【2026年 札幌】 LOUDNESS(ラウドネス)結成45周年記念ライブ Zepp Sapporo公演レポート

【2026年 札幌】 LOUDNESS(ラウドネス)結成45周年記念ライブ Zepp Sapporo公演レポート

1981年、1stアルバム「誕生前夜」で衝撃的なデビューを果たした本格的な国産へヴィメタルバンド「LOUDNESS(以下、ラウドネス)」。メンバーチェンジを繰り返しながらも45年間一度も解散することなく国内のみならず広く海外でも活動を継続してきた。5月15日(金)に札幌で開催されたデビュー45周年を記念したライブ「LOUDNESS 45th Anniversary Tour 2025-2026 Chapter3LOUD CRAZY LOUD」(札幌公演)の模様をレポート。

共に年齢を重ねてきたオールドファンが集結!

会場のZepp Sapporoは満席。集まったファンの大半は40代後半から60代と思われるラウドネスと共に年齢を重ねてきたオールドファンたちだ。地元北海道のファン同士ということで顔見知りも多いようだ。会場のあちらこちらで和気藹々と談笑している。ハードロックのライブ会場ではあるがとても和やかな雰囲気だ。


会場のZepp Sapporoには開場前から長蛇の列が続く


ライブ会場には立派な花が贈られていた


会場は満席、道内各地から多くのラウドネスファンが集まった

札幌に爆音轟く!

19時、いよいよ開演がアナウンスされる。会場が暗転しオープニングSE「Rising Sun」が流れ始めると、場内は割れんばかりの大歓声。40周年記念アルバム「我武者羅」に収録され、ここ最近のラウドネスのライブでよく使われている重厚で勇ましい行進曲のようなこのSEに、否が応でもオーディエンスは高揚する。

ステージから会場に向けて放たれる強烈な光線の中、メンバーが順々に配置につく。リーダーでギタリストの高崎晃の恐竜の咆哮を思わせるようなアーミングにヴォーカルの二井原実のシャウトが重なる。

45周年記念ライブの1曲目は「Loudness」(1stアルバム「誕生前夜」より)から始まった。これぞラウドネスのライブ、瞬く間に圧倒的な音圧が場内を支配する。


眩しい閃光とともにラウドネスの演奏が始まると観客は総立ちになり大歓声があがった


1曲目の「Loudness」(デビュー曲)で息の合ったユニゾンプレイを披露


ラウドネスのフロントマン二井原実(ヴォーカル)


高崎晃の強烈なギターサウンドにファンは歓喜する


長年の相棒、山下昌良(ベース)と高崎晃(ギター)


そして札幌出身の鈴木政行(ドラム)

45年間の歴史を飾った名曲の数々が演奏される!

オーディエンスが総立ちで大声援を送る中、1曲目「Loudness」の演奏が終わると、すぐに2曲目「Heavy Chains」(5thアルバム「Thunder In The East」より)の演奏が始まった。本格的なアメリカ進出を飾った、ある意味、世界デビュー第一弾アルバムからの選曲はオールドファンにはたまらない。

「Heavy Chains」の演奏が終わると、二井原の短いMCを挟み、3曲目「The Wind of Victory」が演奏された。この曲は2001年に第一期オリジナルメンバーが再結集し、古巣のコロンビアからリリースされた15枚目のアルバム「輪廻転生」に収録された曲だ。

ライブ冒頭からバンドの長い歴史の中で転機となったアルバムの中から、代表曲が3曲立て続けに演奏され、胸を熱くしたファンがほとんどだっただろう。


結成45周年を迎えたラウドネスの第一期オリジナルメンバーたち


エネルギッシュなパフォーマンスはラウドネスの真骨頂


45年の時を経てバンドサウンドはますますヘヴィに


全身から気を放つ高崎のギターは圧巻だ


日本が世界に誇るロックギタリスト高崎晃

続いて「Pray for the Dead」「This Lonely Heart」「Rock’n’Roll Gypsy」「Let It Go」と、前人未到のアメリカ進出を果たした時代の曲が次々と演奏される。まるで当時バンドのリーダーでドラマーだった樋口宗孝(故人)の魂へ捧げるかのように、ラウドネスの演奏はどんどんスピードを上げて疾走していく。

オーディエンスもそれに応えて拳を振り上げ合唱する。なんという会場の一体感であろうか。これが45年間歩みを止めなかったバンドとファンの絆なのだろう。曲間のMCで二井原が言った「全国各地をツアーしているが、毎回札幌が一番盛り上がります!日本一ですっ!」。これに高崎も「すごいっ!札幌すごいっ!」と付け加える。オーディエンスの大歓声があがった。


二井原のエモーショナルなヴォーカルも健在


長年に渡ってバンドを率いてきた高崎晃


ファンにとっても晴れがましい45周年記念のステージ

これぞラウドネスの大和魂!

「Stand or Fall」「大和魂」「日本の心」最新作「我武者羅」(29thアルバム)から3曲、続いて「Rain」「Cyber Soul」「Power of Truth」と、樋口宗孝(故人)の後任ドラマーとして鈴木政行が2009年に正式加入した後に発表された曲が演奏された。

鈴木は2018年に脳梗塞を発症、療養のため一時活動を休止したが(その間ラウドネスはサポートドラマーを立てて活動を継続)、懸命のリハビリによってバンドに完全復帰している。今回のライブでは全編に渡って、とても脳梗塞を患ったとは思えないほどの激しいドラミングを披露した。今でもリハビリとトレーニングを毎日継続しているといい、これまで血の滲むような努力の日々であったことは想像に難くない。

それでなくてもヘヴィメタル系のドラムはアスリート並みの強靭な身体能力が求められる。並大抵のことではない。ラウドネスのドラマーとして奇跡の復活を果たした鈴木をファンの誰もがリスペクトしていることだろう。そして、彼の活躍は、これからも療養中のミュージシャンや病と闘う多くの人々に勇気を与え続けるだろう。札幌は鈴木の出身地でもある。この日も地元のファンからたくさんの熱い声援と拍手が送られていた。


樋口宗孝(故人/元リーダーでドラマー)の魂はいつも彼らと共にある


2009年にラウドネスに加入し、すっかり定着したドラマー鈴木政行

ライブ終盤もラウドネスの勢いは止まらない。「The End of Earth」「Crazy Night」、ラストナンバー「Metal Mad」まで往年の名曲をたたみかける。オーディエンスの合唱も最後まで続いた。なんと熱いライブであろうか。ラストナンバーの演奏を終えても、当然熱狂の余韻はおさまらない。

アンコールに応えてラウドネスが再びステージに姿を現すと会場は狂喜の大歓声に包まれた。「一緒に歌いますよ〜っ!」と二井原が叫ぶと「Crazy Doctor」「In the Mirror」「S.D.I」とアップテンポな定番曲が3曲続けて演奏された。45年を経ても変わらないエネルギッシュなライブパフォーマンスには驚かされるが、とくに圧巻なのはやはりギターの高崎晃だろう。髪を振り乱し汗を飛ばしながら1曲1曲全身全霊を込めたギタープレイには毎回感動する。

ラウドネスを率いて、世界を股にかけて活躍しているギタリストでありながら、気心の知れた日本のファンの前でも常に全力のパフォーマンスで臨む姿は本当に素晴らしいし、日本人として誇らしく思う!


アンコールに応え再び登壇したラウドネス


さらにパワフルに歌い上げる二井原


惚れ惚れするような高崎のテクニカルで美しいギタープレイ


山下昌良の重低音ベースが唸る


2時間たっぷりファンも熱唱したラウドネスの札幌公演


45周年を飾るにふさわしい素晴らしいライブだった

ファンとともに目指す50周年!そしてその先へ!

まさに目一杯のラウドネスの結成45周年を記念するライブだった。二井原が語った「実に45年ですよ、(一度も活動を休止せず)こんなに長く続いているバンドはそうそう無いです。皆さんの応援があったからこそだと思っています。あらためまして本当にどうもありがとうね。あと5年、10年ぐらいはいけそうな気がします。札幌(北海道)の皆さんも5年、10年一緒に汗をかいてロックしようじゃありませんか!よろしく〜っ!」。

あらためて凄いバンドだなと、この日、会場にいた誰もがそう実感したであろう。これまでと同じように、我々はラウドネスと一緒にロックしながら年を重ねていくんだ。そんな思いを胸にファンたちはそれぞれの家路についたに違いない。5年後の結成50周年記念ライブが今から本当に楽しみだ。


感動のカーテンコール 45年間ありがとう!50周年も楽しみにしてます!



この記事を書いたモウラー

モウラー

AkiraTanisugi

函館在住のフォトグラファーです。土方歳三の肖像写真を撮影した写真師・田本研造をルーツにもつ百年写真館を営みながら、北海道の歴史やアイヌ文化をテーマにカメラとともに旅をしています。かつて婦人生活雑誌の大手出版社で社カメをしていた経験を活かしたくモウラーになりました。音楽はハードロックが大好きです。取材のご依頼などございましたらお気軽にご連絡ください。よろしくお願いします。