【十勝】帽子はお好き?
夏帽子の季節です〜
「十勝でシャポー!2024夏 いましろ麦わら帽子フェア」が開催されます。
赤い中折れ帽子がまず到着!
「赤」に秘められたエピソード
真っ赤な中折れ帽子が届きました。
「赤」は、ヨーロッパでは中世以来、なかなか手に入らなかった色素で、大航海時代にスペインの航海者が新大陸で「コチニール」というカイガラ虫から「あざやかな赤」の色素が得られることを知り、長らく独占・秘密の貿易を貫きました。
服飾業界や絵の具の世界では、従って、「あざやかな赤」の入手ルート、キーワードを隠すことから、別の名前が使われて来ました。
「カーマイン」の魅力
「カーマイン」(https://www.colorxs.com/color/carmine)は、コーラルレッド(サンゴの色味に近い赤)ともローズレッド(名前の通りバラの赤で紫がかった赤を指します)とも異なる、深みがありながらあざやかな赤、手に入りにくい赤として知られ、やがて、人口的な染料としてこの色が手近になったとき、「赤」そのものが庶民的に広く行き渡るようになりました。
とはいえ、カーマインという色の持つ魅力が薄まったわけではありません。
この帽子は、まさにカーマインの色調を帯びたとても珍しい発色に成功していて、届いたとき、驚きを禁じ得ませんでした。
中折れ帽子の歴史
中折れ帽子って、歴史があります。正面から見ると真ん中にへこみのある帽子ですが、ソフトハットとして、フェルトでできていて、上流階級の帽子がシルクハット、ポーラーハットであった時代に、労働者階級の帽子として使用されていました。手でつまんでヘコミを作ってかぶることから、真ん中が折れ両サイドにヘコミができます。このソフト帽に由来する帽子、いつの頃からか紳士に欠かせない帽子となりました。
紳士のたしなみとしての帽子
その時期に関するエピソードとして知られているのは、イタリアのタバコ会社での労働争議のさなかに、代議士が杖で山高帽を被っていたところ頭を殴られ、帽子のてっぺんにヘコミができたのが始まりとのことで、西ドイツでこれが流行し、これをイギリスにエドワード8世が持ち帰り、またアメリカで流行した。これらの帽子を洗練したフォルムに組み立てたのが帽子メーカーのボルサリーノでした。映画のタイトルにもなった通り、基本的には、男性のおしゃれの世界で成立した帽子です。
映画のなかの中折れ帽子
ですが、女性が被る中折れ帽子って、モードだったり、なにより可愛いですよね。ジャン=リュック・ゴダールの「はなればなれに」(1964年、フランス映画)では、よくつるんでいる二人の男性とカフェで主人公カリーナがたむろしていて、さりげなく男性のスーツを着ている方の一人が被っている中折れ帽を彼女の頭に載せて、ジャズに合わせて3人がステップを踏むシーン、後世の映画監督に引用されるなどよく知られています。
今年のトレンドは?
今年のイチオシは、ちなみに、カンカン帽。古くから知られるあのツバの短いカンカン帽ももちろんあるのですが、ぜひ試していただきたいのは、つば広のレディースのカンカン帽です。幅広のリボンがアクセントになった麦わら帽子は、シャープな印象を与えながらもエレガンスが漂う雰囲気のある今年ならではの帽子です。
「いましろ麦わら帽子フェア」
夏帽子はお好きですか?
十勝に住むようになって5年目なのですが、道東は帽子を楽しむ方が多いと感じています。
全国の有名デパートで大人気の石田製帽ポップアップ・ショップが、更別村の「いましろ」で今年も開催されます。
社長の石田勝士氏をスタイリストとしてお迎えしての「いましろ麦わら帽子フェア」では、きっとあなたの魅力をひきだす帽子に出会えます。
昨年の7月に開催した麦わら帽子フェアでは、十勝各地から帽子好きの方が更別、そして帯広にお見えになり、選りすぐりの250点以上の被り物に目を見張りながら帽子を手に取られました。
今年の日程が決まり、ようやく、石田さんの来勝時期が明らかになりました。
更別は、本通り商店街のいましろで、7月10日から17日まで開催、石田さんのスタイリングは14日から17日まで(9時-18時)。
帯広では、Hotel NUPKAを会場に、7月18日から24日まで開催、石田さんの在店は18日から21日までです(10時-18時)。
日本中の帽子好きが注目する石田さんに会いに更別、帯広にいらっしゃいませんか?
順番に、目玉となる帽子をご紹介して行きますので、お楽しみに!
いましろ
- 住所
- 北海道河西郡更別村字更別南一線91 (本通り商店街、更別郵便局の隣)
- 電話番号
- 0155-52-2251
- 営業時間
- 月曜日から土曜日まで9:00-19:00
- 定休日
- 日曜日
- 備考
- 「十勝でシャポー!いましろ麦わら帽子フェア」中は、日曜祝日とも営業します。