【なんて読むの??】旭川近郊JR難読駅名5選
※この記事は2021年10月のasatanサイトで掲載したものです。
北海道にはアイヌ語に由来する地名がたくさんあります。もちろんJRの駅名にも地名が反映されることが多く、アイヌ語由来の駅名が数多く存在します。中には「えっ!これなんて読むの?」と悩んでしまうような地名も少なくありません。今回はそんな難読駅を5つ紹介します。
宗谷本線『音威子府』駅
JR音威子府駅。
その昔、天北線が存在していた頃はこの音威子府駅が宗谷本線との分岐駅となっていて、また蒸気機関車に給水を行う為の要所の駅でもありました。
そんなワケで今と違って昭和中期頃までは音威子府駅は凄く賑やかだったようです。
ちなみに、この駅の読み方は‥‥
JR「おといねっぷ」駅でした。
難読駅として有名なので難なく読めた方もおられるかと思いますが、普通に読もうとすると頭の上にハテナが噴出するくらい難しく感じます。
名前はアイヌ語の「オ・トイネ・プ」(河口が泥んこの川という意味)に由来しています。
また、音威子府村は北海道でも最も人口が少ない自治体として知られています。
留萌本線『北一已』駅
JR北一已駅。
深川市街から少し離れたところにある北一已駅の周囲は、どこまでも田んぼが続く北海道内でも有数の米所です。
市街地から離れてしまっているせいか、駅周辺には民家も少なく、美しい田園風景の中に小さな駅がたたずむ姿は可愛らしくも感じてしまいます。
さてさて、この駅の読み方は‥‥
JR「きたいちやん」駅でした。
ひらがなで書いても読み間違いそうになっちゃいますが、「きたいちあん」でも「きたいっちゃん」でもなく「きたいちやん」となります。
名前はアイヌ語の「イチヤン」(鮭・鱒の産卵場の意味)に由来していて、そのイチヤン地区の北に位置しているのでキタイチヤンとなりました。
ちなみに現在の一已地区は街並みの綺麗な住宅街で活気があり、北一已駅周辺の田園風景とは全く違った雰囲気になっています。
宗谷本線『雄信内』駅
JR雄信内駅。
国道40号線沿いにある雄信内市街地から天塩川を挟んで離れたところにあるJR駅のため、生活利用するにはちょっと不便な位置にある駅なのかなと感じます。
そんな理由があってか雄信内駅は秘境駅としても鉄道ファンには有名なようです。
この駅名の読み方は‥‥
JR「おのっぷない」駅でした。
名前はアイヌ語の「オ・ヌプ・ウン・ナイ」(川尻に原野のある川という意味)に由来しています。
余談ですが集落のある方の雄信内は「おのぶない」と読むようで、駅名と地名で読み方が違うという変わった現象が起きています。
石北本線『安足間』駅
JR安足間駅。
その昔は林業で栄えた地域で、山間の美しい自然がとても印象的です。
小さな駅舎ですが地域の方々が手入れをしているのか清掃が行き届いており、また入り口付近には花が飾られていたりと安足間駅が住民の皆さんに愛されていることがよくわかります。
さて、この駅名の読み方は‥‥
JR「あんたろま」駅でした。
名前はアイヌ語の「アンタル・オヌ・プ」(淵のある場所という意味)に由来していると言われています。
安足間駅は愛山渓登山口の起点として使われることもあり、緑豊かな大雪山への玄関口としての一面も持ち合わせています。
宗谷本線『比布』駅
JR比布駅。
最近駅舎が新しくなり凄く綺麗になった比布駅は、旭川市民にとっては隣町ということもあり駅名にも非常に親しみがあります。
それだけに、「いやいやいや、コレはさすがに読めちゃうでしょう?」と感じている人も多いかと思いますが、だがちょっと待ってください。
「比布」ですから、漢字だけ普通に読めば「ヒフ」か、あるいは無理矢理強引に読めば「くらべぬの」くらいな感じです。
なのにこの駅名は‥‥
JR「ぴっぷ」駅なんですね。
いやこれ、親しみがありすぎてスルーされがちですが、十分難読駅だと思います。
名前はアイヌ語の「ピピペッ」(石がゴロゴロしている川の意味)または「ピオプ」(石の多いところという意味)に由来しているようですが諸説あるようです。
親しみがある地名なのに名前の由来が案外アバウトなのは不思議な感じがしますね。
ちなみに比布町は全国で唯一「パ行」から始まる自治体名だそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
旭川近郊の難読駅を5駅紹介させて頂きました。
全部読めた方もそうでない方も、興味を持って頂けたとしたら幸いです。