ってご存知ですか?札幌市電の中で、昭和33年(1958)から昭和36年(1961)にかけて製造されたこれらの車両は「札幌スタイル」とも呼ばれているそうです。

丸みを帯びた形と曲面ガラスの正面一枚窓が特徴で、札幌スタイルのデザインテイストは、その後に登場する連接車や、地下鉄南北線の初代車両にも影響を与えたと言われています。札幌スタイル車両は、何度かにわたって車体が改造されてきたため、見た目がデビュー当時とは大きく異なっています。


昭和39年(1964)243号車の初期の姿(札幌市公文書館所蔵)


昭和53年(1978)バンパー下に開口部があった赤帯時代の243号車(写真提供/早川淳一さん)


昭和61年(1986)白帯時代の243号車(写真提供/早川淳一さん)


現在の243号車


「243号車」が来年春に引退予定


その「札幌スタイル」のうち、来年春に引退予定なのが「243号車」という車両なのですが、今回、北海道鉄道観光資源研究会が主体となり、60年以上に渡って札幌の街を支えてくれたことへの感謝を込めてこの車両を往年のツートンカラーに塗装して走らせよう!というプロジェクトが立ち上がったとのこと。

北海道鉄道観光資源研究会とは
事務局札幌市。社会人を中心とした鉄道ファン94人で構成する団体。メンバーが趣味で培った知識、知恵を出し合い、全道各地の鉄道や遺構の活用、保存について調査研究を行なっています。これまでにもREADYFORを通して「北海道初の電車『赤電』を残したい」「往年の『特急おおぞら』を国鉄色で未来へ」などのクラウドファンディングを成立させてきました。
公式サイト
Facebookページ

なるほど!それで今回のクラウドファンディングにつながっているわけか。だんだんわかってきました。笑早速クラウドファンディングサイトを覗いてみると、なんとこのクラウドファンディングの代表者が、MouLa HOKKAIDOのモウラーでもあり「もうらの村」の住人でもある、和田哲さんではあーりませんか!笑

早速和田さんに詳細を聞こうと連絡したところ、何やら記者発表する!とのことだったので、私も急遽記者発表に行ってきました!

記者発表当日の様子

記者発表の場所は、札幌市交通事業振興公社 電車事業所(札幌市中央区)。当日は小雨が降ったり止んだりの肌寒い日でしたが、各報道関係者の方が朝からたくさん集まっていました。


今回の記者発表は、来春引退予定の主役「243号車」の前で行われるとのことで、所定の場所で車両が着くのを待っていたら、颯爽とやってきました!!これが「243号車」です!!


おおおお〜〜〜!、こうやって近くで見ると迫力あります!!!これが引退するのか〜と思うと、にわかファンの私でも残念な気持ちに包まれます。

記者発表では、今回のプロジェクトの代表である和田哲さんと、北海道鉄道観光資源研究会の永山代表が「243号車」の前に立ち、それぞれにプロジェクトにかける意気込みをお話しされていました。


(左)永山代表 (右)和田哲さん


プロジェクトの説明をする和田さん


クラウドファンディングの紹介


せっかくなので、クラウドファンディングのご紹介を。

●第1目標金額:
 550万円(READYFORへの手数料含む)
●実現すること:
 2023年8月頃までに1両(243号車)を旧標準色のツートンカラー(ワンマンカー白帯入り)に塗装し、
 来年春の引退まで営業運転する。
 ※もしも、それを超えるご支援をいただけた場合にはセカンドゴール(600万円の予定)を目指し、
 達成の場合は期間の途中でワンマンカーの帯色を赤に変更いたします。

クラウドファンディングの応援はこちらから!

鉄道ファンの方はもちろんのこと、札幌市電にお世話になった方や、自分はあまり使っていなかったけど、でも市電には愛着があるな〜という方まで気になる方はぜひ上記クラウドファンディングページをご覧ください。素敵なリターンもたくさんそろっていますよ!


この記事を書いたモウラー

編集長

aotona

MouLa HOKKAIDOの編集長です。
北海道各地のリアルでフレッシュな情報を⽇々発信していきます。
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