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【できてる?!】神社でのお参りの仕方 / 札幌のおすすめ神社【お作法】

【できてる?!】神社でのお参りの仕方 / 札幌のおすすめ神社【お作法】

突然ですが、みなさん、お参りしてます?
ほとんどの方は、お正月に初詣へ出向き、おみくじ買って参拝くらいでしょうか?

僕は月に一度の「朔日(ついたち)参り」を、2016年1月から2023年8月まで、毎月欠かさず行っていました(毎月1日には行けてなかったけど)。

神社境内の凜とした佇まいが好きで、今も折りを見ては、足を運び、おみくじは上半期(1月)と下半期(7月)の二回引くようにしています。

そんな神社好きな僕が、改めて神社でのお参りの仕方と、札幌の神社をご紹介します。

神社でのお参りの仕方

STEP 1|鳥居はこうくぐろう!


鳥居には社会との「結界」みたいな意味があるそうです。
ということは、鳥居から先は、神の領域。
まずは鳥居の前で一礼してから、くぐりましょう。

STEP 2|参道は真ん中を歩くべからず!


本殿の賽銭箱の前で拝礼するまでの、鳥居から本殿まで続くのが「参道」。
参道は真ん中を避けて歩を進めましょう。これも、神さまに対して、敬意を表す意味があります。

さらにいえば、境内の左右を行き来して、参道を横切る際は、軽く頭を下げながら通ったり、神前に向き直って一礼というのもあるようですが、僕はそこまでシビアに行動したことはありません。

STEP 3|手水舎で心身を清めよう!


拝礼の前に手水をとります。
本殿の前にある、手水舎の水で、心身を清める意味があります。

手水舎について
「てみずや(しゃ)」、「ちょうずや(しゃ)」と読み方はさまざまあるようです。
上の写真は、札幌市営地下鉄 南北線 幌平橋駅そばにある「伊夜日子神社」の手水舎。
今年7月の、手水鉢に花を浮かべる「花手水(はなちょうず)」の様子です。


手水の仕方
①手水舎の前で、軽く一礼
※濡れた手を拭くためのハンカチを出しておくことをおすすめします。

②右手でひしゃくの柄を持って、水をすくい、左手に水をかけて洗い、次に左手に持ち替え、同様に右手を洗う。
※自動流水の場合は、両手を洗います。

③再度、柄を右手に持ち替えて、左手に水をため、それで口をすすぐ。
※自動流水の場合は、②で左手に水をため、それで口をすすぐ。
注)儀式なので、僕は軽く唇に水をつける程度にしています。

④左手を洗い、ひしゃくの柄を水で流して、元の位置に戻す。
※自動流水の場合は、再度両手を洗う

⑤口と手を拭いて、軽く一礼して終了

STEP 4|いざ参る!拝礼の大事なポイント①


いよいよ、神さまに拝礼です。
よくいわれる、基本の「二拝二拍手一拝」を行います。

拝礼の仕方
①賽銭箱の前で会釈をして、賽銭箱にお賽銭を入れる。
ここでも神さまに失礼のないよう、静かに入れましょう。
※鈴がある場合は、このタイミングで鳴らす

②【二拝】深いお辞儀を二回する。

③【二拍手】両手を胸の高さで合わせ、合わせた右手を少し下げて、拍手を二回打つ。

④両手を合わせて祈る。
そして、ここが大事なポイント!!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

神さまに自己紹介すべし!

いきなり願いごとを伝えるのはもってのほか!
まずは、心の中で神さまに住所と名前を告げます。あなたが何者なのか?神さまに自己紹介しましょう。(ちなみにこれは、僕も3年ほど前に聞いて知ったステップです。)

考えてもみてください。
神さまだからといって、年に何千人、何万人と訪れる中で、ひとりひとり覚えられるはずがありません。しかも、年に一回って方も多いのだから。

名前も知らないひとに、いきなり「家内安全!」「合格祈念!」「恋愛成就!」などと、いきなりお願いされても、応えられないでしょ?その辺は人間界のマナーと一緒です。

自己紹介を終えたら、
「先月もありがとうございました。」
「無事に新年を迎えられました」
などと、感謝を捧げましょう。

ここまでして、初めてお願い事です。
神さまとも、多少コミュニケーションが取れて、聞く耳を持ってくれるはずです。

とはいえ、願い事もあれこれと欲張らないこと。あくまで謙虚にひとつだけにしておきましょう。
そのときも「○○を叶えてください」といった”100%神頼み”ではなく、「お力をお貸しください」、「見守っててください」くらいの控えめなお願いがよろしいかと。

おかげさまで願いが叶った、無事だったなと思ったなら、その後のお礼参りもお忘れなく。

STEP 4|いざ参る!拝礼の大事なポイント②

④からの続きです。

⑤【一拝】両手をおろし、もう一度深いお辞儀をする。

軽く会釈をして、本殿から退きましょう。
帰る際も、参道の真ん中を歩かない。
参拝を終えて、境内を出て、鳥居をくぐる際も、本殿に向き直って一礼しましょう。

札幌の神社

基本的には、地元にある近所の神社がいいと思います。
僕は豊平区民なので、毎月、朔日参りをしてた頃、近くを通りがかりったタイミングで参拝していた豊平区の神社を中心にご紹介します。

伊夜日子神社


これまでの画像は、すべてこちらの伊夜日子神社。
自宅から近いので、一番参拝しています。
大きな赤い鳥居と、参道にかかる草木が季節によって色を変える様子がすてきな神社です。

北海道神宮


北海道神宮も仕事途中に寄りやすいこともあって、よく参拝に訪れる場所。
本殿まで続く長い参道がとにかく美しく、厳かな感じがします。
そして、ここは境内にある六花亭神宮茶屋店限定の「判官さま」を食べて帰るまでがセットです。

円山公園方面に降りて行くと、同じ敷地内に開拓神社、鉱霊神社、穂多木神社もあります。中でも白木で作られた開拓神社はモダンさも感じられて、個人的には建築物としても好きな神社のひとつです。

月寒神社


月寒公園内を歩いて、石段を上った先の高台にある月寒神社。
ここも鳥居から本殿まで、そこそこ長めな参道が続く神社です。

豊平神社


国道36号線沿いにある豊平神社は、特に夕方、ライトアップされたときの佇まいが好きな神社です。毎年7月14日・15日に行われる例大祭(お祭り)は、参道脇に屋台が並び、たくさんの人で賑わいます。

相馬神社


最後にご紹介するのは、札幌市営地下鉄 南北線 澄川駅から歩いて10分ほどの場所にある相馬神社。ここは平岸通に面したところに鳥居がありますが、本殿までの参道が、かなり急な上り坂というのが特徴。

雪が積もるころには、滑って登れなくなるため、参道の両端にロープが張られ、それを頼りに参道を進みます。僕はちょっとそれを楽しみにしてるところがあって、冬に参拝することが多いです。

歴史と風格を感じる本殿、立派な御神木は樹齢300年を超えるシバグリの木は一見の価値あり!北海道最古で最大級といわれる藤の木は、こちらも樹齢200年を越えるそうで、見ごろを迎える5月中旬頃に行くのもおすすめです。

さいごに

今回ご紹介したお参りの仕方は基本的なもので、地域によっては異なる部分もあるようです。
ここまで書いておいてなんですが、あくまで気持ちの問題なので、あまり「〜でなければならない」的な、ルールに縛られるものでもないとも思っています。

僕自身は、鳥居をくぐってからの凛とした雰囲気に、ちょっと背筋が伸びるような感じ、境内の佇まいも相まって、行くと気持ちがリセットされる感じが好きで、足を運びます。

皆さんもちょっと時間が空いたとき、通りがかったときにでも参拝してみてはいかがでしょうか?


この記事を書いたモウラー

副編集長

Kacko-A

[ A ](カッコエー)という屋号で、札幌を拠点に広告・ウェブサイトのクリエイティブディレクション、ウェブメディアの編集・ライティング、イベントやラジオ番組の企画など、いろいろやってます。