【帯広・更別】似合う帽子を見つけるには?イベント情報も!
北海道の秋は短いですが、十勝では10月半ばを過ぎると帽子を被る人がグンと増えます。
今年はお似合いの帽子を見つけましょう〜
気付いていなかった魅力を引き出す“似合う帽子”と出会うには?
帽子を選ぶとき、無意識に「好きな帽子」を手にしていませんか?
帽子は顔の形(縦に長い面長さんか丸顔さんか)、肌の色、髪のボリューム・長さ、ファッション.....と、様々な要素とともに選ぶと、抜群にかっこよくなります。
面長さんなら、ビーニー(折り返しのないニット帽)の方が、ワッチ(折り返しのあるニット帽)よりきれいにシルエットが出せたり、丸顔さんなら、つばの広い帽子や、大きめで目深に被ることができるバケットハットにすると印象が変わります。
帽子の起源
帽子の起源は、ギリシャ、ローマ文明の時代の被り物まで遡ります。現代風の帽子では、14 世紀にパリにはフェルトに特化した帽子職人団が存在していました。
ですが、庶民の帽子屋の起源はというと、フランス革命後になります。第一次世界大戦の頃まで、「帽子を被っていないこと=労働者」とみなされていました。思いがけないことに、女性が帽子を被ることは、ヨーロッパでは、旅先で日差しから肌を守る目的で、つばを広くしたキャペリン・ハット(クラウン(頭部分)が丸く、広いツバが特徴的な婦人帽)を被ることを除いて、長らく軽薄と受け止められていたようです。
20世紀に入って、女性がスーツを身につける時代になり、つば広の女性用帽子が現れます。
フェルトの中折れ帽、つば広帽子、そしてキャップまでバリエーションは豊富
帽子の種類
中折れ帽
真ん中にへこみのある、正面から見るとクラウン(頭部)がM字型のシルエットをした帽子です。日本語では中折れ帽としてひとまとめにされますが、実はいくつかの種類にわかれます。
ひとつはソフトハットで、非常に柔らかいフェルトで出来た帽子です。現在「中折れ帽」と呼ばれる帽子の多くは、ソフト帽由来のヘコミのある形をしています。上流階級ではシルクハット・ボーラーハットが被られていた時代に、ブルジョワ階級の帽子、のちに労働者階級の帽子として定着しました。
つば広帽子
ナポレオンの肖像画では、3つの端が跳ね上がった帽子を手に携えています。やはり男性用なのですが、帽子が職業(軍人)に関連して用いられていたこの時代から、フランス革命後に、ガラリと帽子の使われ方が変わって、先述した中折れ帽が広く行き渡ります。
これに対して、フェルトでつばのある帽子、広いつばのレディース・フェルトは、もう少しあとの時代に登場します。もともとは、日よけのためのつばが広いキャペリン・ハット(ツバの広い帽子の総称)が、旅先で使われていました。女性用の帽子で、「女優帽」や「ガーデンハット」とも呼ばれます。
1900年代、パリでポール・ポワレが女性をコルセットから解放したファッションを打ち出した時に、女性用の帽子がクローズアップされます。以後、ファッションとして普通の女性が帽子を被る習慣が広く行き渡り、戦間期のシャネル・モードの時代以降に、スーツを女性たちが身につけ始めたことから、併せて、つば広のフェルト帽子が使われるようになりました。
その後、ブルトン・ハット(フランスのブルターニュ地方に由来している前方のツバが上方にカールしている帽子)、クロッシェハットが、正統派の帽子ラインナップに加わっていきます。
キャップ
「キャップ」も、古いフランス語では「被り物」を意味する "chapeau"(シャポーと発音します)に由来しています。紀元前3000年にすでに存在したとされていますが、時代とともに単語の意味が進化・変化し、今ではみなさんご存知のカジュアルな被り物を指す言葉になっています。
おしゃれのアイテムとしては、年齢、男女、季節を問わず身近な存在ですよね。
素材
フェルト
生地としてのフェルトは、中央アジアに起源があります。シュメール人の時代、言い換えるとメソポタミア文明圏で、すでにテキスタイルとしてフェルトが使われていました。
帽子としてのフェルトの利用に目を向けると、17世紀から20世紀半ばまで、モヘア(ヤギ)、ウール(羊)、そして高級なものではビーバーの毛を使い、フェルト、つまり縮毛の技術による男性用の帽子がイタリア、フランス、イギリスで作られています。フェルト帽子は型入れという成形技術が柱になります。
ブレード
ブレードとは布地や天然草をテープ状に加工した材料のことを指します。ブレード帽子は、麦わら帽子同様、そのブレードを頭頂部から渦巻きのように縫い上げて作製したものです。
「十勝でシャポー!2024Winter」が始まります
こうした中折れ帽、つば広帽子、キャップ、ブレード帽子が一堂に会したイベント、「十勝でシャポー!2024Winter」が10月19日(土)〜27日(日)まで、帯広と更別で開催されます。
更別の「いましろ」と岡山の「石田製帽」のコラボイベントは今回で4回目の開催となります。
今年の目玉はキャップ。多色のフェルトで、最終的にヒサシが短いシルエットになりました。フーディと併せても、またキレイめカジュアルな装いに加えてもアクセントになる8色の展開です。
ブレード帽子もおすすめです。「石田製帽」の原点ともいえるブレード帽子。従来から、「石田製帽」では、イタリアから様々な色のウール糸を仕入れて、ブレードを組み立て、帽子に仕上げているとのこと。
2024年秋冬コレクションではトーンが重く、暗めのファッションになりがちな秋冬シーズンに向けて、バイカラーの帽子で鮮やかな差し色づかいの提案をしています。
秋冬用のブレード帽子に関しても、素材の組み合わせと色のコンビネーションで、色鮮やかさが際立つコレクションが十勝に到着しています。「石田製帽」は、それぞれの技術のバランスがよいので、被り心地のよい帽子を多数揃えています。
また、発色のよさでも知られ、被った途端に全身のファッションのバランスを整える微妙な色合いの無地帽子も届きました。
ハット・スタイリストがお見立て!
百貨店でのポップアップ・ショップと同規模の、250個以上の帽子が集まる「十勝でシャポー!2024Winter」 は、多数の色に目を奪われながら、お似合いの帽子を選べるめったにない機会。ハット・スタイリストの石田勝士さんにお見立てしてもらいながら帽子を選んではいかがでしょうか。
「十勝でシャポー!いましろ ハットでホット帽子フェア」は、今年は帯広と更別、同時開催です。
ハット・スタイリストの石田勝士さんにお見立てしてもらえるのは、以下の日程です。
10月19日(土)〜22日(火)HOTEL NUPKA(帯広)
※石田勝士さんの在店:10月19日(土)〜22日(火)10時〜18時
10月19日(土)〜27日(日)いましろ(更別)
*石田勝士さんの在店:10月24日(木)〜27日(日)9時〜18時
ベティ・スミスのデニムも!
ベティ・スミスとは?
今日では、岡山がデニムの聖地として国内外で知られていますが、そのデニム、正確にはジーンズ用の生地の生産を牽引してきた地域が倉敷市児島地区の繊維業者であり、中でもベティ・スミスはトップを走る老舗です。
ベティ・スミスは、ビッグ・ジョンと並んで、「(日本の)ナショナル・ブランドとしてのジーンズ」という現在のあり方が確立することに貢献した立役者です。
国産デニムの特筆すべき特徴は、その品質。国産デニムの多くは熟練の職人がハンドメイドで製造しているものが多く、ディティールにまでこだわって作られています。アメリカからの輸入文化だったジーンズ、とりわけ男性の装いだったジーンズに関して、レディースジーンズ の草分け的存在でもあります。
10/26(土)・27(日)|ベティ・スミスのデニムスーツオーダー会@更別
繊維は進化する。この言葉がぴったり合う素材こそ、ベティ・スミスのデニムかもしれません。
クラシック=本物
現在のシーンに多くある、なんちゃってデニムスーツとは一線を画す、クラシックな本物のデニムスーツとは。
デニムスーツの良さとは、懐の深さにあります。コーディネート次第で、フォーマル〜カジュアルまでのあらゆるシーンにマッチさせることができるのです。しかし、スポーティで安っぽい見え方をすることがあるのが難点。
クラシックデニムスーツとは、カジュアルに落とし込んでも、決して格の下がらないそんなデニムスーツです。今シーズンは、そんなクラシックなデニムスーツがふたつ用意されています。
ひとつは、デニムとは思えない「デニム・ツイード生地」。
元来ツイードという素材は、伝統的なイギリス、フランスなどで作られるウールの繊維の名称ですが、ベティ・スミスが開発した「デニム・ツイード」は、日本製のコットン生地でありながら、ツイードの持つソフトな風合いが持ち味のエレガントな素材です。
もうひとつの「ミッドナイト・ブルー生地」は、従来のデニムの肌触りを残しつつもハリ感のある硬さを備えた、名前の通り、濃紺をさらに夜の暗さにまで進化させたシックな生地。
昨年、好評だったベティ・スミスのスーツ・オーダー会、今年は、これらの素材が昨年の軽いストライプ生地に加えられ、更別で開催されます(10月26、27日:いましろ)。
今回が4回目となる「十勝でシャポー!」では、スーツ・オーダー会とは別に、ベティ・スミスはジェンダーレスのジーンズ・ラインナップが揃いました(帯広)。
ベティ・スミスから、あらためて今時の「ジェンダーレス」志向に対して、デニムが時代を代表する装いとして打ち出されています。
- 住所
- 帯広市西2条南10丁目20-3
- 電話番号
- 0155-20-2600
- 営業時間
- 10月19日(土)〜22日(火) 7時〜23時
石田勝士さんの在店:10月19日(土)〜22日(火)10時〜18時 - 定休日
- なし
- 備考
- 老舗ジーンズメーカー「ベティ・スミス」のジェンダーレス・ラインをお買い求めいただけます。
いましろ
- 住所
- 北海道河西郡更別村字更別南1線91番地
- 電話番号
- 0155-52-2251
- 営業時間
- 10月19日(土)〜 27日(日)9時〜19時
*石田勝士さんの在店:10月24日(木)〜27日(日)9時〜18時 - 定休日
- 日曜日 *10月27日(日)は営業
- 備考
- 老舗ジーンズメーカー「ベティ・スミス」の生地によるデニム・スーツのオーダー会は10月26、27日に開催します。