【夏登山のススメ】三角山に登って小別沢まで縦走してみた【札幌】
昨今のアウトドアブームもあって、今年は登山に挑戦してみよう!と考えている方も少なくないはず。でもなんか登山って大変そうだし、道具を一式揃えるほど気合が入っているわけでもなく。。。今回はそんなあなたにぴったりな登山を紹介します!まずはお手軽に登山をやってみたい!と考えている方はぜひ参考にしてください。
三角山ってご存知ですか?
標高311mの隠れた人気マウンテン!
札幌には気軽に登れる山がいくつかありますが、その中でも札幌市西区にある「三角山」は登山初心者には超おすすめ!道も整備されているので、子供から高齢者の方までマイペースで登山を楽しめます。分岐ごとに標識やベンチが置かれ、勾配や距離によってルートを組み合わせられるのも人気の理由。ゆっくり登っても山頂まで1時間弱なので、登山したい!と思ったらすぐに出かけられるのも魅力のひとつです。
登山口はどこがおすすめ?
無料駐車場&トレイがある「山の手入口」が人気
三角山には「宮の森入口」「小別沢入口」「山の手入口」の3つの登山口があります。このうち、おすすめは無料駐車場とトイレがある「山の手入口」です。近くに「宮の森入口」もあるので、無料駐車場やトイレが必要な場合は間違わないように注意してください。(意外と迷いやすい)
無料駐車場はトレイに向かって左側にあります。台数は15台なので休日は(たまに平日でも)午前10時くらいから満車になります。
駐車禁止エリアもあるので要注意!
トイレに向かって右側が駐禁エリアです。駐車場の並びなのでうっかり停めちゃいそう。間違いやすいので要注意です。
多彩な登山ルートが楽しめる三角山
三角山は、3つの登山口があるほか、散策路が複数あるため、その日の気分や、体調に合わせて様々なルートで登ることができます。各分岐にはMAPや標識がありますが、たまに標識がない分岐もありますので、初めて登る際は事前にルートをチェックしておくと安心です。
本日の登山ルート
入口付近にルート案内図があるので本日のルートを改めてシミュレーション!
本日は以下の定番ルートで登ります!
山の手入口→③→④→⑥→⑦→山頂
ちなみに、④を通過せず、「三の坂」から「六の坂」に向かうルートもあり、この短縮ルートを使う方が多いみたいです。(下図点線が短縮ルート)
下山の際は、山頂→⑦→⑧→哲学の道→④→③→山の手入口の順番で下ると、登りと違う景色を楽しめるのでおすすめです。
⑧→⑦はかなり急な階段なので結構ハードです。はじめての時は⑦→⑧の下りで利用するのがおすすめです。「山の手入口」から「宮の森入り口」に向い「二人静の散歩道」ルートをはアップダウンは少ないロングコース。ゆっくり森林浴を楽しみながらのハイキングにおすすめです。
さらに今回は縦走にもチャレンジ!
三角山から、大倉山と奥三角山、小別沢につながる縦走コースもあります。札幌市内で縦走が楽しめる山は希少です。今まで三角山には何度か登ったことがありましたが縦走は未経験なので、今回は縦走にもチャレンジしてみました。縦走ルートもいくつかありますが、7〜8km,3〜4時間ほどのコースが多いと思います。
では早速登山の様子をレポートします♪
山の手入口からスタート!
山の手入口は、前述の通り無料駐車場もトイレもあるので便利ですが、自動販売機はないので、飲み物は忘れずに持参してください。また三角山はペット同伴の登山は禁止になっています。
まずは「一の坂」から「こぶし平」を目指す
登り始めるとすぐに木々に囲まれるので、それだけで癒しの気分が満喫できます。また道も綺麗に整備されているので、気持ちよく、安心して歩くことができます。ウォーキングコースのように歩きやすいです。
上り始めの「一の坂」は緩やかな上り坂で、すぐに「二の坂」に入りますが、ここも緩やかです。途中に標識がない分岐がありますが道なりに登っていけばOK!
やがて少し開けた、広場のような場所が現れます。これが「こぶし平」という③のポイントです。ここは「宮の森入口」からの合流点でもあります。まだまだ休憩するほど歩いていませんが、一口水を飲んで先に進みます。
「こぶし平」から短縮ルートで「六の坂」へ
「こぶし平」を抜けるとすぐになだらかな「三の坂」が始まります。傾斜もゆるく、道も綺麗なので、この辺は周りの木々や草花を愛でながらのんびり歩きます。まさに森林浴!気持ち良い〜〜!
途中、標識のない分岐があり、なだらかな道と少し急な道に分かれます。ここが「三の坂」〜「五の坂」の短縮ルートの分岐で、地図上で点線で表示されているルート。左に入る少し急な道の方が「六の坂」に向かう短縮ルートで、道なりのなだらかな道が「四の坂」へ向かうルートです。
今回は短縮ルートで登っていきます。ちょっと急な階段ですが、それほど長くないので安心して登れます。
「六〜八の坂」は「二人静の散歩道」との合流点
「六の坂」から「八の坂」は少しハードなつづら折りの階段が続きます。途中ベンチもあるので、もしも息が乱れたらここで一旦呼吸を整えます。また、こまめな水分補給を心がけましょう。
ここから10分ほどで「二人静の散歩道」との合流点、地図上の⑥のポイントに到着です。
「九の坂」を進むと、「四阿(あずまや)」が見えてきます
「九の坂」から再び緩やかな散策路が続きます。ここは「哲学の道」からのルートとの合流点。5分ほどで「四阿(あずまや)」が見えてきますので、もしも疲れたら無理せずベンチで少しゆっくり休憩しましょう。森の香りや木漏れ日が最高に気持ち良いです!
「四阿」を出ると「十の坂」に入ります。「十の坂」の入口は「三倉の大下り」〜「哲学の道」へ続くルートとの分岐・合流点で、「大倉山」や「奥三角山」など「小別沢」方面への縦走路もこの奥にあります。帰り道に通る場合、三角山登頂後に縦走に行く場合のチェックポイントなので、ここはしっかりと認識しておくと良いです。
ここを登りきったらいよいよ山頂です!
一等三角点が置かれた絶景スポット
このカーブの先が標高331m、三角山の山頂です!!!
ここは札幌市街を一望できる絶景ポイント。碁盤の目をした街並みがよくわかります。開拓使判官の島義勇が三角山で札幌の市街計画の構想を考えた、というのも、なるほど納得できますね。山頂はそれほど広くありませんが景色をゆっくり楽しむことができます。
さらに縦走にチャレンジ
大倉山・奥三角山の縦走コースについて
今回はすぐに下山せずに縦走に挑戦しました。三角山から大倉山、奥三角山を縦走し小別沢まで行くコースをチョイス。「縦走」といえば、ベテラン登山者がキャンプをしながら走破するハードなイメージもありますが、三角山から大倉山、奥三角山への縦走は初心者でも気軽にチャレンジできます。
もしも体力に自信が無い方は、大倉山まで足を伸ばしてみるだけでも十分に縦走気分が楽しめます。三角山に登る人の中で、大倉山までいく人は多いと思います。それだけ人気の縦走ルートです。大倉山までは片道で約1km, 20〜30分ほど。アップダウンもあまりなく、よく整備されていますし分岐もないので初心者に最適です。
というわけで、大倉山へ向かうため一旦来た道を戻り⑧までいきます。案内板があるので迷わず大倉山方面に行けます。
「大倉山」の表記が可愛すぎwww
奥三角山の眺望も素晴らしい!
奥三角山は山頂直下が急な登りになっています
今回目指すのは小別沢なので、大倉山は帰りに寄ることにして、往路はスルーしました。
目指すポイントは「奥三角山」山頂です。この「奥三角山」には別名があり、その別名は「よこして山」と呼びます。このよこしてというのは、山の所有者が、お孫さん三人の名前から名付けたそうです。山の名称も、よこして山、よこして栄山、奥三角山、ヨコシテ山といろいろ変わったようですが、今は呼び名としては奥三角山で落ち着いているようです。
「奥三角山」は、さほど急斜面も多くないので楽に登れますが、山頂直下が息が切れるくらい結構ハードです。この難所をクリアしたら山頂に到着!札幌の街が見下ろせて三角山の山頂とはまた少し違った風景が楽しめます。
山頂は狭いですが、ベンチが二つ設置されていて綺麗に整備されています。ここは私有地ですが地主さんの好意で開放されているとのこと。ありがたいですね。
最終目的地の小別沢を目指します
奥三角山の山頂から小別沢入口までは、特に急斜面もなく歩きやすい下り坂が続きます。途中分岐がありますが標識が立っているので迷うことなく進むことができます。
小別沢入口に近づくと、なだらかな道が続きます。
最終目的地の「小別沢入口」に到着!
こうやって地図で見ると、意外と遠くから歩いてきたな〜と感慨深いものがあります。笑
さて、この後はスタート地点の「山の手入口」を目指して、来た道をひたすら歩いて戻ります。
少し疲れたので、先ほどスルーした大倉山展望台で休憩することにしました。
大倉山展望台でソフトクリーム休憩!
大倉山を歩いていると木々の奥に展望台が見えてきます。
展望台までは道が繋がっているので、気軽に立ち寄って休憩することができます。久しぶりに大倉山展望台に来たので、しばし絶景を楽しみました。
そしてお目当てのソフトクリームをいただきます!疲れも吹っ飛びます!笑
すっかり元気になったので後は一気に山の手入口まで下りました。
まとめ
今回は、三角山から小別沢まで縦走しましたが、途中休憩を入れても、のんびり歩いて4時間弱だったので、半日あれば十分楽しめると思います。美味しい空気を吸って、適度に体を動かして、心も体もリフレッシュできました。
三角山以外にも、札幌及び近郊には初心者登山におすすめの山がたくさんありますので、気になる方チェックして、この機会にぜひ登山にチャレンジしてみてください!