
提供:北海道
親子でアイヌ文化を体験!楽しくて一瞬で終わった1日
イランカラㇷ゚テ!
「おっと、いきなり何だ!?」と思われたでしょうが、これはアイヌ語の挨拶に使われる言葉です。
すいません、まだアイヌ文化体験ツアーの記憶が新しく、ついついアイヌ語で挨拶してしまいました笑
さて、2025年10月25日(土)に、北海道主催『おやこでナルホド!アイヌ文化体験ツアー「札幌+白老コース」』に父と息子の2名で参加してきました。
最近、天候が良くなかったのですが、この日に限って晴れ!「さすが晴れ男だぜ」と心の中で密かに自慢気にし、ワクワクしながら当日を迎えました。
そして、帰りのバスの中では息子と「何だかんだでアッと言う間に1日が終わったね!」と言うほど、本当に一瞬で1日が終わりました。
見学・体験場所は、
・赤れんが庁舎
・体験工房コロポックル
・ウポポイ
の3箇所。
それでは、父と息子の楽しいアイヌ文化体験ツアーの始まり始まり〜(パチパチパチ)
床一面に蝦夷地の地図「赤れんが庁舎」
赤れんが庁舎前に参加者が集合し、全員集まったところでまずは1箇所目の赤れんが庁舎へGO!
赤れんが庁舎には色んな展示室があり、今回はアイヌ文化体験ツアーなので「アイヌ文化と歴史」の展示室へ。
「アイヌ文化と歴史」の展示室では、今回のツアーガイドである山田桜子さんによるアイヌ文化・歴史についてのお話が始まりました。
大人も子どももアイヌ文化についてしっかりと話しを聞き、アイヌ民族についての基本的な知識をここで得ることができました。
この展示場で一番気になったのは、床一面に描かれた蝦夷地(北海道)の地図!
これは「東西蝦夷山川地理取調図」と言って、松浦武四郎がアイヌ民族の協力を得て書き上げた地図で、約9,800のアイヌ語地名が記されていて、1859(安政6)年に刊行された地図を拡大したものだそうです。なので、地図をよく見ると分かりますがカタカナで書かれた地名がビッシリ。
このバカでかい(言葉悪くてすいません)北海道をよくこれだけ調べられたものだなと感心しました。
いざ、白老へ!
白老(しらおい)への移動中、バスの中ではアイヌ語についてもお話してくれました。
「カムイ」という言葉知ってますか?私は「カムイ」と聞くとアニメの「カムイの剣」を思い出してしまいます。古くてジジィというのがバレてしまいますね!笑
さて、「カムイ」とはいわゆる "神" や "精霊" のことだそうで、あらゆるものに霊魂が宿っていると考えられていて、中でも人間にとって重要な働きをするものがカムイと呼ばれています。動物、植物、山、川、火、水、風などの自然界のものはもちろんのこと、人間が作ったものもカムイなのだそうです。そこでガイドの山田さんから、
「ペットボトルはカムイと言えるでしょうか?」
とクイズが出題されました。
皆さん、どう思います?ペットボトルですよ、ペットボトル!そんなもん霊魂が宿るわきゃないっしょ!
と、思ったら宿るそうです(驚)
要は、人間にはできないことをしてくれるものなので、カムイと言えるのではないかとのこと。例えばペットボトルに水を入れると、水を簡単に持ち運びできますが、人の手で長時間水を1滴もこぼすことなく運べないし、飲みたいときに必要な量だけ飲むなんてできないですよね?
おそらく、カムイという存在を通して「感謝の気持ちを忘れないように」という教えなのではないでしょうか。そうすれば、物を大事にするし、自然には畏敬の念も抱きます。
自然の中で生き、自然と共生するためには必要なことだな、と思いました。
そうそう、フォトプロップスも用意してくださってて、これを持って写真を撮ればさらにアイヌ文化の世界に浸れますね!
そういえば、白老へ向かう途中のバスの中で山田さんはアイヌ語で自己紹介をしていたのですが、「平取町から来ました」と言っていた。「平取」でアイヌ文化といえば「二風谷」が有名。アイヌ民族が多く住んでいる地域だ。「二風谷」と聞くといつも「風の谷のナウシカ」の「風の谷」を思い出すのは私だけだろうか??
北海道は難読地名が多いことで有名。
平取:びらとり
二風谷:にぶたに
と読みます。
アイヌ料理をおかわり!「体験工房コロポックル」
11時前に白老に到着!アイヌ工芸を体験したりアイヌ料理を食べることができる「体験工房コロポックル」にいくべさ!
ムズいけどオモロイ!アイヌ文様ドリームキャッチづくり
体験工房コロポックルに足を踏み入れると、中にはアイヌ民族の工芸品などがズラリ。博物館かな?と思うほど色んなものが置いてありました。
さて、今回はアイヌ文様ドリームキャッチを作る体験をすることに。
ドリームキャッチャーと言えばアメリカインディアンのお守りのイメージですが、木のペンダントに彫刻刀を使ってアイヌ文様を彫っていきます。
ペンダントは直径3cmほど。これに鉛筆で下書きをし、その下書きに沿って彫刻刀で彫っていく。
まず、どういったデザインにするか迷いました。息子はスマホで画像を探して「これにする!」と言ってすぐに下書き工程へ。カッコいいのにすると彫る難易度が格段に上がります。とはいえせっかく作るのだから、ちょっとは凝ったものが…とあれやこれやと考えること10分。
下書きをして、実際に彫っていくと想像しているよりムズい!特にカーブの部分がムズい!「あー、ここのデザインこんなんにするんじゃなかったー!」と心の中で叫びながら黙々とひたすら彫り続けます。集中するので時間があっというまに過ぎ「あと10分!」の声が。仕事でもこんなに集中せんぞと思いながら残り10分ひたすら彫り続けます。
ということで、息子のホリホリ作業の一部始終をタイムラプスで撮影したのでどうぞ。
※息子がなんのデザインにしたか当ててみてください。
そして、できあがりがこれ!
左が息子作、右が父作です!息子のデザイン、何か分かります?Windowsのロゴですって笑
本当はロゴの下に「Windows10」って入れたかったそうですけど、難易度が上がり諦めたせいで、下に妙なスペースが…
なんでAppleじゃないの?って聞いたらアンチリンゴだからって。なんじゃそりゃ笑
てか、そもそもアイヌ文化と1ミリも関係ないやん!
私のはアイヌ文様を取り入れてみたのですが、まぁ想像とは大きくかけ離れた出来栄え…彫刻刀の扱いムズいよ〜
とはいえ、すごく夢中になれたので、面白かったです。他のことは何も考えず夢中になれることをするのはほんと良かったです。いい気分転換になりました!
初体験!アイヌ料理
昼食はアイヌ料理を堪能。
メニューは、
・チェㇷ゚オハウ(鮭の三平汁)
・チマチェㇷ゚(鮭の串焼き)
・メンクㇽチサッスイェㇷ゚(イナキビご飯)
・ペネコショイモで作ったシト(凍れ芋団子)
・ルイペ(鮭の刺身)
・コㇿコニ(フキ)の煮物
お味は…
大変おいしゅうございました(by 岸朝子)
特にオススメはチェㇷ゚オハウ(三平汁)ですね。見た目はあっさりしてるのかなと思いきや、具材の旨味がしっかりと出汁にでており、薄からず濃からずの絶妙なバランスで幾らでも食べられる。父、少食なのですがおかわりしました笑
あとメンクㇽチサッスイェㇷ゚(イナキビご飯)のイナキビがほんのり甘く、米もパクパクすすむすすむ。イナキビは白米の約2倍の亜鉛、約3倍の食物繊維・鉄分が含まれているので特に女性にはオススメです。
息子はおいしいおいしいと連呼しながらバクバクと食べ、私のペネコショイモも1個たべました。
質素ではあるものの、栄養バランスがよく、味付けはとても優しい。そして何より温まる食事でした。毎日こんな食事が食べられたらなぁと思うほど、本当においしかったです。
アイヌ文化を肌で感じた「ウポポイ」
さて、今回のメインイベント「ウポポイ」。以前から行ってみたいなと思っていたのですが、やっと来れました!
ウポポイ内を早歩きで散策
ウポポイに到着して与えられた自由時間は1時間もなかったので、「急げー!」と早歩きで。
全部見るのは無理ゲーなので、ウポポイ右側エリアにある「伝統的コタン」へ。チセ(家)があるのでそれを見に行きました。
ちょうどコタン広場でウパㇱクマというプログラムが始まり、歌やムックリ(口琴)の演奏、舞踊などを見ました。伝統芸能を間近で感じることができ、時間がないのについつい見入ってしまいました。
ムックリはちょっと驚きました。テレビでは見たことあったんですけど、普通に「ビヨヨーンビヨヨーン」と鳴るだけかなと思いきや、あんな薄っぺらい木のボッコ(北海道弁で棒)から、あんな色んな音が出るのは感動しました。
チセ(家)は2タイプあり、誰でも中に入って見ることができ、エアコン・床暖房完備の現代工法で建てられた内部見学ができるチセ、そして伝統的な建築技法を用いて再現したチセ。
再現したチセでは冬に鮭を囲炉裏の上に吊るして、燻製にするそうです。
ウポポイに入るとすぐ目の前にある国立アイヌ民族博物館では1Fにミュージアムショップがあり、アイヌ文化にちなんだ色んなアイテムが販売されていました。
もちろん、ウポポイPRキャラクターであるトゥレッポんもありますよ。トゥレッポんは女の子って知ってました?
実践!ムックリ演奏
さて、ツアープログラムに含まれているムックリ体験。体験学習館へ行きます。ムックリは一度音を出してみたかったので楽しみです。
体験室に入るとスタッフの方からの説明が始まりました。ムックリの実物を見るのも初めてなので、説明を真剣に聞きます。
息子、必死!
音が鳴る仕組みとしては、紐を引っ張ることによって、切れ目が入った部分が振動し、ビヨヨーンと音がなります。構造は非常にシンプル。
だがしかし!シンプルが故にムズい!
単純に振動させるだけならなんとかなるのですが、これを口に当てて口の中で共鳴させて音を出したり、音楽のレベルまで表現するのは一朝一夕では無理です。
父も息子もただひたすらに紐を引っ張り続けます。初めは振動させるのもなかなか難しかったのですが、何度も何度もやるうちにある程度ビヨヨーンと音がでるようになり、嬉しかったです笑
念願のムックリを使えたので喜びも倍です。
映像と照明によるアイヌ文化の世界を再現
さてさて、ツアーも大詰め。最後の体験は体験交流ホールで披露される「シノッ」というプログラム。
ステージには囲炉裏のようなセットが一つあるだけ。
そこにステージいっぱいに映し出された映像と照明で世界観を表現していました。
素晴らしい演出で見入ってしまう
歌や踊りに引き込まれる息子
特別に許可をいただき撮影しております。
こんなことを書くのは大変失礼なのですが、テレビでチラッと見たときは「なんか地味だなぁ〜」と思ってたんです。
ところがどっこい、実際に見てみると気がつけば引き込まれてましたね。
アイヌ民族の長い歴史・文化が歌や踊りから伝わってきます。今まで見たこと聞いたことのない独自の音楽・舞踊でした。
そこに綺麗な映像と照明が重なり合い、見ている人を夢中にさせるんですね。実際、ジッとしてない息子も集中して観覧していました笑
私のように「なんか地味だなぁ〜」と思っているそこのあなた!これを見たら考えを改めること間違いなしですよ!
「アイヌ文化ってステキ!」な一日
いやぁ、今日は本当にアイヌ文化に染まった一日でした。正直、あと2,3時間はウポポイに居たかったです。まだ体験してないものもありますからね。
あと舞踊を一緒に踊ったり、アイヌ語で簡単な会話もできるようになると楽しいだろうな。
日本が、北海道が世界に誇れる大事なアイヌ文化を一人でも多くの人に知ってもらえるといいなと思います。
それでは、
スイ ウヌカㇻアン ロ!(またね!)
最後はトゥレッポんとハイチーズ!

