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【JR】旭川を走る車両図鑑 '22最新版

【JR】旭川を走る車両図鑑 '22最新版

※この記事は2022年8月のasatanサイトで掲載したものです。

例年、「電車」特急系から通勤系、そして「気動車」特急から一般形、さらにディーゼル機関という順で紹介(情報誌なんかでも大体特急から始まる)しているので、たまには逆に掲載してみます。実は気動車、とくに機関車オシ。

気動車

ディーゼル機関車

DF200形


愛称「レッドベア」。クマといえばクマ?な感じがする、丸みある力強い体型。

北旭川駅・旭川駅間の宗谷本線、及び旭川駅・札幌ターミナルを結ぶ函館本線で運用される。
秋~冬期間は臨時として、北見からやってくる特産の玉ねぎを満載にして本州へ向かう通称たまねぎ列車で運用。北見からの列車は石北本線で新旭川駅を経由して北旭川駅着。札幌ターミナル方向へは、前述と同じルートで南下する。

DE15形


ラッセル式ディーゼル機関車。前後にラッセルを連結し除雪車に運用されるほか、夏期は美瑛・富良野〜旭川を走る観光列車ノロッコ号夏期やクルーズトレイン「ロイヤルエクスプレス」に運用。
上は原色。下はノロッコ号ペイント。ロイヤルエクスプレスには鮮やかな黄色に塗装された車両が。


一般形

キハ40形

こうしたリスト的記事は、本来は当たり障りなく全ての車両を羅列すべきなのだろうが、当記事は個人の趣味も大いに認められる(のかな?)ので、一般形気動車には何たってコレをいの一番に紹介したい。

筆者のお気に入りの国鉄型(JRの前身「国鉄」時代から走っている)気動車がキハ40形。しかし、これが絶滅危惧種ともいうべき存在になっている。


というのも、昨年春に引き続き、この春のダイヤ改正を機に、多くのキハ40形が退役し、寂しい限り。
理由は車両の老朽化。近未来的には全てが退役するのだろうが、退役した車両を引き取って運用しているローカル鉄道もあるわけで、数量でいいからJR北海道さんも何とかご配慮願いたいものである。国鉄系として残せば、それなりに価値があるかも。

で、キハ40。昨年春の宗谷本線から撤退、今年の春は石北本線(旭川管内)からもほとんどが。今は石北本線でごくわずか、そして函館本線で数便が走るのみ。


H100形


これが前傾のキハ40に打って変わって登場した新型の電気式気動車(ディーゼル・エレクトリック車)だ。'21年旭川デビュー、まだピカピカ。
宗谷本線、石北本線に運用されている。


上は、東旭川-桜岡間で撮ったもの。長年キハ40が走っていたところにこの車。風景が変わった。
地域の人々は二度見したかもしれない(笑)。

キハ54形500番台


再び国鉄型の登場だ。といっても国鉄時代末期のもので、前傾キハ40形よりは幾分新しい。
裁断機でバーンと割ったような扁平な顔つきが、なんとも味がある。また、ステンレス製軽量車体がいかにも機械な風合い。

函館本線、宗谷本線、石北本線に運用され、たまに、キハ40形との2両編成(筆者は国鉄コンビと呼ぶ)を見かけることがある。
ちなみに、深川から留萌方面へドライブの際、見かける列車はこれである(留萌本線で運用されるのはコレだけ)。

キハ150形0番台


もっぱら富良野線(旭川ー美瑛ー富良野)に運用される車両。というか富良野線でしか走っていない車両。
※新旭川駅あたりで待っているとこれの回送は見ることができるけど


ボディカラーは2種存在する。
ひとつは、ドアと窓下の太いラインに富良野イメージ(ラベンダー)にちなんだ薄紫、そして窓の上の細いライン萌黄色(JR北海道のコーポレートカラー)を配したもの。
もうひとつは、上の配色を逆にしたもの。

2両連結の場合、同色で2両、色違いで2両と、様々なバリエーションが。
また、西神楽駅と千代が丘駅では列車交換があるので、運が良ければ上下線に色違いが並ぶという光景が拝める。

特急系

キハ183系


「特急オホーツク」として札幌〜網走、「特急大雪」として旭川〜網走に運用。いずれもハイデッカー仕様(客室の床を高くして車窓の景色を見やすくした、観光に適した構造になっている)グリーン車含む4両編成。

この車両も前傾のキハ40形とともに、筆者が愛して止まない国鉄型車両である。
しかし、これも古い。


ボディのところどころで塗装が剥げ落ちている。
もう古いから修繕に金をかけないようにしている、という訳ではないと思うが、ちょっと可哀想。
ま、それだけに愛情も深まるというもの。

そんな中、今年、このキハ183系にニュースが。
今年、石北本線が全通90周年を迎えたことを記念し、運用中のキハ183系の1号車と2号車(グリーン車)に昭和61年デビュー当時のカラーを施したキハ183系復刻塗装車両が登場。GWにイベント運行と相なった。


以降もその1号車、2号車はそれぞれ特急「オホーツク」「大雪」で運用されていて、それを撮ろうと待ち構える撮り鉄さんがちらほら。運行日や運行列車の計画は公表されておらず、JR北海道によれば「当日のお楽しみ」らしい。

キハ261系0番台


「特急宗谷」として札幌〜稚内「特急サロベツ」として旭川〜稚内で運用。
鮮やかなブルー、側面に黄色のアクセント。ちょっとプラモっぽいスタイルに愛嬌を感じる。

で、これが走る宗谷本線。特急は本来、このキハ261系0番台の独壇場であったが、昨年からちょっとスペシャルな、261系5000代 多目的特急車両 「はまなす」編成・「ラベンダー」編成が登場。特急宗谷の一部、特急サロベツの一部を代走している。
※現在は 「はまなす」編成のみ


261系5000代 「はまなす」編成


261系5000代 「ラベンダー」編成 現在は富良野ー札幌「ラベンダーエクスプレス」として運行中

どちらもグリーン車なしの5両編成(詳しくいうと4両+増結1両という言い方をしている)。
全車両Wi-Fi完備・全座席コンセント利用可能。増結1号車にはフリースペースも。

電 車

通勤系

721系


札幌〜旭川間、滝川〜旭川間で運用。片開き式3ドア、3両編成。

一度に多くの乗降客に対応できるよう、1両に3基のドアがついている都会によくあるデザイン。札幌圏ではお馴染みの車両だ。

特急系

789系1000番台


「特急カムイ」として札幌〜旭川に運用。5両編成。
最高時速120km/hで、旭川〜札幌を1時間25分で結ぶ。


「特急ライラック」として札幌〜旭川に運用。グリーン車を含む6両編成。旭川を走る列車(貨物を除く)では最も長い。
こちらも「カムイ」同様に札幌までの所要時間は1時間25分。

編集後記

さすが4つの路線(函館本線・宗谷本線・石北本線・富良野線)が乗り入れる鉄道のまち旭川。線路の上にはバラエティーに富んだ列車の表情がありますね。
列車の音が聞こえたら、何が走ってくるか、ちょっと振り返ってみませんか。


この記事を書いたモウラー

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